小豆が好きでよくたべています。
半日くらい水につけておいた小豆をことこと炊いて
アク(渋ともいいますね)がでてきたら一端水を捨て、
そのあと私は圧力鍋・約3~4分で炊き上げてしまいます。
1時間以上コトコトじっくり時間をかけて炊くのが本当は一番おいしいのだけれど、
がんばりすぎると、次に作ることがおっくうになるので、
まあその辺はそこそこに。


今回炊いたのは、丹波の有機の小豆です。


たいてい甘く炊いたものを、
白玉にしたり、ぜんざい(お汁粉)にしたりと、
小豆の味わい方はいろいろあるけれど、
結局いつもそのままたべているうちに、あら、もうなくなっちゃった、ということになります。

さて、こんな小豆をいただきました。
Yさん、ありがとうございました。


白小豆です。「大豆」ではありませんよ。
丹波の有機のものです。
早速炊いて、お砂糖も加えて、さて一口。
色が違うのに味は赤い小豆と同じ味がしました。
こちらのほうがあくが少ない優しい味がします。
品があるといいましょうか。

さすがにものめずらしく、このまま食べるだけではいけない、と
へっちょこだんごにしました。
岩手のおやつです。もちろんいつもは普通の赤い小豆でつくります。


「へっちょこ」とは「へそ」のこと、
だんごの真ん中がへこんでいるかたちが「へそ」に似ているとか、
一年間農作業で「へっちょ(苦労)」したことをねぎらう意味でこの名前がついたといわれています。
「うきうきだんご」「すすりだんご」と呼ばれることもあります。
お団子は白玉ではなく、雑穀のたかきび(コーリャン)を粉にしたもので作ることが主流ですが、
他の雑穀の粉でも作ることができます。
今回は正統派、たかきびの粉で作ってみました。
いつもは赤い小豆の汁の中に、たかきびの赤色が浮かんでいるのですが、
白小豆だと白と赤のコントラストがきれいなお菓子になりました。

小豆を炊く、ということでは
映画「めがね」の中でじっくりゆっくり小豆を炊く場面が印象に残っています。
あの小豆はたいへんおいしそうでした。

私のくらす関西は朝夕涼しくなってきました。
そろそろあたたかい甘いものもおいしい季節がはじまります。
今年の秋もたのしみです。