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宮沢賢治学会 2018年夏季特設セミナー@花巻 [宮沢賢治]

ひとつ前の記事8月のお知らせと前後しますが
7月には宮沢賢治学会で夏季セミナーが開催されます。
今回は2015年から3回シリーズで行っていた「心象スケッチを知っていますか」の最終回

(2016年は国際研究大会開催でお休みだったので、今年3回目なんです)です。

賢治さんが生前出版した『春と修羅』
そこに示されている「心象スケッチ」ということばを探ってきたシリーズ。
最終回のキーワードは「異空間」
研究者からのお話と 詩の朗読で「心象スケッチ」を探っていきます。
 昨年は「春と修羅とシンゴジラ」でした
 その様子はこちら→http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-08-06

学会会員、会員外どなたでも参加できます。楽しみですね。


夏季特設セミナー
心象スケッチを知っていますか? 第三回
 心象スケッチと異空間

夏季特設セミナーのシリーズ「心象スケッチを知っていますか?」は、2015年、2017年に続いて第三回となります。今回は「異空間」との関わりに焦点を当てます。
 賢治が自らの詩作品と童話に与えた「心象スケッチ」という呼称は、その意味内容について、その名で呼ばれた作品群の様々な特徴について、多くの考察や研究を誘ってきました。それは、同時に文学者、宗教者、科学者(等)であった賢治の多側面の交錯を示しますが、賢治のいわゆる幻覚、幻想、神秘体験、などにも関わっています。彼がそうした経験をする人であったことは、作品からも明らかに感じられ、種々の証言もあります。また賢治は、科学と宗教との関係について、謎めいていながら多くを示唆する手紙や思索メモを残しています。

今セミナーでは、従来の研究の成果を踏まえつつ、それらの問題に新たな光を当てることを目指しています。まず基本的な資料や諸問題を展望する基調報告を行います。ついで、二名による研究発表にコメンテーターが論評を加え、さらに会場との質疑応答をうセッションを、二日間に一つずつ設定し、議論を深めたいと思います。主題としては、文学形式としての短歌からの展開、同時代の「心理学」との関係、幻想体験の精神医学的な解明、仏教思想との関わり、などを扱います。
また研究発表だけでは作品を味わう楽しさを忘れかねませんので、両日にわたり、併せて三つの朗読のセッションを企画しました。賢治の多彩さにふさわしい、それぞれ個性的な朗読を聴かせていただけると期待しています。

期 日 2018年7月28日(土)・29日(日)
会 場 宮沢賢治イーハトーブ館ホール
定 員 200名
受講料 学会員無料 一般参加者資料代 300円
主 催 宮沢賢治学会イーハトーブセンター

【プログラム】
第一日 7月28日(土)13:30(13:00開場)
1 開会あいさつ
2 基調報告 平澤信一(明星大学教授)
3 研究発表およびコメント・質疑応答
    秋枝美保(福山大学教授)
     「宮沢賢治における「生活の改善」―短歌から心象スケッチへ」
    信時哲郎(甲南女子大学教授)
     「語りきれぬものは、語り続けなければならない」
    コメンテーター 
    岡村民夫(法政大学教授)
4 詩作品朗読 牛崎敏哉
5 交流会 会費1,500円

第二日 7月29日(日)9:30(9:00開場)
1 詩作品朗読 ポランの会
2 研究発表およびコメント・質疑応答
    浜垣誠司(精神科医)
     「「おかしな感じやう」の心理学―「心象スケッチ」における賢治の超常体験の特徴」
    富山英俊(明治学院大学教授)
     「心象スケッチ、主観性の文学、仏教思想」
    コメンテーター 
    栗原敦(実践女子大学名誉教授)
3 詩作品朗読 古屋和子

★詳細・お問い合わせ・お申し込みは
 宮沢賢治学会イーハトーブセンターまで
  こちら→http://www.kenji.gr.jp/news2.html#sp

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