今頃の更新となりましたが・・・
昨年12月にでかけた、こんにゃく作りのときに
 その報告→http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-12-17

シコクビエという雑穀の脱穀も体験させてもらいました。
(土井さんありがとうございました)
私にとって雑穀と言えば花巻、へっちょこだんご、おもしろい穀物
つまり花巻で雑穀ファンになった一人。
 このブログでの雑穀記事一覧はこちら→★
そんなわけこんにゃく作りの会場の納屋には
こんな風に

雑穀が干されていたので気になっていたのです。

これはシコクビエという雑穀とのこと。
ヒエだったら岩手県花巻市は生産量日本一と聞きますが、
この雑穀は花巻では見たことがありません。
私にとって初めてであった雑穀でした。

調べてみたら

シコクビエは英語ではフィンガーミレット。
西アフリカが発祥で
米食になる以前の日本で作られていた雑穀のひとつ。
インドやネパールでは現在でも重要な主食料。
消化の良さと栄養価の高い雑穀のようです。
 参考文献
 『そだててあそぼうアワ・ヒエ・キビの絵本』農文協
 『雑穀の書』大谷ゆみこ 木楽舎
   (『雑穀の書』にはシコクビエのレシピが2つでていました)       
 そのほか参照にウィキペデア「シコクビエ」はこちら★

 
そんな日本古来からある雑穀シコクビエの脱穀
一度やってみたかったのです。
今回まさに先に紹介した『そだててあそぼう・・・』の
「脱穀しよう」というページのように家庭的な脱穀体験をさせていただきました。

乾かしたシコクビエを穂から実をおとします
からとりには、今回のように少量なら水稲のパレットが便利とのこと。


ざらざらととれていく感じ。


こんな風にすっかり実がとれてしまいます。


風でカラをとばします。


うちわであおぐと結構とれる。



こまかいつぶつぶ~このひと粒がシコクビエ。


なんどか風に当てるとごみやカラがとれて粒だけになります。本当に小さな粒です!


雑穀も精白できるという家庭用精米機で精白(ぬかをとりのぞく)します。


フライパンで炒ります。


最後に粉ひきで微細な粉末になりました。

人力だと、ぐるぐるまわしてもなかなかでてきません。
粉ひきの水車って偉いんだなあと思います。

ふさふさと束ねてあった穂からとれたのは
小さなどんぶり半分くらい。貴重な収穫です。
シコクビエは熱湯で練るだけで火が通りたべられるそうで、
会場でいただきました。左上のおわん(すでにほとんどなくなっているけれど)

香ばしくてコクのある味です。タカキビと似ていました。

大さじ2ほどいただいて帰りました。

見た目はきなこですが、このままぺろっとなめるとほかの雑穀粉と同じくざらざらです。

タカキビと味がにていたので
岩手県の二戸地方の郷土料理「へっちょこだんご」をつくりました。
 以前作ったへっちょこ団子の記事は
 こちら→http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2011-01-16

水で練ってまるめて


小さく丸めて、真ん中をへこまします。


薄めにしあげたおぜんざい(今回あずきは市販の缶詰)に
直接入れて煮ます。お団子がうきあがったらできあがり。


シコクビエのへっちょこだんご
もちもちしてこうばしくておいしかったですよ。

ごちそうさまでした。