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今頃ですが・・・9月の岩手本 [岩手のおいしいもの]

 ひとつ前の記事で「妖精と魔女の読書会」のことを書きましたが、
そのため妖精、魔女、妖怪に想いを馳せていたせいのようです。
むむ、ここ数日「みなさん」がいたずらしている。
昨年のクーナ探しで一眼レフカメラが壊れ、金沢行き飛行機が欠航になったのと同じ感じ。
  →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2015-09-30

ここ数日、次々と、
  FAXと留守録が再生できない~。
 プリンターが印字できない~。
 CDデッキ(今もCD派)が時々勝手に止まる~。 わはは。でもね、めげません。

ただ、
★「賢治と食」でお問い合わせいただいた方、
留守録を1度だけは聞けたのですが、その後再生不能。
FAXも見られず。
連絡先も、お問い合わせの内容もわかりません。
大変申し訳ありませんが、
このブログ見ておられたらご連絡下さい。
(見ていない可能性高いですよね。
本当にごめんなさい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さてそうして、記事のほうもめげずにがんばります!
今頃ですが、8月、9月に見つけた岩手関連の本やパンフレットなど。
いくつかピックアップしてご紹介します。
100.jpg
写真 上段真ん中にあるのは
★花巻市PR誌の「花日和」2016年9月秋号
  表紙は紅葉まぶしい高村山荘
  賢治関連の記事は
    花巻の秋の田んぼの風景をバックに「クスコ-ブドリの伝記」の一節が載っています。
    賢治120篇記念グッズ特集ページも・・・こんなにいろいろあったんだ!
    ふるさと納税の記念品にもなっているそうです。
そのほか鉛温泉藤三旅館、
マルカン復活に活動されている上町家守舎を運営している母体の花巻家守舎がリノベーションした小友ビルのレストランとカフェ(今度行かなくちゃ)の記事など、

冊子は花巻市内等で配布されていますが、
◎「花日和」は花巻市のHPからPDF版で見られます。
 →https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shisei/417/hanabiyori/index.html

写真 上段左は
★東北新幹線に乗ると読めるJR東海のPR誌「トランヴェール9月号」
特集は「妖怪、新潟に現る」
作家の荒俣宏さんが妖怪探偵団になっている特集ページでしたが
河童(かっぱ)や鵺(ぬえ)、怪猫(かいびょう)など実に詳しく取材されたページで
これは保存版でした。
岩手で妖怪と言えば遠野を思い浮かべてしまいますが、
新潟にもいらっしゃるのです。でかけてみたい!

写真 下段左は
★宮沢賢治記念館で「賢治の青春」展を観に出かけたときにいただいたパンフレット。
8月から9月に開催された二つの特別展
「雨ニモマケズ」展と「賢治の青春」展のパンフレットは1冊になっています。
普段は見られない「雨ニモマケズ」手帳と、「アザリア」6冊が一緒に見られるので、
賢治ファンには大切なパンフレットです。

写真 下段真ん中 黄色い表紙の冊子は
★「KENJI LIFE 賢治さんをもっと知るためのガイドブック」
9月21日の賢治祭会場で参加者に配布され、私も1冊いただきました。
賢治ゆかりの地の紹介や、
星、植物、音楽、食、鉄道、平和をテーマに賢治を紹介したページなど
賢治生誕120年を迎えた賢治のプロフィールと、賢治をテーマに花巻を歩くときに役立つガイドブックの両面を楽しめる1冊です。

ところで
この「kenji Life」18ページの
「賢治グルメ」のページで、気になる点と、間違いを見つけました。
私も賢治作品にでてくるおいしいものなどがでてきてお気に入りページです。
なのであえておしらせしますね。

○その1
「賢治が岩手登山の時に持っていったという食パンは盛岡の横沢パンではないか?」という推測。
  →可能性は高いけれど、いまひとつ根拠が弱いような気がします。

○その2
「他にもワインをアレンジした「王水」や「電気ブドウ酒」などオリジナル・ドリンクも作って振る舞い、好評でした」
  →「王水」はたしかにワインをアレンジしたもののようです。
   これは関徳久也『宮沢賢治物語』にそのエピソードが出てきて
   賢治が花巻農学校教師時代に仕事の後に友人知人の教師にふるまったようです。
   本当の王水は、塩酸と硝酸が混ざった液体なので到底のめませんが、
   賢治の王水は、うすめたブドウ酒に甘味や酒石酸、重曹などを混ぜたもののようで、
   たぶん酒石酸と重曹でシュワっとした飲み物だったはず。   
   お茶目な賢治さんですよね!?

   ただし、もうひとつの「電気ブドウ酒(電気葡萄酒)」の紹介は間違いです。
   こちらも何を参考にされたのか、ちょっと根拠が弱いです。
   電気ブドウ酒は、ワインではなくて、黒豆の煮汁から作った飲み物です
     (ただし上記の文章は、電気ブドウ酒=ワインを指しているのかあいまいで
    わかりにくかったので、私の読み違いだったらすみません)。
   
   電気ブドウ酒は、賢治が、東京で焼鳥屋をはじめた草野心平に、
   ワインより安くできるでしょう、ということで送った手紙に記されていたものです。
   そのことは心平の著書『わが賢治』の「賢治からもらった手紙」の中に
   「電気葡萄酒」として登場するだけ。
   レシピは心平がその文章の中で細かく残してはいるけれど、
   賢治が心平に送ったその手紙自身は存在しておらず、
   賢治が実際作ったのかどうかは不明です。
   だから作って振る舞い、好評だったわけではないのです・・・。

重箱の隅をつついてすみません。
しかし、ちょっとした勘違いから
「賢治が食べました、飲みました」という思い込みで伝説化したり、
はたまたそこから商業的世界に進んでしまってはいけないなと、
このことは私自身が(「賢治と食」について考える時)特に気をつけよう、
気をつけなくては、と思っていることなので、お伝えしました。
これは、賢治のエピソード全般に関していえることですよね。
生意気ですみません。

電気葡萄酒は、もちろん私もお気に入りの賢治ドリンクです。
これまでに再現していろんな人と楽しんできました。
こちらをご覧ください★

賢治グルメのページの最後で
「賢治は美味しいものをより美味しく食べる術を知っていたのです」の一言には
とってもとっても共感しています。


コメント(2) 
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コメント 2

なおたろう

「美味しいものをより美味しく食べる術」を知ることは、きっと人生をより豊かに生きることにつながっていますね♡
by なおたろう (2016-11-13 00:14) 

ゆきねこ

なおたろうさま ありがとうございます
そうですよね、大変すばらしく、
なにより大切な「術」だと私も思っています。
by ゆきねこ (2016-11-13 17:46) 

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