2016年9月23日
午前10時からJR花巻駅前の、なはんプラザで
花巻市主催の
★宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式がありました。

今回の受賞者は
  宮沢賢治奨励賞    加藤 昌男 さん
  イーハトーブ賞     司 修 さん
  イーハトーブ賞奨励賞 野口 田鶴子 さん

それぞれの方のプロフィール、賞選考の詳細については
こちら花巻市HPからどうぞ
→ https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shimin/176/181/p007148.html

受賞された皆様おめでとうございます!
会場はお祝いの人でいっぱいです。

今回、宮沢賢治賞奨励賞を受賞された画家の加藤昌男さんは
兵庫県篠山市(ささやまし)で仲良くして下さっている賢治仲間のお一人。
昨年はイーハトーブ館で版画展も開催され
→  http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2015-07-07
→ http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2015-09-09

また今年も花巻のこのような華やかな場所での加藤さんとの再会によろこびました。
加藤さんの講演では
篠山で語り継がれている「デカンショ節」のことばが出てくる賢治作品があること、
今回の受賞は賢治さんから「もうすこしがんばりなはれ」というメッセージかなと、
おっしゃっていたことが印象に残りました。
加藤さん、ますますのご活躍を!

受賞式の様子は以下にも出ています。
岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/news.cgi?ke=20160923_1
岩手日日
http://www.iwanichi.co.jp/hanamaki/17474.html


★午後からは
宮沢賢治学会イーハトーブセンター主催
 http://www.kenji.gr.jp/
定期総会、講演会、功労賞贈呈式、イーハトーブサロン、参加者交流懇親会とプログラムが続きます。
そしてイーハトーブサロンの場を借りて、理事会から岩泉町への義援金への協力の呼びかけがありました。

今年は8月に国際研究大会があったので参加者が分散するかな?と
ちょっと気になっていたのですが、いえいえ、
午後からも今年は例年以上に参加者が多かったです。
賢治生誕120年の影響でしょうか。

功労賞の贈呈式は今年から。
「第1回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞」
これは先の賢治賞・イーハトーブ賞とは異なり、
学会主催のもので
「宮沢賢治の存在と作品に触発されて、多年に渉り様々な普及や研究活動を重ねてきた個人または団体を対象に」その功績を表彰するものです。

第1回の受賞者は2団体
 花巻市立花巻小学校「賢治集会」
 鎌倉・賢治の会
おめでとうございます!


賞状の文章と副賞がユーモラス。
副賞は、賢治童話「どんぐりと山猫」三点セット

ドッテコ、ドッテコ

鉄の彫刻家・安斉重夫さんの「きのこの楽隊」

テラコッタで塩鮭の感じを表現するのに苦労されたそうです

彫刻家・栗原俊明さんの「塩鮭のあたま」

本物のどんぐりに本物の金の輝き

建築家・外山正さんの「黄金(きん)のどんぐり五勺入り、
 団栗塩鮭頭紋陣羽織刺繍風呂敷付き」

この豪華副賞を見たくて、お披露目タイムはおおにぎわい。


参加者交流懇親会もひきつづき例年以上の参加者でにぎわいました。
今年は、賢治記念館前の山猫軒さんが
岩手の食材を使ったお料理や、
岩手ならではのお酒を用意して下さいました。


白金豚のベーコン


ひっつみの「種」は一晩寝かせているそうです。


焼き味噌おにぎりの味噌は山猫軒さん特製です。


テーブルの上にも白金豚の酢豚や、岩手の野菜をつかったお料理など。


山猫軒さん ごちそうさまでした!

今回はテーブルをくじ引き形式にして、初めての人も参加しやすいような工夫をしました。
5テーブルだったので「地」「水」「火」「風」「空」 五大(五輪)です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%A4%A7



★大沢温泉自炊部ではポラーノの広場第3夜
京都から浜さんも加わり、一層にぎやか。
にぎやか過ぎて写真はありません。

★翌日23日
 ポラーノ団 記念撮影風景 「はい、これから撮りますよー」

 いわきのみなさんお帰りです。また来年!

★イーハトーブ館を会場に10時から「研究発表会」。
 4人の方が発表されました。発表順に

 「賢治の読んだ『青い鳥』-〈チルチルの声〉の在り処を求めて-」
  坪谷 卓浩 さん

 「銀河鉄道の夜」と北海道 PARTⅡ
  -銀河旅行の地上モデルが王子製紙の軽便鉄道(山線・浜線)
    であることの可能性について-
  根本 敬子 さん

 「白堊系の砂岩の斜層理」とは?
  加藤 碵一 さん

 「御本尊」四題
  望月 善次 さん

こうして今年も9月の学会行事が終わりました。
8月の国際研究大会から続いた学会の一連の行事も
今日で一段落!?
関係者のみなさま、事務局のみなさまお疲れさまでした。


午後からは、まゆみさんとブドリ兄さんとともに、
★賢治記念館→★こちら へ。
 9月17日―25日まで開催されている特別展「宮沢賢治の青春」展を観に行きました。

賢治が盛岡高等農林学校時代に友人たちと作った
同人誌「あざりあ/アザリア」全6冊が展示されている貴重な機会です。
第1号と第2号ができる間は約2週間。
創作、書くこと、言葉と対峙することへの情熱が誌面から伝わってきました。
若さ、とかそんなものもひしひしと。

会場には山梨県立博物館で制作された
「二人の銀河鉄道  ~賢治と嘉内の青春~」もテレビ上映されていて
監修者とともに、と言う贅沢な環境で、じっと観賞。
http://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/274
https://www.youtube.com/watch?v=JFru23aqE4A

比べる対象では、とんでもなく違うとわかっちゃいるけれど、
アザリアから受けた「熱」は大変刺激になりました。
ワルトラワラの原稿が~、とか
書けないよう~なんていっているのが
情けなくなりました。
「もっとやってみなはれ」ですね。
賢治さん、アザリアのみなさんありがとう。

明日は釜石へ・・・