・・・・・前回の続き・・・・・
 
 京都は細い路地を歩くのが楽しいですね。
 そして誘惑が多い。
 楽天堂さんから次の目的地へ行く途中、おかきやさんをみつけ、ふらっとはいって、ごぼうのはいったおかきを買ってしまった。

 さて、そうしてたどりついたのは、金曜と土曜だけあいている
天然酵母のパン屋さん「落花生」。
 小さな路地にひっそりとあるパン屋さん。
 町屋を改装したお店の中には、いろんなパン。
 そして、天井からきれいなひょうたんのランプがいくつもぶらさがっていました。
 これらのランプは落花生のオーナーのご主人の手作り作品だということです。
 無数の小さな穴がレース模様のようになって、あたたかい光が輝くひょうたんランプです。
 とても美しい。
 家に帰ってから落花生の黒糖クリームパンをすこしあたためていただきました。
 コーヒーと一緒に味わったパンは、さくっともっちりした生地の中の黒糖のクリームはあっさり。


○「落花生」自家製天然酵母パン
 京都市中京区西ノ京西鹿垣町18-12(JR円町) 

 次にたずねたのは、「遊・空間u」と同じ敷地にある「はちはちinfinity cafe」
 uは築100年の洋館。
 外観はなにやらムーミンの家を思い出させる桧皮葺というのでしょうか、
木がうろこ状になっている壁です。
 中には、ランプがずらりとならぶ天井の高い部屋と、大きな木の机がいばっている部屋がありました。
 ほこりをかぶって雑然とはしているのですが、私にはなんだかおちつく空間です。
 なんといってもここのパンフレットの文章が気に入りました。
 以下抜粋
「・・・このような建物や自然をいつまでも残して行こうとか、折角はじめたのだから活性化しなくてはなどという思いはありません。無理なく、ただ何となくやってゆける間はやっていようと思っています。・・・(途中略)・・・間違わないでください。貸会議場ではありません。グループでの空間と時間の占有使用はお断りします」

「やっていく」ではなくて、「やっていよう」というところがいい。
そして以下、いろんな注文がかかれていて
「・・・・とはいうもののなにげなくぶらっとたちより、だらだら過ごすのが正しい使い方です。Uに行けば誰かに会える。社会的立場と関係なく人と人が出会える。これといった目的なくても気楽に立ち寄れる。そんなところでありたいと思っています」としめくくられます。
このパンフレットと出会い、私はこの建物と建物の主のファンになりました。


 「はちはち」は、おちついた和室で、自然いっぱいのお庭をながめながらのんびりすごせられるパン屋さん&カフェです。店主自ら1年半かけて改装し、開店したお店だそうです。
 残念ながら私たちがいったときにはランチが売り切れ。
 でもここで焼かれているライ麦パンを買って帰りました。
 どっしりとしていながら、口の中でもっちゃりせず、かみしめるほどにおいしいパンでした。
 今度はここでゆっくりお茶の時間を過ごしたいです。


○遊・空間u & はちはちinfinity cafe
 京都市上京区土屋町通り上長者町山王町506市原 
(開 空間時間は、原則お昼ごろからU暮れまで)

 そしてバスに乗って錦市場へ。
 両脇にはおいしいもののお店が次々並んでいます。
 通りを横切る両側の通りにもなにやら気になるお店の気配を感じます。きょろきょろするのにいそがしい。そしてたくさんの人・・・ちょっと疲れてきました。
 あちこちふらふら。あれこれ買いたい、味わいたい衝動にかられながら、豆乳ドーナツと豆乳ソフトで気を落ち着け、「湯葉吉」というお店で湯葉の端や壊れたものを集めた切り落としのようなお得袋を買い求めました。
 ←今回連れて帰ってきたおいしいものたち(一部)
                         はちはちのライ麦パン、落花生の天然酵母パン
                         湯葉吉のゆば、楽天堂の切干大根                          
 そんなところで今日は時間切れ。
 楽天堂のお豆たち、落花生とはちはちのパン、錦市場の湯葉などなどでバッグは重たい・・・でも幸せな重たさです。
 そうして、第4回関西食文化研究会、今回の例会(!)おしまい。
 Mさんどうもありがとう。またどこか行こうね。

 Mさんのブログはこちら。うさぎとかめがかわいいのですよ。