新米の季節も終わりましたが今年のお米もおいしくいただいています。
これはヒノヒカリという品種のお米、
   ・・・ですが我が家では「ひろみ米」と呼んでいます(わかる人には、わかるお話・・・ふふふ)


ヒノヒカリの玄米。1合の重さはだいたいこのくらい 多少の誤差はあります。


1合


2合

3合

4合


玄米四合といったら、手帳・・・わかる人には、わかるお話


もう一度


一合


二合


三合


四合

「玄米四合」は「げんまいよんごう」と読んでしまいますが、
昔は「げんまいしごう」のほうが一般的だったようです。
  ・・・四季、四月、四国、四万十川の読み方と一緒(声に出して読んでみて)ですね。

お茶碗1杯の玄米・・・写真はちょっと少なめに盛ってしまいましたが
玄米1合で、凡そお茶碗2杯分になります。


一日に玄米四合というのは、多いのかな、少ないのかな???

日本で、一人が1年間で食べるお米の量は約60キロだそうです。
これは40年前の約半分とのこと。
(参照:『もしも日本人がみんな米つぶだったら』 山口タオ・津川シンスケ 講談社)

それを思うと4合というのは、大正の終わり~昭和の初めごろの感覚では決して多くない。
むしろ少ないはず。
もう一つ思い出してほしいのは、昭和30年代くらいまでは、日本の食卓というのは
一汁一菜のシンプルというより現代と比べたら粗食といってもいい食生活の中での玄米4合です。

そうしてそれは現代の様な洋風で油や糖分をたくさん使ったおかずではないし、
「お腹いっぱいだから、ごはんいらないや」といった
「おかずでお腹がいっぱいになる」食事ではありません(もう、おかずじゃなくて主食の感覚)。
   

かつて家庭で作られ味わっていた和食のおかずは、
あくまで「ごはんをおいしくたべるため」のお料理。
お腹はごはんでいっぱいになるのです。
   ・・・現代の食生活でもご飯中心メニューの方がヘルシーですよね。
     糖質制限などはあるかもしれませんが。

また冷害でたべるもののない飢饉の被害も多かった東北では、
お米も「かてめし」といって大根や雑穀を混ぜてお米の量を増やして食べる工夫もしていました。
そんな背景も思いながら「玄米四合」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

ユネスコ世界遺産に登録された和食ですが、
こんな視点からながめると、つい和食の危機なんてことにも思いを馳せてしまうのでした。

ということで、玄米をながめ、味わい、思ったことなどでした。