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せっせと麦ふみ [野菜たち]

先週の日曜日、農的なくらしを知る勉強会に参加し、
麦ふみにでかけました。
せっせ せっせと.jpg
場所は神戸某所、本野一郎さんの畑です。
ここは麦と大豆つくりをはじめて9年目の「家庭“穀園”」。
野菜つくりをする“菜園”はよくあるけれど、
穀物つくりの“穀園”あまり見かけません。

私たちの日々の食卓には欠かせない穀物たち。
けれども自分で育てるところまではなかなか・・・。
麦ふみを通して、麦と豆と米の話などもうかがいました。

夏にはもち大豆畑だったそうで、麦ふみのあとには、
その大豆でとうふ作りもやりました。
↓もち大豆で豆腐作り
豆腐つくり.jpg 畑の恵み.jpg
貴重なおはなしと麦ふみ体験、本野さんありがとうございました。

昨日までの雨から一転、お天気は朝から晴れ。
お日さまはまぶしいけれど、風がつめたく、吹きさらしの畑で顔や手がチーンと冷えてきました。
それでも畑の周りには少しずつ春がやってきているようです。
てんとう虫くん.jpg水仙.jpgにょきっと大根.jpg

麦は「アオバ2号」というパンに適した小麦だそうです。
わかば2号.jpg
「ではなぜ麦をふむのでしょうか」と本野さん。

それは
 霜柱のせいで起こる浮き根を防止するため
 生育が早まると2月の厳寒期にだめになってしまうための生育抑制のため
 穂を増やすための分けつ促進のため
なのだそうです。

麦ふみ開始。
参加者は畑にならんで、せっせせっせと踏んでいきました。
せっせせっせ.jpg
麦の若葉がくたっと倒れていきます。
いつもならふんじゃいけない畑の作物。
今日は一生懸命踏んでゆく。
単純作業なのだけれど、なにやら楽しい。
まるでみんな畑で小さなリズムで行進している風です。

「麦ってこうして踏まれて、小麦になってからも
うどんやパンになるべく、踏まれたり叩き付けられたりするんだね」
と隣で麦を踏む人からのコメント・・・本当だ!
麦って打たれ強いやつなんですね。
1列おきに倒れている.jpg
踏まれた麦たち、どうぞ立派に育ってください。

大好きな絵本の中の一冊に
『むぎばたけ』(アリスン・アトリー作 福音館書店)という作品があります。
この本のはりねずみたちのように
麦の穂が風になびくころ、またこの畑をたずねたいです
(本野さんよろしくお願いします)。
「わかば2号」のむぎたちは、どんな音楽を奏でてくれるでしょうか。
季節外れの麦の穂.jpg


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アヨアン・イゴカー

小学校の授業で、先生が麦踏のことを教えてくれたのを思い出します。
踏まれて、根元がしっかりするので、何故か処世訓のようにも感じます。
by アヨアン・イゴカー (2009-02-09 09:57) 

ゆきねこ

アヨアン・イゴカーさん ありがとうございます。
たしかに、踏まれてこそ強く育っていく麦は、
人の生き方にも何かを語ってくれているようですね。
実った稲の穂のように頭をたれる人、
麦のように打たれ強い人、
主食はしっかり噛み締めてこそ本当のおいしさを知るのでしょうね。

by ゆきねこ (2009-02-09 23:53) 

fuu

はじめまして、こんにちは☆
とつぜんのコメントですみません(;´д`)
fuuと申します。

「本野さんの畑」につられて、
最近ゆきねこさんのブログを拝見させていただくようになったのですが、
とてもほんわかしていて癒されています(^‐^*)

そして、賢治がお好きで岩手に何度も足を運ばれているほど、、、 
私は京都に住んでいる学生なのですが、
実は岩手出身なので、「本野さん」というキーワードから
まさか賢治や岩手、というところにたどり着くとは思ってもみなかったので
とても嬉しくて・・・。

ゆきねこさんにメッセージを送りたくなったので、この方法しか思い浮かばず
ここからお邪魔させていただきましたm(。_。)m
by fuu (2009-04-29 15:52) 

ゆきねこ

fuuさま はじめまして
わあ、どうもありがとうございます。
メッセージから察するところ、本野さんの麦畑を、あるいはご本人を知る方???。でもfuu(who??)さんですから謎の人ですね。
岩手出身の方とこのようにつながれるなんて
私もとてもうれしいです。
ありがとうございます!
今後ともよろしくおねがいいたします。
by ゆきねこ (2009-04-30 22:54) 

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