小学6年生と賢治を叫ぶ2015 Part2 [宮沢賢治]
今年2校目は芦屋市立岩園小学校です。
1校目の様子
→http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2015-10-26
昨年に続き2度目の訪問です。
2015年10月26日「宮澤賢治とイーハトーブを旅しよう」というタイトルで
お話や朗読、クイズやラジオ体操で
宮沢賢治と作品世界、そして賢治のふるさと岩手県の紹介をさせていただきました。
★1時間目は体育館で6年1組、2組、3組さん合同での授業です。
学校の図書室にある賢治作品の絵本などを紹介しながら
賢治作品や、賢治自身のプロフィールの紹介など、
そして雨ニモマケズ手帳(レプリカです)をお見せしたりしました。
花巻弁とは少々違いますが、岩手の言葉のリズムを伝えたくて
花巻弁の雨ニモマケズをみんなで読んだ後に、
遠野弁のラジオ体操CDをつかって、みんなでラジオ体操。
3クラス合同でやるラジオ体操は迫力がありました!
上下に飛ぶところで「はねてっ!」とCDから掛け声がかかると、
元気にぴょんぴょん。いつも思うのですが「はねる」っていい響きですよね。
★2,3時間目
3クラス、それぞれ半分にわかれて各1時間ずつ
「賢治さんがくらした岩手・花巻はこんなところです」という内容で
私が岩手で撮ってきた写真を観てもらい、クイズなどもやりました。
賢治祭の様子や、秋の花巻の風景など。
今年7月種山が原で見つけたやまなしの木の写真などは、
これから「やまなし」を学ぶ皆さんに興味を持ってみていただけたのでは、と思います。
芦屋の町とは異なる岩手の風景。
こんな中で賢治さんは暮らしていたのか、言葉をつむいでいたのかということなど
ちょっぴりでも感じてもらえたらうれしいです。
今年は、SL銀河に乗ったよ、東北本線知っているよ、など
鉄道に詳しい生徒さんが各クラスにたくさんいました。
(給食のときに、こっそり写真も見せてくれてありがとう)
質問コーナーでは、
教科書の「イーハトーブの夢」に「鬼語放送局」ってでてきますけど、これは何ですか?
鬼が出てくる作品はあるのですか?というものがありました。
今回に限らず、どこの小学校でもときどき出てくる質問です。
「鬼語放送局」そして「月光カステラ製造所」「銀河発電所」「種山銀河鉄道駅」「青空を作る山」は、賢治作品ではありません。
イラストのすみっこに小さく「筆者が作ったイーハトーブの地図」と記されていますが、
本文もイラストも、これらは賢治ではなく、「イーハトーブの夢」の著者が紡いだものなんです。
こんな風に、みなさんも賢治童話を自分の言葉に変えて楽しんでみましょう、ということなのだと思います。
だけど、賢治作品なのか、違うのか、を文脈から区別するのは難儀。イラストまであるし。
賢治入門編にしてはちょっと難しいですね。
鬼語放送局に関しは、
「鬼」が登場する賢治作品は、詩のなかにいくつかあります。
『春と修羅』の修羅も鬼につながっていくことばです。
しかし童話作品には「鬼のような」とか「鬼ごっこ」ということばは登場していますが、
鬼自身が登場人物のおはなしは、ありません。
・・・この件は、あらためて別の記事で書きますね。
授業のあとに2組さんで給食をいただきました。ありがとうございます。
もちろん岩園小学校も
この学校の調理室でつくっているおかずと、陶器の食器です。
本日のこんだて
あさやきパン
チキンケチャップ
ジャーマンポテト
マカロニスープ
ごちそうさまでした。
机をあわせて班になって給食をいただく風景。
やっぱりここでもみんなたのしそうに、おしゃべりしたり、笑ったりしながらゆっくりと、なごやかに食事をしている風景がありました。私もおしゃべりの輪にいれてもらいました。楽しかった♪
・・・ちょっと緊張している雰囲気もありましたけどね(笑)。ありがとうございました。
宮沢賢治さんの作品って、小学校の教科書はもちろん
中学、高校の教科書にもとりあげられています。
たぶん他の作家さんにはない特徴ではないかと思います。
来年は生誕120年だし!
どこかちょっとでも、宮沢賢治さん、そして賢治さんの作品世界って楽しいのだなあということが
伝わっていたら幸いです。
今回を機会に、賢治作品もいろいろ読んでみてくださいね。
6年生のみなさま、ありがとうございました!
そして授業の機会を与えてくださった
柴山先生 瀬古先生 藤田先生 伊田校長先生 ありがとうございました。
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