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東北本線~一関 七月(ジャズ) [散歩と旅と]

この夏、花巻から東北本線に乗って一関にでかけました。
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一番のきっかけは、おいものせなかhttp://oimonosenaka.com/
3月においものせなかであった講演会で
元さわや書店の店長さんで今は一関図書館で選書と言うお仕事をされている
伊藤清彦さんのお話を聞いたことからでした。
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★講演会の様子はこちらおいものブログから
http://oimono-senaka.blog.so-net.ne.jp/2016-03-28
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伊藤さんのお話を聞いて一度、一関図書館に行って見たいなぁと思っていたんです。

そして一関にをたずねる機会をねらっている間に
おでかけテーマが4つできました。
「図書館」「ジャズ」「もち御膳」「先人の智慧」です。
なんのことやらわけがわからないでしょ!?
でもこのテーマで以下のように周ったんです。

花巻駅(SL銀河と遭遇)→一関駅(ポケモンと遭遇)→駅前の「大槻三賢人」→駅前の観光案内所でパンフレットなど物色、お店のことなど教えてもらう→小腹が空いていたら駅前の「芽吹き屋さん」で餅おやつ→道すがら「武部清庵」と「芭蕉」のレリーフチェック→「一関図書館」→「浦しま公園」→「世嬉の一酒造」でお昼ごはん「餅料理」→ジャズ喫茶「ベイシー」→「松栄堂総本店」でおみやげ探し→「釣山公園」で武部清庵に想いを馳せる→「亀の子せんべい」(お土産に気になる)→一関駅

これで半日から1日を一関で過ごせますよ。
元々の参考にしたルートは一関観光協会のHP
http://www.ichitabi.jp/
こちらのページにでている「04城下町散歩」です。とても参考になりました。
一関界隈は、私のように車を運転しない者にとっての
ぶらぶらお散歩におすすめの町でした。

ではちょと詳しくご紹介
 ・・・7月は、まゆみさんも一緒でした。どうもありがとう!

7月某日の土曜日午前10時半ごろの花巻駅
向かいのプラットフォームに
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ジパング号。盛岡から平泉に向かう途中です。ちらっとみえただけでもうれしい。

そのあとしばらくすると、1番線にSL銀河がはいってきます。
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花巻を始発にこれから釜石に向かって出発です。

プラットフォームには鹿踊り(ししおどり)。
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SL銀河の運行する月の土曜日10時半は要チェック。花巻駅にぎやかです。
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ポポーと汽笛を鳴らして出発するSL銀河を見送って、
一関方面のプラットフォームにむかいます。

大谷君のポスターも目立っているのはさすが花巻!
日ハムおめでとう~!!
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一関方面の電車に揺られて約45分。
今度は「一関駅」に降りたとたんから、楽しいです。
なぜなら                          ↓ ここの右端
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あ、ポケモン!

こんなところにも
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ここにも! 改札口までに、いくつもあります。
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大船渡線では定期的にポケモン列車が走っていて、
この一関が始発なので、ポケモンたちがおもてなしをしているようです。
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一度乗ってみたい・・・。
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改札そばにはこんな記念撮影スポットもあるんです。
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丁度この日は、「日本でも本日からポケモンGO解禁」という日でした。
しかし、一関のポケモンたちは静かに過ごしていました。
聖地ではなかったみたい。だけどこれから人気が出そうですね。

そんなわけで、やっとこさ改札口に行き着くと、
駅の目の前には「大槻三賢人」が出迎えてくれます。
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この方たちについてはまた次回以降に。

そして7月の一関ででかけたのは
ジャズのお店「ベイシー」。
 http://www.liveatbasie.jp/about/
 https://tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/
実は以前テレビで「夜タモリ」と言う番組があり、タモリさんが一関にあるジャズバーのマスターになって時々出演していたのです。「タモリさんが岩手をとりあげれくれているではないですかっ」と私はうれしくて毎週見ていたのですが、実はモデルがいて、本当に一関にお店があることを知り、それを知ったのはたまたま知人から「一関にジャズで有名なお店があるんだよ」と教えてもらったことからで、つながったのでした!

ジャズ好きにはかなり有名なお店ということですが、
町中にひっそりとあり、威張った風ではなく、ドアを開ける前から感じがよかった。
店内には遠くにマスターがいらっしゃいました。あ、タモリさんだ、と言う感じ。
コーヒーカップがマスター画でした。
席はみんなスピーカーの方を向いていて、どこに座っても音を浴びる。
雰囲気だけではなくて、本当に音を楽しめる場所でした。
東京にも神戸にもちょっとない、私にとっては居心地のいいお店でした。
次の予定の都合で1時間半くらいしかいられなかったけれど、
あっという間でした。またいくぞー。

写真を撮っていなくてこの1枚だけ。それだけ居心地がよかったということで。
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コーヒーかアルコール、1杯1000円から。チャージ込み。とても良心的です。
コーヒー1杯でも何時間でもいられます。
あ、コーヒーには、チョコレートやクッキーの小皿もついてきます。
おやつ好きにはうれしいサービス♪

そして7月のベイシーで思い出したのは
賢治の作品・『春と修羅第2集』にある
「岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)」(三六九) 
一九二五、七、一九、の日付が入っています。
詳細は『宮沢賢治全集 1』(ちくま文庫)をご覧くださいね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)

 ぎざぎざの斑糲岩の岨づたひ   
 膠質のつめたい波をながす
 北上第七支流の岸を    
 せはしく顫へたびたびひどくはねあがり
 まっしぐらに西の野原に奔けおりる
 岩手軽便鉄道の
 今日の終りの列車である
 ことさらにまぶしさうな眼つきをして
 夏らしいラヴスィンをつくらうが
 うつうつとしてイリドスミンの鉱床などを考へようが
 木影もすべり
 種山あたり雷の微塵をかがやかし
 列車はごうごう走ってゆく
 おほまつよひぐさの群落や
 イリスの青い火のなかを
 狂気のやうに踊りながら
 第三紀末の紅い巨礫層の截り割りでも
 ディアラヂットの崖みちでも
 一つや二つ岩が線路にこぼれてようと
 積雲が灼けようと崩れようと
 こちらは全線の終列車
 シグナルもタブレットもあったもんでなく
 とび乗りのできないやつは乗せないし
 とび降りぐらゐやれないものは
 もうどこまででも連れて行って
 北極あたりの大避暑市でおろしたり
 銀河の発電所や西のちぢれた鉛の雲の鉱山あたり
 ふしぎな仕事に案内したり
 谷間の風も白い火花もごっちゃごちゃ
 接吻(キス)をしようと詐欺をやらうと
 ごとごとぶるぶるゆれて顫へる窓の玻璃(ガラス)
 二町五町の山ばたも
 壊れかかった香魚(あゆ)やなも
 どんどんうしろへ飛ばしてしまって
 ただ一さんに野原をさしてかけおりる
       本社の西行各列車は
       運行敢て軌によらざれば
       振動けだし常ならず
       されどまたよく鬱血をもみさげ
         ……Prrrrr Pirr!……
       心肝をもみほごすが故に
       のぼせ性こり性の人に効あり
 さうだやっぱりイリドスミンや白金鉱区(やま)の目論見は
 鉱染よりは砂鉱の方でたてるのだった
 それとももいちど阿原峠や江刺堺を洗ってみるか
 いいやあっちは到底おれの根気の外だと考へようが
 恋はやさし野べの花よ
 一生わたくしかはりませんと
 騎士の誓約強いベースで鳴りひびかうが
 そいつもこいつもみんな地塊の夏の泡
 いるかのやうに踊りながらはねあがりながら
 もう積雲の焦げたトンネルも通り抜け
 緑青を吐く松の林も
 続々うしろへたたんでしまって
 なほいっしんに野原をさしてかけおりる
 わが親愛なる布佐機関手が運転する
 岩手軽便鉄道の
 最後の下り列車である

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

作品全体に軽快なリズムが流れているような印象で、
私はうきうきしてきます。

「シグナルもタブレットもあったもんでなく
 とび乗りのできないやつは乗せないし
 とび降りぐらゐやれないものは
 ~~
 ふしぎな仕事に案内したり
 谷間の風も白い火花もごっちゃごちゃ 」

この辺りが私は好きです。
飛び乗っておりられるくらいだから、ゆっくりしたスピードなのか、
列車がジャズのリズムを刻んでいるのか、そんな印象がして。

みなさまはいかがでしょうか。

それから賢治とジャズでもうひとつ。
賢治とジャズTシャツをつくったという
ジャズのお店が仙台にあるそうです。
今年は賢治生誕120年で、
こんなところにも賢治さんは出現しているのですね。
気になっています・・・
http://jmb.at.webry.info/201606/article_2.html



 


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かわはら

ゆきねこさんこんにちは、
岩手、花巻の話題が続き懐かしさを感じながら楽しく読ませて頂いています。
さわや書店さんは、学生時代お世話になっていましたね。
確か、お向かいにも本屋さんがあって両方を楽しみながら、巡っていたような気がします。

それから大内納豆さんにも、さもないことですが思い出があってなんだか懐かしいです。あの納豆も。
by かわはら (2016-10-15 12:40) 

ゆきねこ

かわはらさま いつもありがとうございます
ブログ続けて読んでいただき感謝です。
今月は更新がんばろう月間と自分で決めてしまったので
がんばっていますー。

さわや書店のお向かいにあったのは第一書店ですよね。
私も岩手に通い始めた頃にはありました。
そして花巻にはマルカンの斜め前に誠山房がありましたよね。
ここにも私も通っていました。花巻の資料がたくさんあったので。

大内納豆さんで思い出がおありとか、なんかいいなあ。
大内さんの納豆はお豆がおいしいです~。
by ゆきねこ (2016-10-15 17:11) 

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