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夏の読書 [絵本]

先週末は、幼稚園から高校までのどこかで一緒だった同級生と再会。
話は尽きず、楽しかったです。
5月に開催したお料理教室で出会ったまみちゃんから、
同級生と会う波がやって来たような気がします。
なおちゃん、もーりちゃん、まみちゃん、ゆみえちゃん(集まった順・・・笑)
どうもありがとう。

昔読んでいた本の話題も出て、
そんなこんなで夏の読書をはじめました。

『やかまし村の子どもたち』『やかまし村の春・夏・秋・冬』『やかまし村はいつもにぎやか』
 アストリッド・リンドグレーン 作
 大塚勇三 訳 岩波書店
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大人になってから一度に「大人買い」して本棚に並べていました。
なのに、最初にこの作品と出会ったのはいつで、
私はどうしてこのシリーズが好きなのだろう?という記憶が抜け落ちていたのでした。
すると今回の集まりで、
小学校のころ、土曜日に開館する近所の子ども文庫で出会っていたことがわかったの。
ゆみえちゃんありがとう。
今回集まったみんなも大好きだった、やかまし村シリーズ。
別の日、童話仲間のみんなも大好きだったということで、
なんだか当時みんなで、やかまし村に暮らしていたような錯覚さえ覚えます。

初版は1965年。手元にあるのは1990-91年に23-27刷。
原書が発表されたのは1947-52年。
もちろん今も図書館で見かけます。かなりのロングセラーです。
50年近く前に書かれた作品なのに、やかまし村の日常は、
時代を超えていつも生き生きしています。
南屋敷、中屋敷、北屋敷で暮らす子どもたちの暮らしは、今もなお憧れ。
リンドグレーンさんの書く世界は普遍ですね。

そのほかいろいろ。
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この夏上映の映画で、気なって本棚から出してきました。
『思い出のマーニー 上下』 
 ジョーン・ロビンソン 作  ペギー・フォートナム 絵
 (絵のフォートナムさんは『くまのパディントン』のさし絵の人)
 松野正子 訳  岩波少年文庫 
 初版1980年 手元にあるのは1988年版です。
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大人になってから改めて、童話や児童文学という世界の面白さを知った頃、出会った本です。
ページを開くと、文字が小さい!
今、販売されている岩波少年文庫は、もう少しフォントが大きくて、背表紙がオレンジ色です。

そうそう、マーニーってこんな「秘密」を持った女の子だった。読み始めると思い出しました!
イギリスの湿っ地屋敷にあこがれたなあ。
映画では舞台が北海道とのことですが、するとマーニーの秘密がどんなふうになっているのか
気になっています。


探している本というのはなかなか見つからないのに、
しばらく埋もれていた本が突然目の前にあらわれるのは、どうしてなんでしょう!?
世の中を騒がせている秘密保護法や原発のあらゆるニュースに
腹を立てたり、情けなくなっている頃、
本たちが「これを読め」とささやいたかのように、いいタイミングででてきました。

『戦場に輝くベガ』 
 鈴木一美 浅野ひろこ 作  一兎舎 2011年
 表紙の帯のメッセージにも注目。
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甲府が舞台のおはなし。“こぴっと”おすすめです。
 もともとは2006年に山梨県立科学館のプラネタリウム番組だった作品です。
 太平洋戦争中、レーダーの無い時代、爆撃機の出撃などで必要だったのは、
 星空観測による位置の確認でした。
 その測定の計算データを作るのが、学徒動員の女子学生たちの仕事。
 彼女たちが作ったデータをもって、飛行士たちは出撃したのです。
 そんな当時の様子が綿密に取材されています。
 物語は星の伝説なども織り交ぜ進んで行きます。
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今、当たり前に思っている日常が、どれほど大切でかけがえのないものかを伝えてくれる1冊です。
その「当たり前」は、脆くて、危ういので、判断を間違えるとたちまちに消えてしまうということも。

ベガと一緒にでてきました・・・。
『復刻版 大宇宙の旅』 荒木俊馬 著 恒星社厚生閣
1950年の初版を2006年に復刻したものです。
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2006年当時、新聞で書評を見て買ったのですが、パラリと読んだ後、行方不明に。
8年後の今、さりげなくでてきました。
これも「今、読め」という事だと思い、再読。
 あとがきによれば、「日本の宇宙物理学研究の草分けの一人」という荒木氏。
 1897年生まれなので、宮沢賢治より1つ年下です。
 アインシュタインから直接に指導を受けたこともあったようです。
 京都産業大学の創設者でもあり、
 晩年は現在の京都府福知山市でくらしていたとのこと。
 福知山といえば、私が「まめぶ」で通っている篠山の結構近くだ!
 (なにやらうれしい)。
 表紙も挿絵も荒木氏が描いています。
 少年少女に書かれた科学小説なのですが、大人が読んでも十分楽しいです。

今では、ちょっと古めかしい科学の情報のフォローも
あとがき以降に、追加で解説がついていて、そのあたりは復刻版のよさ。
主人公の星野宙一くんと宇宙を旅しながら、知識を深めていく内容です。
帯には松本零士さんからのメッセージも。
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 そういえば銀河鉄道999の主人公は星野鉄郎くんだった
  ・・・星野くんつながりですね。

暑い毎日ですが、あとしばらく読書にふけりたいと思います。


コメント(2) 
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ネオ・アッキー

ゆきねこさんおはようございます。
同級生との再会良かったですね。
読書もはじめられたようですね。
by ネオ・アッキー (2014-07-24 04:48) 

ゆきねこ

ネオ・アッキーさま ありがとうございます
おもいがけなく続く同級生との再会ですが、
再会って本当にたのしいものなんだなあと
思いがけないうれしい気持ちをもらえた友人たちには
本当に感謝です。

読書がんばります~♪
by ゆきねこ (2014-07-24 08:48) 

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