居酒屋『火の車』一日開店しました 2 居酒屋火の車お品書き [宮沢賢治]
居酒屋『火の車』一日開店しました1 のつづきです。
1はこちら→https://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10

「火の車一日開店」ランチタイムでは
「居酒屋火の車」と「心平・賢治・光太郎 ある日の食卓」という
2種のお品書きをご用意しました。
この記事では「居酒屋火の車」メニューをご紹介します。
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「火の車一日開店」ランチタイムでは
「居酒屋火の車」と「心平・賢治・光太郎 ある日の食卓」という
2種のお品書きをご用意しました。
この記事では「居酒屋火の車」メニューをご紹介します。

心平さんがエッセイなどで記している
居酒屋火の車のメニューから8品に、アレンジも加え再現しました。
メニュー名の次に記しているのがエッセイから引用したメニュー説明です。

料理名は心平さんが名付けたものです。
どれも詩人・草野心平さんのセンスの光るメニュー名。
実際のお店にでかけてみたかったなあと憧れます。
ぴい ピーナツ

これはもうなにも説明不要ですが、小袋にはいたものをご用意しました。
赤と黒 品川巻き

品川巻きとは海苔巻きおかきのことです。
今回ご用意したのは品川巻きより少し大きな海苔巻きせんべい
巻いてある海苔がおいしそうだったので。
黒と緑 ほうれん草のお浸し。海苔で巻いたもの

この通りのものは作ってすぐにいただくならいいのですが、
時間がたつと海苔がべちゃっとなってあまりおいしくない&美しくないのです。
それで今回は、茹でたにんじんとだいこん、ほうれん草にそれぞれ下味をつけて
巻いたものに兵庫の「大江のり」で各自で巻いて召し上がっていただきました。

・・・「大江のり」は私の地元兵庫では有名な味付け海苔です。
関東では味付け海苔あまり食べないですね!?
関西では味付け海苔のほうをよく食します。
そんな食文化の違いも楽しいかなとおもいまして。
雑色 お新香類

今回は賢治のふるさと花巻のお漬物2種ご用意しました。
「小十郎漬け」

「青なんばん味噌っこ胡瓜」

白夜 スープ。キャベジ、牛乳、ベーコン他

白夜だから白いスープになるように、そして心平さんは「他」と記しているので、ほかに何を入れてもいいのだ(おいしくなるのなら)と解釈し、キャベツ、牛乳、ベーコンのほかに今回は、たまねぎと少しのにんじん、そして高村光太郎さんが好きだった千六本の大根入りみそ汁とコラボ?して千六本の大根をたくさん入れました。最後に片栗粉で少しのトロミ、そして彩りと味の引き締めにパセリをぱらり(天の川だと勝手に想像して)。会場にはおむすびもパンもあるので白だしを使って和洋どちらにもあう味付けにしました。
朝食 昨日のパンをむし、スープでくふ。( 昭和22年9月1日光太郎の日記より)
美人 いたわさ。チャチなものはつかっていない

美人の胴ともいいます。今回は心平さんお気に入りの「梅干しとワサビをこねあわしたもの」(「わが生活のうた」「わが酒菜のうた」)をはさみました。もしかするとこれは美人以上の「別嬪さん」?。
蒲鉾は小田原産のもの、梅干しは兵庫県篠山市のものをつかいました。

丸と角 チーズとカルパス

カルパス(サラミ)は、花巻・銀河フーズの「銀河のサラミ」と

花巻のブランド豚・白金豚のサラミ

息 サイダー
賢治さんが天ぷらそばと一緒に味わっていたという三ツ矢サイダーをご用意しました。
(スミマセン~写真なしです)
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ランチタイム準備中の風景

文学館ボランティアの会のみなさまと館の職員の方の手際の良さにうっとり
・・・と見とれている場合ではないと、私もがんばりましたが、なんだかもたもた。

会場でも、みのおてならい、ボランティアの会、文学館職員のそれぞれ皆様にお手伝いいただき、

無事にランチタイムが迎えられました。

ありがとうございました。

お料理の記事つづきます・・・
次の記事では「心平・賢治・光太郎 ある日の食卓」
企画展の展示で紹介した草野心平、宮沢賢治、高村光太郎の食事に関するもの11品をご紹介します。
いわき市立草野心平記念文学館
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