『私の恋人』 [本と雑貨とそれから雑記]
3月のいわき・草野心平記念館へでかけたときの旅の本のこと
この旅→https://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10
・・・読んでいたのは
『私の恋人』 上田岳弘 新潮文庫
2015年の三島由紀夫賞を受賞作品です。
そして丁度、私がこの本を購入した少し前が芥川賞の発表で、
作者の上田岳弘さんは「ニムロッド」という作品で第160回芥川賞を受賞され、
この本には「祝・芥川賞受賞」の帯がついていました。
「私の恋人」って・・・タイトルからなにやらどきどきしましたが、
読み終わってまた表紙を見た時、帯に記されているたった1行のコピーが的確で。
「10万年の人類史を往還する恋物語。」
そう、それでした。
一人の男の人がそれぞれの歴史に翻弄され、そして恋人に思いを馳せ、自分を見つめていくのです。
「私」は3人。3人が「私」。あまり語るとネタバレになるから言いませんけど。
それぞれの時代をちゃんと生きている私が行間の中からあらわれるたび、時間と舞台がくるくりまわり、不思議な浮遊感みたいなものが感じられて、おもしろかったです。
その中には兵庫出身の作者だからなのか、途中に神戸の風景もでてきました。個人的にはそんなところもまたうれしかったりして!?
平成を生きたこの主人公、次の時代はどんな風に生きてくのかな、なんて今、妄想しています。
上田岳弘さんの作品を読んだのはこの「私の恋人」が初めてでした。
で、なぜこの本を読んだのかといえば、この作品が今年の夏に
渡辺えりさん主宰の劇団三〇〇(さんじゅうまる)で舞台化する、というニュースを知ったからなのでした。
宮沢賢治や高村光太郎に造詣の深い渡辺えりさんの講演を盛岡で拝聴し、
→https://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2014-09-28
宮沢賢治の生き方を模索した「天使猫」という舞台を観に行ってから5年(早い・・・)
→https://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2014-11-17
そんな渡辺えりさんが脚本・演出で舞台化する「私の恋人」は
渡辺えりさん、のんさん、小日向文世さんの3人芝居。
オフィス3〇〇の案内(リンクさせていただきました)
→http://office300.co.jp/watashino.html
3人の役者さん、誰が主人公で、誰が「私の恋人」になるのでしょう。
男女を超越し、誰が誰の役をやってもそれぞれの「私」そして「私の恋人」が現れそう。
そしてあの時空を超えた世界が、舞台の上でどんな風に繰り広げられるのかが楽しみです。
兵庫か岩手で観られるといいなあ。日程次第だ~。
・・・読んでいたのは
『私の恋人』 上田岳弘 新潮文庫
2015年の三島由紀夫賞を受賞作品です。
そして丁度、私がこの本を購入した少し前が芥川賞の発表で、
作者の上田岳弘さんは「ニムロッド」という作品で第160回芥川賞を受賞され、
この本には「祝・芥川賞受賞」の帯がついていました。
「私の恋人」って・・・タイトルからなにやらどきどきしましたが、
読み終わってまた表紙を見た時、帯に記されているたった1行のコピーが的確で。
「10万年の人類史を往還する恋物語。」
そう、それでした。
一人の男の人がそれぞれの歴史に翻弄され、そして恋人に思いを馳せ、自分を見つめていくのです。
「私」は3人。3人が「私」。あまり語るとネタバレになるから言いませんけど。
それぞれの時代をちゃんと生きている私が行間の中からあらわれるたび、時間と舞台がくるくりまわり、不思議な浮遊感みたいなものが感じられて、おもしろかったです。
その中には兵庫出身の作者だからなのか、途中に神戸の風景もでてきました。個人的にはそんなところもまたうれしかったりして!?
平成を生きたこの主人公、次の時代はどんな風に生きてくのかな、なんて今、妄想しています。
上田岳弘さんの作品を読んだのはこの「私の恋人」が初めてでした。
で、なぜこの本を読んだのかといえば、この作品が今年の夏に
渡辺えりさん主宰の劇団三〇〇(さんじゅうまる)で舞台化する、というニュースを知ったからなのでした。
宮沢賢治や高村光太郎に造詣の深い渡辺えりさんの講演を盛岡で拝聴し、
→https://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2014-09-28
宮沢賢治の生き方を模索した「天使猫」という舞台を観に行ってから5年(早い・・・)
→https://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2014-11-17
そんな渡辺えりさんが脚本・演出で舞台化する「私の恋人」は
渡辺えりさん、のんさん、小日向文世さんの3人芝居。
オフィス3〇〇の案内(リンクさせていただきました)
→http://office300.co.jp/watashino.html
3人の役者さん、誰が主人公で、誰が「私の恋人」になるのでしょう。
男女を超越し、誰が誰の役をやってもそれぞれの「私」そして「私の恋人」が現れそう。
そしてあの時空を超えた世界が、舞台の上でどんな風に繰り広げられるのかが楽しみです。
兵庫か岩手で観られるといいなあ。日程次第だ~。
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