はやぶさに乗って久方ぶりに盛岡にでかけてきました。

この時期の岩手は寒いのだ、と分厚いコートを着て、手袋も、耳当てももって
タートルネックの下はヒートテック、ブーツもはいてでかけたら・・・暖かい!
おかげで、重装備の私は首とおなかにアセモが(恥っ)。
だけど寒さにも弱い私にとっては感謝の小春日和。
雪ではなくて雨がふりました。
11月下旬の盛岡でこのあたたかさ。こんなことは実にまれです。
すでに雪化粧を始めた岩手山はちらりとみえただけ(なので写真なし)。

そういうわけで、というのもなんですが
荷物が重たいのでカメラをもっていかなかったら
こんな時に限ってシャッターチャンスが巡ってくるのですよね~
携帯で何枚かとって帰ってました。そういうわけで今回の写真は少々色が悪いのですがごめんなさい。

まだ雪の気配のない盛岡駅前からバスに乗ってまず出かけた先は岩手大学。
ここの図書館に一度でかけてみたかったのです。

賢治在学中時代の当時の教科書を閲覧してきました。
数冊借りたのですが、読み始めたら時間切れ。

これは1914年刊の『最新農産製造学』と言う1冊。
ビールや葡萄酒、納豆、ジャム・・・など
当時の農産物を加工するためのレシピなどが書かれています。


背表紙のふくろう(みみずく?)の絵も気になります。
賢治もこんな絵を書いていたような、いないような・・・


こちらは上記の14年後の1926年に改訂版で出された同様の本
こちらの方が紙質などが悪くて痛みがはげしいのは時代のせいでしょうか。

この様な状態ですからコピーがとれず、もう旅の初めから
嗚呼~カメラをもってきたらよかったという事態に。
携帯で撮ってきましたが、次回はちゃんとカメラ持参で伺おうと心に誓いました。

夕方からは岩手大学に事務局のある
宮沢賢治センター http://kenji.cg.cis.iwate-u.ac.jp/index.html の例会に参加しました。
今回のテーマは「雨ニモマケズ」の一考察・その2 -賢治さんが望んだことー」
話題提供者は 姉歯 武司氏 (宮澤賢治センター理事)
会場の岩手大学農学部1号館2階 第1会議室は時間になると人でいっぱいです。
いつも花巻の宮沢賢治学会でお会いするY先生やM先生(『花美術館』ありがとうございました)とも
お会いすることができました。

講演のあとは、講師、参加者ともに茶話会ではなしがはずみます。
これは茶話会にでたお茶っこセット。ごちそうさまでした。

お茶とビールで、講演のことや賢治さんのことなど話が尽きません。
楽しかったです。
いつか出かけたいと思っていた例会でした。ありがとうございました。 

翌日は県立図書館へ・・・・と思っていたら、思いがけぬ「本日休館」。
調べてこなかった私が悪いのですが、しばし放心状態。
「きっとこれはまた別の発見や出会いがある予兆と見たぞ」と言う友人からのメールに
励まされ、盛岡の町をぶらぶらしました。
  ・・・いってらっしゃい~と駅にある南部鉄器のオブジェのフクロウさんたちにもはげまされる

ということで、ここからは、盛岡を旅する方のヒントにもなれば幸いです。

駅前のフェザン1階に「カネイリスタンダードストア」 http://www.kaneiri.co.jp/shop/
と言う雑貨屋さんができていました。
   ・・・これって、ヨーコさんが教えてくれたお店だわ・・・出かけられました。
写真がないのですがごめんなさい
中に入ると、東北の洒落た雑貨や食品がならんでいました。
やっぱり東北っていいもの一杯あるよねえ、と思えるお店。
盛岡にお出かけの際はぜひおすすめの場所です。

この日はたべたものもちゃんと撮りましたよ!
お昼には白龍の「じゃじゃ麺」

じゃじゃ麺をたべると盛岡に来たーと言う気持ちになります。

そうしてじゃじゃ麺を食べ終わったら「チータンタン」

卵スープですが、アツアツの麺のゆで汁だからこそできる
かきたま風スープは、自分で好きな味付けをしていただきます。
私はこしょう多目が結構好きです。

盛岡駅の新幹線改札前にあった洋菓子店タルトタタンがなくなって
岩手の農畜産物を扱うアンテナショップになっていました。
お店の奥にはイートインコーナーも。
  ・・・・ここもお店の写真とらず・・・
店先には福田パンのお店もできていました。
材木町まで出掛けなくてもこれからここで買う事ができます!
新幹線にこれから乗るらしい方も結構並んでいました。
夕方までは福田パンの方の実演販売があります。
これを晩ご飯にすることに。
選んだのは「岩手のハム」と「あんバター」

岩手のハムはたっぷり入っています。
あんバターはこのご時世ですからバター風味マーガリンでしたが仕方ない。

中はこんな感じ

このコッペパンはむっちりと適度に歯ごたえがあって、フランスパンとちょっと似ているかな。
風味もフランスパンに似ているように思います。
給食でたべていたコッペパンとは違う。だからなのか、私はこのパン自体が好きでーす。
パンのお伴には田野畑の飲むヨーグルト(これは別のお店で買ったもの)。

岩手公園は紅葉がすっかりおわって、落ち葉さえ落ちていませんでした。
公園の横を流れる中津川には鴨やハトが相当数いて、なにかをついばんでいました。


賢治の「岩手公園」の碑


まわりもしずかですっかり冬の装い。

まさにこの詩にあるように まちはしづかにたそがるる  です。

岩手銀行は改装中。こんな姿もめったにみられないので携帯ながら1枚撮っておきました。


あ、リンゴちゃんを発見


橋の模様が陽に当たって、リンゴ模様に見えました。

岩手銀行の近くの盛岡信用金庫の裏手のドアが洒落ていました。

この時期に見るとクリスマス風に見えますね。

敷地内にある植木もすっかり冬支度完了。


休憩は「クランボン」でプリンセットをいただきました。
このプリンとクランボンの香りいい珈琲をいただけるのも
盛岡のたのしみのひとつです。

こちらでは犬プリンカレンダー2015がありました!
この話題はまた次に

そんなこんなの盛岡報告おしまいです。
・・・・つづく・・・・