夏の田んぼ [野菜たち]
土曜日、田んぼの草ひきに出かけました。電車に乗って2時間ガタゴト。
場所は兵庫県多可郡多可町の藤本さんの有機農法の田んぼ。
酒米の山田錦の田んぼです。
このあたりは山田錦発祥の地域です。
ここの気候がこのお米と合わさっておいしい日本酒が生まれます。
JR西脇駅から車で20分ほど走ると、「登紀子の田んぼ」という、のぼりはためく田んぼに到着しました。
この町では、毎年10月1日に、歌手の加藤登紀子さんが日本酒の日・ほろ酔いコンサートを開催しています。
毎年、登紀子さん自ら命名する日本酒3000本を作っていて、今年からそれを有機のお米でつくることになりました。
その田んぼが今、私が通っている有機農業の事務所の会員さんの田んぼということで、有志でこのお米作りに参加しています。
私は参加できなかったのですが、6月には田植えがありました。
さて草ひきです。
手植えの田んぼはまっすぐに稲が植わっていないので除草のできる機械をいれることができません。
だから手作業あるのみ。
本日は晴天ナリ。
帽子をかぶり、長袖シャツを着て、首にはタオル。空をみあげるとまぶしい夏の青空。
一列になって草ひき開始です。
長靴をはいて田んぼにはいったところ・・・足が抜けません。
そそくさと、長靴は脱ぎ捨て、靴下姿で田んぼの中をズボッ、ズボ。
よし、今度は調子いい。
一足ごとに前にすすむと、
カエルが驚いてぴょんと跳ねます。
稲についていた無数のバッタがざわざわっと飛びます。
かがんで草を抜いていくと、稲の葉先が顔や腕にチクチクとあたります。
山田錦の稲はしっかり根をはって、一束ごとがじつにどっかりしています。
稲の周辺や畝の間にはいろんな草が生えています。
雑草といってもそれぞれにちゃんと名前があります。
ヒエやホタルイ、コナギなど。
するっと抜けるものもあれば、指先に力をいれてぐいと抜かなくてはならないものも。
とくにコナギは四方にべったり地面に這うように茎と根をのばしているから根っこがなかなか抜けません。。
草にしたって、ここで抜かれてたまるか、と一生懸命生きているわけですからね。
だけど、私たちだって、秋の実りのためにがんばらないといけません。
あまりの暑さに1時間しないうちに休憩タイム。
田んぼの脇をながれる用水路の流れに足を入れました。
ひんやりとして気持ちいい。
おやつに「がんづき」をもっていきました。
本日もがんづきに花巻で買ってきたえごまを入れてみました(えごま入り、マイブームとなっています)。
もともと農作業の合間のエネルギー補給でもあったがんづき。
いつか農作業の合間に味わってみたかったので、今回念願かないました。
みなさん突然のがんづきタイムにおつきあいいただき、ありがとうございました。
休憩のあと、お昼ごろまで草ひき作業を続けます。
ズボッズボとやわらかい田んぼに足を踏み込むと、
足の裏にもこそこそ田んぼの生き物の気配を感じます。
がんばったけれど、結局田んぼの半分くらいまでしかできませんでした。
日々の農作業からすれば、もうまったくほんの少しのお手伝いでしたが、
どうか秋のおいしい実りにつながりますように!
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