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わたしはロボットではありません [本と雑貨とそれから雑記]

おともだちのみみずくルンルンさんがブログを閉じてしまわれました。
https://ameblo.jp/baba-a0358/page-2.html

みみずくルンルンさんの甘辛!?コラムをたのしみにしていたので残念・・・。
閉じた理由がブログ作成のログイン時に毎回「わたしはロボットではありません」という
認証がでてきて、ちゃんとやってもログインできなくなってしまったからだとか。

それでこれからはお店の方のブログ一本にされるとのことで、つまり移行とのことで
みみずくさんの声がこれからも「読める」のはうれしいのですが、
たしかに「わたしはロボットではありません」は、めんどくさかったことと思います。
大変でしたね。
私もこれまで認証が必要なHPのときに何度か出会っています。
でも相手の会社がセキュリティがんばっているんだとおもって、なんとかやりすごしてきましたが、
認証の写真がわかりにくくで1度ですんなりとはなかなかいきません。

しかしそれよりも気になっているのは
この「わたしはロボットではありません」という日本語です。
これって英語か何かどこかの言語を直訳してしまったんじゃないのかな~。
素直に「機械操作ではない認証をさせてください」でいいのになー。


そしてロボットが好きな一人としては、この言い方じゃあ
なんだかロボットが悪者みたいで、こりゃこりゃ!って思っているんです。

なにしろ今、世の中はAIが世界に拡がって行っていて
人間とロボットは力をあわせて仲良くやっていこうとしているのに
「わたしはロボットではありません」ではヘンでしょ!?

ヘッチャラくんみたいなかわいいロボットだって本の世界にいるしね

こんにちは.jpg
そして、これはむかしつくったボビンロボットくん(人形ですが~もう8年前!TOKOさんお元気でしょうか)
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-30


もうすこしセンスある日本語に置き換えられないものでしょうかね。
みなさんならどう言い換えますか??
みんなでしあわせ.jpg

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丹波とその周辺の昔ばなし集『ふしぎな黒大豆』 [本と雑貨とそれから雑記]

丹波は、兵庫県の中東部から京都のあたり。
兵庫県側では篠山市(ささやまし)と丹波市のある地域です。
私にとっては、岩手や賢治や絵本や篠山アートフェスティバルなどを通して
友人・知人のご縁をずっといただいているところです。
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2014-09-16

そんな丹波は昔ばなしがたくさん語り伝えられてきたところ。
そのひとつひとつのおはなしをまとめた本を送っていただきました
(中西さんありがとうございました!)。

丹波昔ばなし大学再話研究会のみなさんが
古い文献から探したり、
数少なくなった語り手の方から聞かせていただいたおはなしを時間をかけて再話した、
篠山の昔ばなし7話、丹波周辺の昔ばなし20話が載っています。

『ふしぎな黒大豆 丹波とその周辺の昔ばなし集』
 発行・丹波昔ばなし大学再話研究会
 印刷・株式会社丹波新聞社  2018年3月
1.jpg
篠山と言えば「黒豆」が大変有名ですが、本のタイトルにもなっている「ふしぎな黒大豆」は
その黒豆がどうしてこの地域で育てられているのか、ユニークな発想で語られています。
そしてどのおはなしにも、どこかゆっくりした世界の中にクスッと笑えたり、ほほーと感心したり、
たくさんの智慧がつまっているなあと思いました。

巻頭言は、
小澤昔ばなし研究所所長で筑波大学名誉教授の
小澤俊夫さんが書かれているのですが、
その中の一節
 「・・・次の世代にきれいな空気や水、森、山などを残すことは、
  今を生きている私たちの最低限の責任です。
  先祖が残してくれた昔話も、なるべく壊さないで次の世代に渡すことが、
  私たちの責任だと思います。・・・」
とありました。
その通りだなあと思いました。

私たちの体を作ってくれている食べものたちと同様に
ことばも、その地域で生まれ育まれ、またそこで生きる人たちを育み、智慧や想いを伝えてくれるものだと思います・・・とこの本の昔ばなしを読みながら強く強く感じたのでした。

本を読み終わって、読後感に浸っている時、
宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』の序文を思い出しました。

 「これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、
  虹や月あかりからもらってきたのです。
  ・・・中略・・・
  けれども、わたくしは、これらのちひさなものがたりの幾きれかが、
  おしまひ、あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることを、
  どんなにねがうかわかりません。」

ことばもごちそう。
心地よいことば、どっしりとしたことば、小さくてもひかっていることば
ブルーなものをはねとばしてしまうことば・・・などなど
昔から語り伝えられてきたことばや物語には、私たちが生きていく上で欠かせない栄養がたっぷり入っているんです、きっと。
篠山からおいしいものありがとうございました!


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Machicoco マチココ 7号 [本と雑貨とそれから雑記]

あ~間にあった、といっていた前号6号の紹介からあっという間
花巻まち散歩マガジン Machicoco マチココ7のご紹介です
 前号6号の紹介記事はこちら
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2018-04-15

2018年4月20日発行 今号から8ページ増え24ページ構成です。
手に取ってみても少し分厚くなっている。
ページは増えても、オールカラーでちょっと分厚い紙で、広告のなしのまま。
いばっていなくて、花巻のゆるゆるした感じ、どこか懐かしい感じもそのまま。
リニューアルとはいっても作り手のみなさんのこだわりはそのままのところに、
花巻ファンとしてうれしくなりました。
Machicoco7.jpg
特集は「夜のまち」 うす暗い花巻の夜にぽっと灯る赤ちょうちん。
花巻の夜は静かだけど、とくにマルカンの裏のほうなど、
夜になるとネオンがいくつも灯っていますよね。
(最近は大沢自炊部でじーっとしている事が多いので、
 そろそろ早池峰のお刺身や酒の肴がちょっと恋しくなってきました・・・)

今号からはじまった新連載「サワジンのあったった」にわっはっはでした。
第1回は「誠山房」
私が花巻にでかけはじめたころ、このお店は賢治関連の本、とくに花巻・岩手に来ないとない地元本などがそろっていたので大切な本屋さんでした。
私にとっては賢治世界への、花巻・岩手・東北への窓口でした(本文まねたフレーズで言ってみた)。
昨年取り壊しになって残念に思っていたのですが、本文を読んで記憶がもどってきました。ありがとうございます。第2回はどこかな~~楽しみにしています。


そしてこの7号では
「花巻まにあ」のページに「花巻と賢治ファンの料理研究家」として登場させていただきました。
どうもありがとうございました!
花巻にはじめてでかけたときのこと、花巻のおいしいもののことなど書かせていただきました。
見かけたら是非読んでくださいね♪

裏表紙の高村光太郎のお料理紹介「光太郎レシピ」も連載が続いていてよかった!
今回の紹介されている光太郎さんの日記の描写も随所におしゃれなヨーロッパの香り。
ハイカラなメニューがテーブルに並んでいます。

花巻まち散歩マガジン「Machikoko(マチココ)」
定価   500円(税込)

発行 合同会社Office風屋
   花巻市内とWEBで手に入ります。
 冊子についての詳細はこちら→★(マチココFB) 
 と、こちら
 → http://iwate-starbrand.com/?pid=116386901

そして次の8号は6月20日発行予定とのこと
わ、またあっという間に来てしまいそうだなあ。
これからも楽しみにしています。


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『酒場 学校の日々』 [本と雑貨とそれから雑記]

今日は少し前に読んだ本のご紹介
『酒場学校の日々』金井真紀 皓星社 2015年12月
  https://ja-jp.facebook.com/koseisha/posts/1286340548058526

詩人の草野心平さんが晩年、新宿ゴールデン街で開いた「酒場(バー)学校」。
この本は、心平さんが亡くなった後のお店での日々。
著者の金井さんがここで働きながら出会った人たちを綴っています。
12.jpg
心平さんは登場しないけれど、
個性的で心根のあたたかい(時に(とっても)熱い)人たちが集う
このお店じたいに心平さんの気配が宿っているなあと思いました。

心平さんを抜きにしても(失礼!)
著者の金井さんがこのお店で働くようになったきっかけや
そして2013年にお店が「閉校」になるまでのエピソードの数々は、
NHKのドラマ(かつての「銀河テレビ小説」「ドラマ人間模様」みたいな・・・みなさまご存知?)
を観ているような、なつかしいあの日の風景が行間から浮かんできました。
ちょっとわくわく、ちょっとほろりとさせらる本でした。

私にとっては
草野心平さんの食べ物に関する本はこのブログでも時折紹介してきましたが、
 『火の車板前帖』http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06
 『口福無限』http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-06-09

この『酒場学校の日々』も、心平さんをとりまく人とたべものを知るこのとのできた1冊でした。
そして「あ~酒場学校に一度でかけてみたかった!」と思った読後感。


金井真紀さんの記事が2018年1月14日の毎日新聞・くらしナビのページにでていました
(今はもう4月・・・あいかわらずの更新の遅さでスミマセン)。
ご著書『パリの素敵なおじさん』(柏書房)の紹介とバー「酒場学校」について語っておられる内容。
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バー「酒場学校」の看板は、現在は福島県の
いわき市立草野心平記念文学館 http://www.k-shimpei.jp/index.html
常設展示室にお店の外観を模した形で展示されています。
今度あの看板を観た時には、その向こうの人間模様が見えてくるかな。

いわき市立草野心平記念文学館
2018年度のスケジュールを拝見すると
http://www.k-shimpei.jp/pdf/2018.pdf
  7/7-8/26「宮沢賢治 -賢治の宇宙、心平の天ー」展
  9/1-9/30「賢治と心平の手紙」展示 
  10/7   「渡辺えりさん講演会」
  来年の1月以降は
      「草野天平」展(心平さんの弟が天平さん)      
       居酒屋「火の車」展 が開催予定

      どれも・・・気になります。全部参加したいけれど、むむうっ。悩みます。

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やったー1000番目! これからもよろしくおねがいします [本と雑貨とそれから雑記]

いつもこのブログを見ていただきましてありがとうございます。
このブログの左上にある記事数を見てみれば、この記事が1000番目でした。
わー、我ながらびっくり。そしてやっぱりうれしいです。

一番最初の記事を書いたのが2007年10月2日
「はじめまして」
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2007-10-02

それから10年と6カ月 
更新が「長期休暇」のこともしばしばあったはずなのに、
おおよそ3~4日に1本更新してきた計算になります。
閲覧数の累計(2018.4.26.17時現在)は1654866です。

訪問いただいたみなさまに感謝です。
本当にありがとうございます!!
みたよー、読んだよーが続ける力になっています。
とはいえ更新は呑気なスピードなので2000番目はいつになるかな?
あせらずぼちぼちとやっていきますね。

「はじめまして」でかいたこと・・・

ブログでは、身の回りで出会ったおいしいもの、
絵本や童話、おはなし世界でみつけたおいしそうなもの、
宮沢賢治の作品と出会ったことで知った東北のおいしいものたち、
などを中心に紹介していきたいと思います。
たべものばかりではなく、
光や風や、なにかほっとできるものも、
私にとっては「おいしいもの」なのです。
どうぞよろしくお願いいたします。


10年後の今も気持ちは同じです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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昨日はたのしいひな祭り [本と雑貨とそれから雑記]

昨日2018年4月18日は旧暦3月3日。
旧暦おひなさま。それで我が家の夕餉はちらしすしでした。

神戸は桜はすっかり葉桜だし、目に青葉・・・な新緑の季節ですが、
東北は今が桜の季節ですね。岩手では今週末頃が見頃でしょうか??
桃や梅も色んな春の花が一斉に咲きだすころ。

東北では旧暦のお雛様の方が合うなあと思います。

3月に花巻・茶寮かだんさん
 http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/spot/article.php?p=379
 
で飾ってあった須美子さんの貝雛
写真写りわるくてごめんなさい~
以前の、花巻文化村での記事 こちらには貝雛一杯写っていますので見てね
 ↓
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2013-01-20

夕方のかだんさんの和室は薄明るくて、
そこで貝のお雛様たちぽっと周りを明るくしていました。
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そういえば、かだんさんでは女子4人で「甘酒」をいただいたのでした。
今思えば、まるでひなまつり♪
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お庭にある賢治さんゆかりの花壇はまだ冬の気配でしたが
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今はもう春の花壇になっていることでしょうね。

我が家の貝雛は今朝かたずけました。
・・・決して3月に片付け忘れたから
   「じゃ旧暦に」というわけではありません(ふふ)!?


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Machicoco マチココ 6号 [本と雑貨とそれから雑記]

花巻まち散歩マガジン Machicoco マチココ6号のご紹介です

2017年4月創刊で隔月発行です。
 前号5号の紹介記事はこちら
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-12-28

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6号のご紹介が今頃になってしまったっ!
2018年2月発行で今回もIWATE STAR ブランドさんのお洒落なパッケージに入って届きました。
今回の特集は「賢治の足跡 光太郎の足跡」です。
宮沢賢治と高村光太郎それぞれゆかりの場所を紹介しています。
表紙、そして表紙をめくると、賢治とも光太郎ともゆかりある
佐藤隆房花巻病院長宅が映っています(普段は非公開。一般の人は見学不可)。

賢治と光太郎、花巻でゆかりの場所はたくさんあれど
今回紹介されているところは花巻駅から歩いていける場所も多いので
この冊子をもって「あ、ここだ」と見つけて歩くの楽しそうです。

そういえば3月に花巻に出かけた時
茶寮かだんさん (記事は11月の)
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-12-09
ファームプラスさんでも
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2018-04-11
Machicocoコーナーありました。

次号7号は4月20日発売予定
(それまでにブログアップできてよかった~でも本当にぎりぎり、反省)
次号から2年目になるマチココさん、編集後記には「内容充実リニューアルの予定」とありました。
どんな感じになるのでしょうか次号も楽しみにしています。


花巻まち散歩マガジン「Machikoko(マチココ)」
発行 合同会社Office風屋
花巻市内とWEBでしか手に入れられない冊子です。
 冊子についての詳細はこちら→★(マチココFB) 
 と、こちら
 → http://iwate-starbrand.com/?pid=116386901

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あれから7年 [本と雑貨とそれから雑記]

2018年3月11日
東日本大震災から7年

7年前なにをしていたかついふりかえってしまいますが
変わらないところと、変わったところと
止まってるところと、進んだところと
なくなってしまったものと、うまれたものと
2.jpg
この日はどうしても
23年前の阪神淡路大震災のこともともに思いだすのですが
あっというまといいつつも
昨日のこととおもいながらも
やはりいろんなことあってずっと緊張していたなあ。
もちろんいまも続いているしんどいことはあるんですが
私は、もうむかしにはもどりたくないなあ。

だけど普段は忘れていてもいいけど
何かの折には思い出すこと
覚えていること、伝えることは

どんな小さな力であれ、できることを続けていきたいですね。

生きているからこそできることですからね。
3.jpg
写真は先週開催された芦屋市中央公園の「梅まつり」で。
この日はぽかぽか陽気で梅は6分咲きくらい。
今週くらい満開かな?

23年前のこと、そして7年前の今日を想うと
こうして咲いた花をみられる日常にいることがありがたいです。
東北は梅の季節まだもう少し先、これからですね。1.jpg
メール会員になっている
岩手復興応援団からのメールニュース134号
トピックス欄に本日の岩手の催しがでていたので、ご紹介させていただきます。
*******************
H30.3.9 第134号 

◎黙とう
東日本大震災発生時刻、3月11日14時46分に黙とうをお願いします。

◎東日本大震災7周年行事「復興への誓い」追悼式
東日本大震災で亡くなられた方々を追悼し、復興への誓いを新たにするため、追悼式を開催します。
○日程 3月11日(日)14時30分~15時 
○会場 岩手県公会堂 大ホール(盛岡市内丸11-2)
○くわしくはこちら↓↓
http://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/shinsai/shinsaiinfo/1022189.html
 
◎東日本大震災7周年行事「 祈りの灯火 2018-あなたに届けたい-」
東日本大震災で亡くなられた方々を追悼するとともに、復興へ向けた願いを込めて、灯籠に火を灯します。
復興ステージや復興屋台が予定されており、16時50分に灯籠点灯式が行われます。
○日程 3月11日(日)13時~19時
○会場 盛岡城跡公園他
○くわしくはこちら↓↓
http://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/shinsai/shinsaiinfo/1018707.html

◎3.11 未来へのつどい Peace On Earth
日比谷公園に東日本大震災の追悼ドームが設けられます。
○日程 3月11日(日)11時~18時
○会場 日比谷公園芝生広場・噴水広場周辺 
○くわしくはこちら↓↓
http://peaceonearth.jp/
****************************



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冬は体を休め心を遊ばせる季節 [本と雑貨とそれから雑記]

立春をすぎたとはいえ寒い日が続きますね。
季節はまだまだ冬です。
そんななかで今回のタイトル
「冬は体を休め心を遊ばせる季節」は
すこし前の記事「シコクビエの脱穀」で
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2018-01-22
ご紹介した雑穀の本2冊を読み返していて見つけました。

『雑穀の書』大谷ゆみこ 木楽舎
の中でみつけた一節で、そうだなあと思いました。
10.jpg
冬は静かです。
お漬物や乾物など冬に備えての保存食、
根菜などの冬野菜や雑穀などを料理して
体を温めるたべものをいただけば、
ほこほこぬくぬく ほっとひといきできる。

ほっとできるからこそ心は明るくなって、
読書や、創作、思索に心を飛ばすことができる。

冬の寒さは厳しいけれど、
だからこそ正反対のやわらかいものを教えてくれる季節かもしれないなあ。
だって 冬~ふゆ~
そういえば「ふ」も「ゆ」も、そのことばのひびきはやわらかいなあ。

まだまだ寒いけれど、雪も今年は特別多いけれど
そんなこと思っているうちだんだん季節は春に向かって
ゆっくりすすんでいるのです。

もう1冊の
『そだててあそぼうアワ・ヒエ・キビの絵本』農文協
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こちらは雑穀の育て方を中心にわかりやすい1冊で、
裏表紙には昔の脱穀風景が描かれていて
まさにそれは「シコクビエの脱穀」風景と重なるのでした。

日々の生活は季節を問わずいそがしくあわただしいことばかりだけど、
ああ早く暖かくならないかな、なんて考えながら
ほこほこと冬の読書。

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立春大吉 2018 [本と雑貨とそれから雑記]

昨日2月3日は節分 豆まきして、恵方巻もいただきました。
そして本日2月4日は立春 旧暦ではこれから春。
お正月、立春、そして旧暦のお正月(今年は2月16日)
心あらたにできるチャンスは3回もある。ピカピカね。

みなさまに今年もいいこといっぱいありますように
余寒お見舞い申し上げます

日の暮れる時間がだんだん遅くなってきましたね。
おひさまも2月になって明るくなってきたように思います。
けれども今年は寒さはますます本格的になるようで
関西では今週また雪の予報もでています。

余寒お見舞いに「犬っこ」
犬っこ.jpg
2月第2土曜日とその翌日に開催される
秋田県湯沢市の民俗行事「犬っこまつり」の小さな犬っこです。
 →犬っこまつり★
犬っこまつり、一度でかけてみたいなあ。
今年は戌年ですのできっと例年以上ににぎわうでしょうね!?
昨年おみやげにいただいたのですが、1年遅れてブログに登場
(その節はありがとうございました)。
後ろ姿もラブリー♡
犬っこ2.jpg
米粉でできた手のひらにのるサイズです。
約400年前の江戸時代に湯沢の殿様が盗賊を退治し、
その後、悪い人たちがこないようにこの犬っこを玄関先に置いたのがはじまりなのだそうです。
玄関で盗難よけのお仕事をするたのもしい「番犬」さんです。

丁度、昨年の今頃、私は風邪ひいていたのですが
今年はなんとか乗り切っています。
おたがい体に気をつけながらこの寒さ元気に乗り切りましょう。おーっ

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給食「ナン」ですと! [本と雑貨とそれから雑記]

ひとつ前の記事「だし」の授業の日
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2018-02-01

川西市立北陵小学校の5年生の教室で給食をいただきました。
机がぐるっと輪になって、みんなの顔が見られます。
今日はパン給食の日です、と伺っていたのですが・・・・
本日の献立は
ナン、大豆入りキーマカレー、ジャーマンポテト、ヨーグルト、牛乳
・・・なんとなんと(とおやじギャグ)パンというのは「ナン」でした。
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わ~はじめてです。給食でナン 
それも「学校給食用・兵庫県産地粉使用」ナンです。
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その袋には、「兵庫県産地粉を使用し、本場インドと同じ製法(直接手伸ばし・高温・短時間)一枚ずつ丁寧に焼き上げました。この商品は、生地を発酵させ一枚ずつ手で成形し、焼成しますので形、長さ、大きさが一枚ずつ異なります」と書いてあり、塩はシママース、油はなたね油を使用しているのです。
テンションがあがってしまった。

こんな私とは反対に5年生のみなさんは、慣れた風にナンを味わっています。
そもそも私、「ナン」をはじめてたべたのは高校生のときだったかな???
20代になって大阪・梅田にナンがおいしいインドカレーやさんがあり、
しばらく昼食にそのお店ばかり通っていた時期がありました。
小学校の給食ででてきたことはありませんでした。時代の変遷を感じるなあ。
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キーマカレーもやさしい辛さ(甘さ)でナンにつけながらいただきました。
ヨーグルトは、なんと(しつこい)白ばら牛乳で有名な鳥取・大山乳業の白ばらヨーグルト。
インド風ランチな、メニュー構成に感激。
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隣の席の男子が読書家でした。今読んでいる本のことたずねたら
バックから3冊でてきました。同時並行してい読んでいるのだと。
写真撮らせてとお願いしたら、この2冊はおすすめということで2冊。
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ほかにも東野圭吾と池井戸潤の作品がおすすめと教えてくれました。
5年生でこの読書量、すごいなあ。読書楽しいよね、私もがんばります。

そうして給食いただきながら思い出したのがこの1さつ
『手で食べる?』森枝卓士 文・写真 福音館書店
http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=960
写真の本はたくさんのふしぎ1998年5月号ですが現在は単行本で出ています。
13.jpg
子どもたちがいろいろなたべものをいろいろなたべかたで味わってみて
その理由を考えてている絵本です。
この本の中でインド料理を手でたべてみるページに
ほんのちょっとですがナンがでてきます。それがまたおいしそうなナンなのです。

今回の献立は「給食から世界か見える」でした。
インドやアジアの食文化のこと、食べ方のこと、スパイスのこと(味やブレンド、歴史など)も
このメニューからなら考えることができそう。そんな授業ができたらきっと楽しいね。
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ごちそうさまでした。
5年生のみなさんどうもありがとうございました!



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「だし」の授業 [本と雑貨とそれから雑記]

昨年12月に賢治と岩手の授業で訪問させていただいた
川西市立北陵小学校
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-12-14


2018年1月31日に5年生を対象に開催された「だし」の授業を見学させていただきました。
実は一昨年は予定が合わず、昨年は雪ででかけられず・・・今年実現!感謝。

講師は日本料理アカデミー会員、Arai foodプランニング・荒井康士さん
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荒井先生のおはなしは、
生徒のみなさんが今朝たべてきた朝ごはん、昨夜の晩ごはんの話題からはじまり
和食がどうして2013年にユネスコの無形文化遺産に選ばれたのか
そして和食の「だし」とは・・・だんだんと和食の奥深い世界に分け入っていきます。
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荒井先生が実際に生徒のみなさんの目の前で「だし」をひきます。
教室中がいい香り。
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使用する昆布とかつおは京都の料亭で使われているレベル(それ以上かも)の高級食材です。
昆布だけ、かつお節が加わり、塩としょうゆが少し加わり・・・それぞれ味見をしながら
味の変わっていく様子を、一人ひとりがじっさいに確認しました。

後半は実習。だしをひいて、おすましをつくります。
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野菜は荒井先生が畑で作った京野菜。これもまた贅沢。

みんな真剣。黄金だしできたよ。
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気分は板前さん!?
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和食、「だし」って私たち日本の食生活になくてはならないもの、のはずなのに
正直なところ、それはもう当たり前ではありません。
日々の食卓の中で、大人も子どもも「だし」の味を「きちんと」味わっている人は少ないのが現状です。
食を知るには食べることだけど、そんな意味では「食べる力」が乏しくなってしまった昨今。それはどうして?和食に限ったことではないかもしれませんが。

だからこそ小学生の内に「だし」を知り、味わい、気付く体験は、これから先の一人ひとりの「食べる力」になっていくのではないかなと、「食べる力」は「生きる力」だぞ、と。
そんなことを思いながら見学させていただいた「だし」の授業でした。
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荒井先生、林先生 どうもありがとうございました。

授業の様子は北陵小学校のHPでも紹介されています
こちら→★


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赤銅色のブルームーン見られるかな? [本と雑貨とそれから雑記]

2017年1月31日
1月ラスト、お正月はついこの前だったはずなのに・・・。

今夜は今年2度目の満月

1度目は1月2日で今年最大の満月スーパームーンだったの覚えていますか?
ひと月に2度満月があるとき、2度目の満月は「ブルームーン」といいます。
ブルーっていうのは青いわけではなくて
英語の言い回しの「珍しい」という意味からきているそうです。
  で、今夜はそのブルームーンの満月です。
  で、今年2番目に大きな満月です。
  で、皆既月食。夜9時前からかけ始め10時過ぎには赤い月。
    この赤い月、ブラッドムーンともいうそう。
    でも私は赤銅色という日本語の表現が好きです。

日本列島曇り空の予報ですが、我が家からはうっすら雲の間から銀色の満月見えてます。
これから雲が厚くなりそう・・・見られるといいですね。

こんな今日のおつきさまのこといろいろおしえてもらったのは
『月のこよみ 2018』誠文堂新光社
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ブルームーン、皆既月食、1月のこよみ・・・今日はコラムの頁が多くて楽しい。
2013年から読み始め、すっかり愛読書(今年もありがとうございました)。

2018年度版も私の同じ名前(漢字は違うけど)の方がデザインされていて喜ぶ。
一昨年の記事→http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2016-02-07

(あ、昨年は記事にしていなかった~~でもちゃんと読んでいましたよ)



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『神様が宿る家の清め方』 [本と雑貨とそれから雑記]

朝から寒いなあと思っていたら、午後から雪が降ってきました。
我が町で初雪です! 木の葉や車の上にうっすら積もって
日が暮れてもぼおっとあたりが白い世界になりました。

清めるというキーワードが今日にぴったりなんて思ったのが
『神様が宿る家の清め方』
監修・神田明神 大和書房 2017年12月刊
 詳細はこちら→http://www.daiwashobo.co.jp/book/b329693.html
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昨夏「いいおてんき」
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-07-03
で絵を担当して下さった
井上文香さんがイラストを担当された新刊本です。
イラスト満載。この点数すごいなあ。
 井上文香さんのHPはこちら→http://fumikas.net/

この本のサブタイトルが「掃き清める新しい暮らし」
お掃除すればするほど、すっきりいいことありそうな。
なかなか実行できないけれど(なんでも布をかぶせるタイプ)、
今年は「できる範囲で」(ここ大切)こつこつがんばろう。
巻末の歳時記もたのしいです。
あらためて日々の暮らしの大切さを思います。
神田明神さんにも一度でかけてみたい。

もう1冊 井上文香さんの絵が見られるのは
「地上」2018年1月号 家の光協会
  →http://www.ienohikari.net/press/chijo/backnumber/001738.php
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この号に掲載 第65回地上文学賞受賞作品
「山の万国旗」長野和夫さんの絵を担当されています。
 郵便局局員の目を通してその土地でくらす人の交流が描かれたおはなしからは
 郵便バイクの音が心地よく聞こえてくるようでした。
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農業に関する雑誌「地上」
ほかのページも気になるよみものたくさんで
今よんでいます。文香さんありがとうございます♪
 

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2018年1月17日 [本と雑貨とそれから雑記]

阪神淡路大震災から23年目

今年の1月17日は新月、そして一日この時期にしてはあたたかい雨がふっていました。

23年というのはほぼ干支が二周り。
神戸では震災を経験した人は全体の3分の1程度になってきたとか。
自分自身はいつまでも「ついこの前のこと」の感覚のところと、
23年たってしまったのか、とがまぜこぜです。
とにかくこうしてブログという媒体で記事を書いているとは
当時はおもいもよらなかったなあ。
家族、親戚、友人知人とこうしてやりとりできる毎日がありがたいです。

東京オリンピック開催予定の2020年は25年目をむかえている。
そのときは四半世紀。だけどきっといろんなことがあいかわらずだろうなあ。
(あと2年後なんてあっというま)

阪神淡路大震災を知っている世代と知らない世代がこの先どうやって交わっていくのか
こういうことは震災・災害関していつも議論がされていくことですが、
飢饉や天変地異を乗り越えてきた「先人の知恵」を知ることや
今生きている人が「想像力」をはたらかすことこそが備えなのでしょう。

「備えあれば憂いなし」大切なことです。


今年は「伝」ということばを震災関連の映像や活字でよくみました。
震災に限らず、9条のこと、そのほか今の世の中のいろいろなことにもつながりますね。


2008年の花巻駅前で見た彩雲の写真をどうぞ・・・
saiun.jpg
今回はとても私的なつぶやきでした。

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2018年 あけましておめでとうございます [本と雑貨とそれから雑記]


2018年 戊戌(つちのえ いぬ)
あけましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いいたします

戌年のご挨拶にまずは犬の本のご紹介から。

『犬ものがたり』 中根榮・著  昭和5(1930)年・発行
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ヨーロッパで出会った犬たちの見聞録とシェパードについてかかれた1冊です。

犬好きだった祖父の本棚から、父を経て今は私の本棚にいる88歳の「番犬」です。
年末に本棚の奥からでてきたのです「来年は戌年だよ~」といわんばかりに。
表紙の頁に祖父が捺した蔵書印をみつけました。
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皆さまにとってワンダフルな1年となりますように♪

ところで昨日1月2日は満月でした。今年1番大きな満月。ご覧になりましたか?
明るくて、影踏みできそうでした。そしてなんとな~くいつもより大きく見えました。
次の満月は1月31日。1か月に2度目の満月はブルームーンと呼ぶそうです。
これは2015年7月以来の久々ブルームーンです。
さらに皆既月食だそうで、皆既中に晴れていたら赤いお月さまがみられるかも。

今年は3月31日に今年2度目のブルームーンも見られます。
お月さま大忙しの年です。いいこといっぱいありそうですね♪

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2017年もどうもありがとうございました [本と雑貨とそれから雑記]

2017年大みそかです。
1年早かったなあ、いろいろあったけれど
こうやってブログをかいている今この時間ありがたいです。
やっぱりよくがんばった。みなさまもそうですよね。
うん、そうだ、そうです。お疲れさまでした。

今年は
 福島県いわき市の草野心平記念文学館によんでいただいたり
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-05-27
「いいおてんき」を出すことができたり
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-07-03
岩手県の希望郷いわて文化大使に選んでいただいたり
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-08-13
継続的に今年も小学6年生のところで賢治と岩手のおはなしをさせていただくことができたり
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-12-14 

そしてそのほかいろいろありがたい経験をたくさんさせていただいた1年でした。
それもこれも、一人ではなにもできないことばかり。
たくさんの方にお世話になって見ることができた景色ばかり。
ありがとうございました。

その反面、風邪を3度もひいたり、偏頭痛で寝込んだり、腰痛にはなるし
10年ぶりに歯医者さんにいったりと
元気なんだけれど、「あかんな~」と反省することも多かったです。
来年はもうすこし体のメンテナンスにも努めたいと思います。
そして元気にがんばります。

今年1番おもしろうれしかったこと!
それは上野のパンダの赤ちゃんの名付け親5161人のうちの一人になれたこと♪
インターネットで申し込みだったのと
1000名だけ抽選のお祝いプレゼントにも外れてしまったので
何の証拠もないのですけどね・・・おそらく私も含めて4161人の方がおそらくそうですね!?

実は、決定した名前は漢字では「香香」なんですが、

私はお母さんの名前が「シンシン」なのと
上野の「上」と、すくすく上向きに育ってねと願いを込めて
「上上~シャンシャン」にしたんです。

でも応募はカタカナ名のみだったので「シャンシャン」と書いて送ったのでした。
するとお見事!!!
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=ueno&link_num=24415


その日からときどき上野動物園の
ホームページでシャンシャンの動画を見てはウキウキするようになってしまった(笑)
関西には神戸にも白浜にもパンダさんいるんだけどね。

ずいぶん前にYさんから北京のおみやげにいただいた
パンダ模様の剪紙がでてきたのでこれを2017年のしめくくりに。
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なんだかめでたい感じでしょ。

2017年もこのブログにご訪問いただきましてありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えくださいね。

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そんなこと言われても!? [本と雑貨とそれから雑記]

9月の花巻でみんなでわいわいおしゃべりするなかで
「ああこれが今なんだ」と思った話題が
8月と9月に、日本の「ほぼ」東半分に鳴り渡った「Jアラート」のことでした。
関西ではアラートは鳴らなかったけれど、
テレビの画面が一瞬のうちに文字ばかりの静止画面に切り替わり、
「えらいことになった」のくうきが、さーっと流れました。

岩手、福島、北海道のお友達同士で「あのときどうした?」という会話。
「逃げてって言われてもねえ」
「電車が止まったから職場に遅れたのよ」
「どきっとした」云々、うんぬん・・・
森のみみずくさんのブログにも同じような話題がでていましたよね。
(リンクさせていただきます)
https://ameblo.jp/mimizuku-cafe/entry-12305726341.html

関西で暮らす私はただみんなの会話を聴いているしかありませんでした。

「こんなメールが来たんだよ」とみせてくれました。
8月29日
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9月15日
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緊急事態なのはわかるけれど、伝えるって難しいですね。
どこに逃げたらいいのか、
煽られてる感じさえする・・・そう思う私は平和ボケ?でしょうか。 

地震や台風などの自然災害とはちがって
国と国、人間世界の騒ぎ事。
もうこれ以上、こんなの読みたくないし、聴きたくないし、友達どうしで話したくはないなあ。

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『蜜蜂と遠雷』と「春と修羅」 [本と雑貨とそれから雑記]


本屋大賞 直木賞 W受賞の作品で気にはなっていたのです。
でも1ページ2段組みで500p以上の大作だしなあ。
横目でちらっと見ていたら、
兎座さんが「春と修羅」でてくるよといって貸してくれました。
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『蜜蜂と遠雷』
恩田 陸  幻冬舎  2016年9月発行

ページを開いてみれば、おもしろくてお盆期間中に読了。
 ・・・兎座さん http://uzasanpo.blog.so-net.ne.jp/ ありがとう!

ピアノコンクールが舞台の物語です。
ピアノといえばしばらく前に読んだ『羊と鋼の森』が、行間から繊細で美しいピアノの音色が聞こえてきた1冊でした。
『蜜蜂と遠雷』もピアノが影の主人公です。そして、『羊と・・・』とはまた違った音色が聞こえてきます(そりゃそうか)。
登場人物の奏者それぞれがいろんなテンションでピアノと向き合い奏でています。
その「奏でている」音色の違いが、活字で感じられたのがおもしろかった(そして凄い!)。
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読み進んでいくと、登場人物それぞれに「がんばって」と応援したくなりました。
そして、きづけば私もコンサート会場に座っていました。
ちなみにここで私のいう音楽は、具体的に「これ」というのではなくて、
なんか頭の中で「こんな感じだろうなあ」という心地よいものが流れてくる、そんな感じなことです(わかる?)。

コンクールで使用する曲名、作曲者名も本の中に詳しく書かれています。
「1曲を除いて」すべて実在のクラシック曲です。
  ・・・この本に登場する音楽を集めたCDもでているとか?

「1曲」だけ「この作品の中でしか聴けない」曲があるんです。
作品中のコンクールために作中の人物・菱沼忠明氏が作曲した作品「春と修羅」。
物語はコンクールの奏者それぞれが、
宮沢賢治のエピソードや、「春と修羅」に描かれたものを想い、賢治がそこに込めたものは何だろうかと理解しようとしながら菱沼氏作曲の「春と修羅」に向き合っていきます。

ちなみにこれが宮沢賢治の『心象スケッチ 春と修羅』 
これは私が持ってる復刻版 さわりすぎてちょっとボロボロ
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『春と修羅』(書名)そして「春と修羅」(作品名)といえば
私はこの8月に花巻で夏季セミナー「シン・ゴジラ」と春と修羅の講演を聞いて
現代の「修羅」について色々考えをめぐらせていたところ。
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-08-06

さらに「もし私だったら」と思い同時に頭の中で流れ出したのは、
一昨年、花巻・イーハトーブ館で聞いた舘野泉さんのコンサートでのピアノの音色でした。
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2015-07-07

『蜜蜂の遠雷』の行間を追っていくと「きっとこんな感じなんだろうなあ」とイメージが頭の中で流れだす菱沼作品「春と修羅」。
 ・・・・ついついそれは賢治が書いた「永訣の朝」の「天井のアイスクリーム」と同じ、決してこの世では味わえないもの、などと想いを馳せてしまいますが、この物語の中でしか聴くことのできないと思うほど「ほんたうの」オーケストラで聴いてみたくなります。

思いがけないところで「春と修羅」をたのしめました。
恩田陸さんも宮沢賢治ファンなのでしょうか? だったらうれしいなあ。

そしてこの記事を更新している本日2017年8月27日は宮沢賢治さん121歳のお誕生日!
おめでとうございます♪




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心平さんの胃袋探訪 ご参加ありがとうございました [本と雑貨とそれから雑記]

更新が遅れております。反省・・・

このひとつ前の記事でご案内させていただいた
 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-05-02

いわき市立草野心平記念文学館での
2017年度春の企画展「草野心平の詩 料理編」にあわせて
5月21日「心平さんの胃袋探訪 ~創作料理の試食と解説~」を開催しました。
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ご参加の皆さまありがとうございました。
14年ぶりにお会いする方もいてとてもありがたかったです。

準備もあって開催2日前にいわき入りしました。
いわきいいところです。これはまた後日の記事で。
3日間晴天に恵まれ、21日当日の福島の天気予報は気温35度
いわきでも32度くらいありました。
関西より暑い、でも湿度が低いのか、さらりときもちのいい空気でした。

会場の草野心平記念文学館です。
高台にある記念館は、敷地がひろすぎて画面に収まりきれません。
こちら入口
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こちら玄関付近
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4年ぶりの来訪です。
→4年前 http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06
おはなしさせていただくのは14年ぶり!
→14年前 企画展「火の車展」にあわせておはなしさせていただきました。
       2003年1月「草野心平と宮澤賢治のメニュー」


14年前との違いは、その間、調理師学校で調理師の免許をもらったことをはじめ、
少しお料理に詳しくなっていわきに帰ってこられたこと、でしょうか!?
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それで今回は「試食」に力を入れることができたかなと思っています。
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前半は企画展の展示に合わせて

(1)心平さんのお店探訪(焼鳥屋「いわき」、居酒屋「火の車」、酒場(バア)「学校」)と、

(2)心平さんが著した食べ物・料理に関する本のなかから「わが酒菜の歌」のこと、
(3)そして今回のチラシにも大きく書かれている心平さんの「食愛による発明」のことなど。
・・・いつも思いますが、お話しすること、伝えることは難しいですね。
  説明不足多々。反省。

後半は「試食」です。
「心平さんの口福弁当」と言うテーマで

上記3つのテーマからそれぞれ心平さんが残しているレシピを基に
少々アレンジを含めたものを入れて17品つくりました。
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もちろん私一人では作れません。
記念館の渡邊さん、松本さん、小野さん、かつさん、市川さん、スピカさん
事前の準備や、早朝からのお手伝い本当にありがとうございました。
そして召し上がって下さった参加者の皆さまありがとうございました。

試食タイム!
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今回作ったのは、心平さんの残したレシピのほんの一部です。
心平レシピの数は膨大で、料理名も材料、調理法もユニークなものがいっぱいです。

しかし酒の肴や、ご本人が好きだった「生」のものが多いので、
お弁当にするおかずを選ぶのには少し悩みました。
まだまだ作りたいものはたくさんあります。心平さんレシピ、これはこれからの楽しい課題です。

参加者のみなさんと味わった心平さんメニュー

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えびの尻っぽをアレンジして中国のえびせんべい
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とり皮をアレンジして、鶏もも肉とシイタケとねぎを炒めたもの
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花のサンドウイッチ   心平さんは色んな花を愛で、食べてもいるんですよ。
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★当日の様子は福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNetでも
取材いただきました。
「詩人・草野心平の『美味』食す 再現料理、独特な食世界を堪能」

お料理それぞれの詳しい説明は次の記事で
・・・つづく・・・

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