夫婦善哉 と くいだおれ太郎くん [お菓子の誘惑]
大坂こだわり食材屋台市のあと、食と農仲間の友人たちと大阪の町をうろうろしました。
まずは道頓堀方面へ。
人ごみを掻き分け、路地にはいると石畳。そしてお線香の香り。
苔むした水掛不動さんのある界隈は人が多くても、ひっそりしていて心落ち着きます。
そのお不動さんの隣にある「夫婦善哉」(めおとぜんざい)でひとやすみ。
このお店は、織田作之助の小説「夫婦善哉」の舞台としても有名です。
肝心のその小説の筋書きを忘れてしまいましたが、何年かおきにテレビドラマにもなっている作品です。
大店のたよりないドラ息子と、しっかりものの元芸者の妻が夫婦というものを歩んでいくお話だったはず。
物語の最後で、そのドラ息子が「おばはんたよりにしてまっせ」と妻にいう一言が印象に残っています。
「おばはん」は今のセンスだと、「えっ、なんて失礼な!」となりそうですが、昔のなにわことばでは、ちょっと尊敬の意味も含んでいるのではないかと思います。
さて、お店の夫婦善哉ででてくるのは、一人分が同じ大きさのふたつの器にはいったおぜんざい。
中には白玉がころんとひとつ。
このふたつそろったところが「夫婦円満」なのだとか。
だからこの一人分を二人で分けて食べてはいけないそうです。
ちなみに私たち4人は冷たいぜんざいと、あたたかいぜんざいをぞれぞれたのんで一杯ずつ半分こ。
これなら大丈夫ですよね!?
あたたかいのはじっくり甘く、つめたいのはさっぱりしていてどちらも満足でした。
ところで善哉(ぜんざい)ですが、関東では「おしるこ」といわれるものが関西では「ぜんざい」です。
夫婦善哉でひとやすみしたあとは、
道頓堀の大通りのほうへ足を伸ばして、先日閉店したくいだおれをみてきました。
お店の前にはシャッターがおりていて「閉店のおしらせ」の大きな看板が立っていました。
けれども以前と同じく、写真を撮る人でその前はおおにぎわい。
なぜならシャッターのうしろには、
この前までくいだおれ太郎君がたたいていた太鼓と
「わて、旅に出まんねん くいだおれ太郎」とかかれた看板がおいてあるからです。
こういうお別れ方、洒落ていますね。
仕事道具だった太鼓をその場所に残して
(なんだかかつて山口百恵さんがステージにマイクを置いて去っていたさよならコンサートを思い出します・・・って、ひゃあ何年前でしょうか)
いつも道行く人を笑顔にして働き者だった太郎くん、
これまでの仕事振りをふりかえって、のんびりしてくれているといいなあ。
行動範囲が大阪の北だったもので、あまり南には遊びにいかなかったですね。でも、大学時代のアルバイト仲間が南に詳しくて、よく連れて行ってもらったものです。法善寺横丁や千日前とか、南の方が大阪らしい雰囲気が残っていますね。
by 稲田 (2008-07-24 20:14)
稲田さま いつもありがとうございます
私も心斎橋やなんばなど南方面へ出かける機会は少ないのですが
でかけてみると、道具屋筋や吉本新喜劇をやっているなんば花月や
楽しい場所がたくさんありますね。
by ゆきねこ (2008-07-26 07:59)
くいだおれ人形のコメント、いいですね。
でも人形があんなに有名だったのに食堂にお客さんが入らなくて経営不振だったっていうのがなんだか、もったいなかったなぁ、て思います。
ところで久しぶりにmixiのコミュにトピック立てました。
楽しいことへのお誘いです。
みてね~。
by aya (2008-07-29 00:50)
ayaさん ありがとう
閉店のニュース後は連日たくさんの人でにぎわっていたようで、私がいったときも入口でしばらく並んだほどでした。
・・・くいだおれ太郎くん、今はどうしているのでしょうね。
ミクシーみました。
楽しい企画をありがとう。
実現に向かってみんなでまた楽しい計画をたてましょう~。
by ゆきねこ (2008-07-30 22:45)