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昨日の神戸 [本と雑貨とそれから雑記]

昨日2015年1月17日は阪神淡路大震災の発生から20年という日でした。
ここ数日間は「20年」というキーワードで
新聞やテレビの報道も震災のこと、これからの防災のことのニュースが多かったですね。
来年はどうかな?

ついこの前のこと、あっという間の20年という気持ちもあり、
震災のあと10年目のときとは違う感覚で、少し昔になったようであり。

年末の大掃除ででできました。
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当時、郵便局で50円切手を10枚買ったら「どうぞ使ってください」と渡された葉書セット
 松田博之さんという作家さんの切り絵葉書5枚です。
 「忘れない」気持ちの込められた風景たち。
 当時はあえてこの風景を誰かに送るという気持ちにはなれず。
 しかしこうして年月が経つと当時の記録です。あとしばらく手元に置いておきます。
右端の本は『神戸震災日記』 田中康夫・1997・新潮文庫
 昨年うさぽんさんが世界一周旅行に出かける前にくれた本たちの中の1冊ですが、
 実はまだちゃんと読んでいない。

葉書の郵便番号欄が今と違います。
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こんなところにも時の流れ。

昨日は東遊園地「1.17のつどい」会場にでかけました。
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到着するなり冷たい雨と風強し。
昨年
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2014-01-19
と比べて会場全体に人が多かったです。
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今年もアトリエ太陽の子のテントに伺いました。
岩手県の大槌小学校・元校長先生から、被災地の今のおはなしと、
アトリエ太陽の子の卒業生お二人から、絵画を通じたボランティア活動のおはなし。
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今年は次の予定と、雨があまりに強く降ってきたので
本当に短い時間の参加となり、お話し全部聞けず残念でした。ごめんなさい。

会場には竹でできたろうそくランタンが 1.17の形に並べられて灯されています。
雨の中でもきれいに灯っていました。
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東日本大震災の津波の高さを示す棟もありました。
10メートルというのは見上げる高さ。本当に高い。
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そのあと山の手の方に向かいました。
生田神社http://www.ikutajinja.or.jp/ の境内を通っていきます。
この場所も20年前は全壊で、ぺしゃんと地面におしつぶされた神殿の上に
大きな屋根がそのままの形で乗り上げた写真が新聞の1面を飾っていた記憶があります。
現実の風景とは思えなかった。
そんな生田神社の鳥居をくぐったころには、気持ちの良い青空! 通り雨でよかったです。
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神社の境内に飾られていた大きな羊の絵馬。
  ・・・むむ、さっきの雨でカメラの左側が曇ったままです。
本殿では沢山の人が粛々と席についていて、
宮司さんの祝詞と、御子さんの奉納舞がされていました。

2時からは先日おしらせさせていただたいたクーナの会の作戦会議
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2015-01-12
早足で北野坂を歩いていると、
アジアからの観光客らしき人に「i‐jin‐kan?」と道を尋ねられました。
ささやかなことだったのですが、この日常でわたし生きているんだなあと言う感じが、
通り過ぎた一瞬でした。なんでしょうね。

会場の海外移住と文化の交流センターに到着(やはり携帯カメラが曇っている)。
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9月の花巻でどうするどうする??
参加者みんなでしゃべって考えて、アイデアを練って4時間半。
おや、気がつけばもう6時半です。
今年秋の花巻は、ものすごくゆかいなことになりそうです。
この報告はあらためて。
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マサコさん、キヌガサさん、ナルミさん お疲れさまでした~。

こうして過ぎて行った今年の1月17日
普通に神戸の町を歩いて、普通に友人知人としゃべっていた20年後の今日でした。
ささやかなこと、当たり前のことが、本当は当たり前じゃないのです。


コメント(6) 
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コメント 6

haru

ささやかな当たり前の毎日に感謝し幸せを感じている今日この頃です。
あれからもう20年なんですね。私は1996年の夏から(~2002)大阪に住んでいました。当時は神戸の街もまだ震災の跡がたくさん見られたのを思い出します。まだまだ傷の癒えない方々が大勢いらっしゃると思います。

クーナの会in花巻ですか。9月のカレンダーを見たらなんと5連休なんですね。うーん行きたい。
今年の目標ができました。
実は昨年の年末に近い頃、夫が急な用事で日帰りで岩手の岩泉に行ってきました。しっかり岩手のお土産をたくさん買ってきてもらい、大事にいただいています。夫が盛岡のタクシーの運転手さんがとても良い方だったと感動していました。娘は
「私もはやぶさに乗りたかったなあ!」と・・。

by haru (2015-01-18 20:09) 

kawahara

20年前私は、岩手の職場のTVで神戸の様子を見ていました。2000年に縁あって、兵庫県に来ましたが、その頃には神戸の街は今と変わらない様でしたが、聞くお話しはとても生々しいものでした。そして、2011年に今度は古里東北の様子をまたTV越しで見ることなるとは…不思議なものです。

クーナの会に出会えて本当に良かったです。また、皆さんと花巻の町を歩けると思うと今からワクワクです。
by kawahara (2015-01-18 21:46) 

もりひろ

もう20年、早いものですね。
自分は、5時46分に精道小学校に行き、そこから市の追悼行事や、東遊園地にも行きました。

ついたとたん雨、嵐だったのとこと、自分も全く同じです(笑)恐らく同じ時間に行っていたのですね。ろうそくに何とか火を灯そうと頑張りましたが、3回やってあきらめました・・・。

自分も被災したものとして、芦屋の子どもたちに20年前にあったことを伝え続けていきたいと思っています。
by もりひろ (2015-01-19 13:19) 

ゆきねこ

haruさま ありがとうございます
震災から20年後が来るなんて、想像もできませんでした。振り返ればあっという間、でも記憶をたどるとやはり長い時間が経っていますね。

クーナの会、また報告をしますが、9月に花巻でお会いできる、かもですね??? 楽しみにしています。
年末の岩泉は雪で大変だったのではないでしょうか。岩手のおみやげいいですね!
岩手のタクシーやバスの運転手さんって親切な方が多いなあと私も思います。おしゃべり好きな方も多いですよね。いつもたのしいお話聴かせてもらっています。

by ゆきねこ (2015-01-19 19:10) 

ゆきねこ

kawaharaさま ありがとうございます
神戸と東北の震災の風景を目に焼き付けることになるとは、本当につらいことですが、そこから変わっていく町の様子や、人の様子もしっかり見届けて、みんなでともに笑ったり感謝して進んでいきたいですね。

9月の花巻では、どうぞよろしくお願いします(すでに頼りにしています!)。
前回は花巻の話をしながら一緒に歩いたクーナの会、今度は花巻で一緒にどんなおはなしをしながら歩けるでしょうか。楽しみにしています。よろしくお願いします!
by ゆきねこ (2015-01-19 19:17) 

ゆきねこ

もりひろさま ありがとうございます
そうですか! あの会場できっとすれ違っていましたね。私は雨ニモ風ニモ負けてしまったお天気でしたが、しばらくすると、嘘のように晴れ渡ったのでよかったです。

震災に限らず、知らない人に何かを伝えることは難しいなあと(賢治の授業を通しても)思いますが、なにより忘れないことの大切さを一番に、私も私にできることで伝えていきたいと思います。
by ゆきねこ (2015-01-19 19:27) 

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