8月5日(土)6日(日) 岩手県花巻市
宮沢賢治学会イーハトーブセンター主催の
http://www.kenji.gr.jp/
2017年夏季特設セミナーに参加しました。

昨年から始まったシリーズ「心象スケッチを知っていますか?」の
第2回
「まことのことば」を求めて 「春と修羅」から『春と修羅』へ

【1日目】 会場はイーハトーブ館
講演 『シン・ゴジラ』と『春と修羅』
講師 安 智史(やす・さとし)さん 愛知大学短大部教授

トーク 今、『春と修羅』を読む
講師 吉田文憲(よしだ・ふみのり)さん 詩人
    小池昌代(こいけ・まさよ)さん 詩人・小説家

あくまでも個人的な感想ですが、
「破壊と再生」「善悪を超越したエネルギー」などのキーワードが印象に残り、
賢治と今を考えるヒントをもらうことができました。

講座終了後は山猫軒で交流会がありました。
https://www.yamanekoken.jp/
1日目をふりかえられるメニュー作りに関わらせてもらったのですが、
私は「注文の多い」提案担当、調理は山猫軒さんが腕をふるって下さいました。
どうもありがとうございました。

メニューは<「春と修羅」と「シン・ゴジラ」をたべる>
ゴジラのイメージカラーの「黒」と「赤」
そして「春と修羅」の「土」のイメージで3品。

・ゴジラカレー 
 山猫軒の手作りカレールー+竹炭パウダーでつくったブラックカレー、
 鶏のから揚げで「ごつごつ」した感じを出しています。


・赤くて辛いピザ
 シン=辛とみたててトッピングに糸トウガラシ
     岩手産のソーセージ(ハーブ入り)も一緒に。


・土のプリン
「春と修羅」の
「まことのことばはここになく 修羅のなみだはつちにふる」のイメージです。
山猫軒の手作りプリンの上にはオレオクッキーを砕いた「土」。ハーブといちごで「畑」になりました。

・そのほか、生蕎麦、ロール寿司、生パスタなど
 岩手県産の食材を使ったお料理をだしていただきました。



【2日目】エクスカーション 

「花巻電鉄沿線を行く 心象スケッチの舞台を訪ねて」
案内 菅原唯夫(すがわら・ただお)さん

バスと徒歩でまわります


昭和40年まで花巻市内から花巻温泉、花巻南温泉郷までの間を小さな電車が走っていました。
その沿線は賢治の作品の舞台でもあるのです。

馬づら電車とも呼ばれた車両は、現在1両のみが市内の材木町公園に残されています。
この建物のとなりに


菅原さんから電車の歴史など伺いました


今回特別に車内に入れさせていただき、
参加者一同その「狭さ」を体験しました。ひざとひざがぶつかりそう。
 
気持ちはごとごと電車にゆらている。

フジノさん写真ありがとうございました!



そのあと路線跡を歩きました。


ふりむくと電車がやってくるのではという気持ちになります。


駅舎跡もめぐります。




小さな畑の中に、かつての瀬川駅のプラットとフォームがありました。

「停留所にてスヰトンを喫す」の場所です。

遠くからながめたところ。

花巻の電気発祥地、大正元年に供給をはじめた松原ダム跡。

いつも大沢温泉へ行くのに乗っているバス道沿いにありました。知らなかった・・・。

今では看板のみで、木々の向こうに川面が光っているだけです。

電車を動かす動力でもあった電気、そして電車・・・花巻にかつてあった時代の最先端のキラキラしたもの」たち。
これから賢治作品を読んでいくのに大切な感覚を教えてもらえた思いでした。
暑い1日でしたが、やはり自分の足で説明を聞きながら「その場所」を歩いてみるのは大切ですね。

夏季セミナー終了!
お昼ごはんは、イーハトーブ館で
「プリプリえびのトマトソースパスタ」とコーヒー

食後はチョコレートのジェラート♪ ごちそうさまでした

イーハトーブ館で企画展「アザリア展」は9月30日まで開催中。
後ほど報告します♪