さっちゃんは、わたしの小学3,4年生のときの友達です。
もうひとり、けいこちゃんもいっしょに3人でよく遊んでいたなあ。
お互いの家でお泊まりしたりね、勉強したり、
漫画を読んだり(「ベルばら」や「アラベスク」はさっちゃんに、
「マーガレット」や「なかよし」「ジャンプ」はけいこちゃんに借りて読んでいて
わたしは「リリカ」と「いちご新聞」を毎号欠かさず購読してました)。

さっちゃんの家へ遊びに行くときには、スヌーピーのぬいぐるみのスヌちゃんも一緒でした。
さっちゃんとわたしはスヌーピーファンだったんです(今も)。
さっちゃんがもっている2匹のスヌーピーは、
今でいうところのライセンスのついたぬいぐるみ。
当時は元町のファミリアでしか扱っていなかったのです・・・嗚呼、なんだか昭和の匂いだ。
大、中、小、3種類販売されていた中で
大と中、2匹のスヌーピーを持っていたさっちゃんだったのでした。
わたしは、いわば偽物の、中身はビーズで、ちょこんとすわっていつも首をかしげている
小さなスヌーピを持っていました。

その後、私はさっちゃんのとおなじ中くらいのサイズのスヌーピーを
誕生日に買ってもらうことになるのですが、
 ファミリアのお店の入口は行って左奥のウインドーの前に、
 赤×透明ビニール袋に入ったスヌーピーが沢山並んでいました。
 その中から1匹を選ぶというのがどれほど難しかったか!
 もたもたと至極悩んだ記憶があります。
たしか小学5年で、さっちゃんとはもう一緒に遊ばなくなってからのこと。
   ・・・・いや??1.2回遊んだかなあ????
やがて小さなスヌちゃんはどこかにいってしまい、
お誕生日にやってきたスヌちゃんはずっとわたしと一緒に暮らしてきました。

ところで、さっちゃんも、わたしもスヌーピーには「スヌちゃん」という名前がついています。
世の中のスヌーピーのぬいぐるみたち、きっと多くの方々も同じ名前でしょう!?

そうして月日は流れて、じゃじゃじゃ~~~ん!!
左がさっちゃんのスヌちゃん 右がわたしのスヌちゃんです。

昨年、大人になってはじめて
さっちゃん、そしてけいこちゃんとの再会を果たし、
そうして先日、スヌちゃんたちは出会う事ができたのでした。
さすがに2匹をもってくるのは大変なので、
さっちゃんは小さいほうのスヌちゃんをもってきてくれました。

場所は、けいこちゃんのお姉さま(そしてわたしの高校のクラブの大先輩)舞蝶さんのお店。
Mrs.舞蝶 

お仕事の邪魔をしながら長居しました。先輩ごめんなさい~・・・ありがとうございました。

舞蝶さんは「繕い縫う人」。着易くて洒落たオーダーメイドの洋服や、
イージーソーイング教室を主宰されています。
布で作ったアクセサリーなどの向こうに、立派なミシンがあります(あ、写真では見えない)。


お店の看板娘のマイちゃんと、チョウちゃん。


実はさっちゃんの2匹のスヌちゃんは、阪神淡路大震災で被災しているのです。
全壊だったご実家から、お父様とお母様が2匹を探しだして
当時、東京にいたさっちゃんのところに送ってくれたとのこと。
さっちゃんは当時身重で、体力的にもしんどい頃。
だけど、泥だらけだったスヌちゃんたちを浴槽で洗ったのだと。
さっちゃんも、ご両親も、そしてスヌちゃんも
本当に大変なことを乗り越えてきた20年。
のんびり笑顔のさっちゃんのスヌちゃん、偉いね。
お洋服はお母さま手作り。

わたしのスヌちゃんは、私が幼少時代、祖父が買ってくれた甚平さんを
母がスヌちゃんサイズにしてくれたものです。
豆絞りも肩にかけてはりきってみたのだけれど、ちょっと情けない姿だなあ~。
同じサイズだとおもったのに、わたしのスヌちゃんのほうがやや大きめでした。
でも左足が横を向いているのはおんなじね。

最後にみんなで記念撮影。

こうして何十年もして出会えるっていうのもいいね。
だから年をとるのもいいものです。
また会おうね!