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岩手×兵庫で賢治童話をたのしむランチ [宮沢賢治]

2013年5月2日 
寒いさむい・・・5月だというのに、岩手に来てから一日中カイロが手放せません。
山間部では雪という予報も。
そんな朝、元気な声が!
「おはよー」
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宿泊先のフォルクローロいわて東和 http://www.folkloro-iwatetowa.com/
には山羊の家族が暮らしていました。
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お父さんのケンちゃんと、奥さんと娘さんと息子さんです。
おはようございます。

さてさて・・・
本日から3日間、土澤商店街でのまちなみアートアクションのプログラムが始まります。
まずは
篠山発~東和行き「銀河鉄道の夜」コラボランチ
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2013-04-29-2

会場は土澤商店街のほぼなかほどにある「こっぽら土澤」の1階にある
ワンデイシェフの大食堂。
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 ↑ 写真は2月におじゃましたときのもの。この時は雪、雪・・・。

ワンデイシェフの大食堂は、東北地方初のワンデイシェフ方式のレストランで、
様々なシェフの腕をふるったおいしいものが味わえます。
http://r.goope.jp/oneday-happy

こちらで本日「ゆきねこ軒」と称し
兵庫と岩手の食材を使い、賢治童話をたのしむランチを作らせていただきました。
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賢治の『春と修羅』に納められている「冬と銀河ステーション」の作品には
「あのにぎやかな土沢の冬の市日です」という一節があります。
また、この作品にでてくる「パッセン大街道」は土澤商店街なのかもしれません。
詩碑も町なかにあります。

「冬と銀河ステーション」と直接つながるわけではありませんが
「銀河ステーション」ということで
選んだ賢治メニューのテーマは「銀河鉄道の夜」。
岩手×兵庫の食材で味わっていただくことにしました。

ゆきねこ軒の開店は11:30から。
朝8:30から仕込みスタート!

加藤昌男さんにお借りした山男と、版画作品のコピーと山猫軒の看板を
なおこさんが開店前にお店に飾ってくれました。
篠山の山猫軒でもお世話になった山男さん。
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2009-09-30-1

東和町は大正から昭和初期に活躍した画家・萬鉄五郎(よろずてつごろう)のふるさとでもあり
記念美術館もあるのですが、http://www.city.hanamaki.iwate.jp/sightseeing/yorozu/
そんな町だからこそ、このワンデイシェフの大食堂の壁にも、
萬鉄五郎の絵をコラージュした作品(すみません作者名の確認忘れてしまい・・・・)がありました。
山男さんは、そのコラージュ作品のおっぱいに挟まる形で立ちはだかることになりました(ふふふ)。
私たちが見ていない間にパッセン街道も、のしのし歩いていたかもしれませんね。

ワンデイシェフの大食堂の千花さん、さきさん、そしてなおこさんの力強いお手伝いのもとに、
お料理ができあがっていきました。ありがとうございます!!
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11時半開店~。「銀河鉄道の夜コラボランチです」
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iBC岩手放送の甲斐谷望アナウンサーが取材をしてくださいました。
当日の夕方6時のニュースだったそうですが、見られず・・・涙。

じゃじゃーん、今回のメニューです
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1 「丹波篠山黒豆ごはん」
丹波篠山の中でも黒豆の産地としてとくに有名な、川北黒大豆を一緒に炊いたごはん。
お米は花巻「だあすこ」の自然乾燥米を使いました。

2 花巻ひえカレールーで 「賢治の星空カレー」
銀河鉄道の走る銀河は、野原や、畑があり、リンゴや野茨のいい香りがしたり、輝いていたり、いろんなものが美しく混じり合う混沌とした場所です。そしていろんな材料と数種のスパイスでできたカレーも、複雑で、混沌で、おいしい。そんな印象で作りました。
ルーはよく炒めた淡路のたまねぎと、花巻ひえカレールー。
花巻市は日本有数の雑穀の産地ですが、中でも稗は生産量日本一! 
その稗を使って開発された花巻生まれのカレールーです。
 ルーの詳細はこちら→http://www.hanamaki-cci.or.jp/2012/10/post-a760.html
 
今回はそこに少々スパイスを加え、ゆきねこ軒風にアレンジさせていただきました。
具材には鶏肉とにんじん、ごぼう、しいたけなど、花巻産の野菜を混沌と入れてみました。

3 「トマトでなにかこしらえたもの」
主人公のジョバンニが食べている「トマトの皿をとってパンといっしょにしばらくむしゃむしゃ」食べたものは一体なにだったのかと想像するのはたのしいことです。
今回は、「イタリアントマトと黒コショウのジャム」を、フランスの「ビスコット」という小さなパンに添えました。

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4 「プリオシン海岸のマリネ」
白鳥の停車場で降りたジョバンニとカムパネルラは、プリオシン海岸へ出かけます。そこは百二十万年前の地層でできた海岸で、水晶できた砂つぶや、くるみの化石を見つけました。
そんな砂浜の印象を、くるみ、チーズ、スモークサーモン、丹波黒甘納豆をマリネして2種類作りました。

5 「銀河のサラダ」
花巻の野菜を混沌と和えました。トッピングにサクサクの雑穀を少々。
プチトマトは蠍の火の見立てです。

6 「賢治の電気葡萄酒」 ノンアルコールです
昭和6年、賢治さんが詩人・草野心平に送ったと言われるレシピを少々アレンジしてつくりました。黒豆の煮汁に、クエン酸、酒石酸、蜂蜜、砂糖、葡萄フレーバー。本日はこれを炭酸水で割りました。ノンアルコールです。乾杯!
 5/5花巻文化村で電気葡萄酒の講座をしました。報告は後日。

7 「チョコレートよりもっとおいしいもの」
ジョバンニが鳥を捕る人からもらった鳥からできたたべものは「なんだ、やっぱりこいつはお菓子だ。チョコレートよりももっとおいしいけれども」というほどのものでした。
今回は特製チョコレートミルクゼリーでチョコレートよりもっとおいしいものを目指してみました。

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8 「オーガニックコーヒー」 または 「丹波黒豆茶」

おかげさまでたくさんの方にご来場いただき、午後からは完売となりました。
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お客様の中には久しぶりに再会できた方々も。
ありがとうございました。

ウェブでも紹介いただきました。
関西からお越しいただいたのは「宮澤賢治の詩の世界」の浜垣さん
http://instagram.com/p/YzIOo3kTZp/#
http://www.ihatov.cc/

花巻の「おいものせなか」のぶんちゃん(お久しぶりでした!)
http://oimono-senaka.blog.so-net.ne.jp/2013-05-03
http://oimono-senaka.blog.so-net.ne.jp/2013-05-04

ワンデイシェフの大食堂のブログにも当日のこと載っています。
http://onedayhappy.jugem.jp/?eid=470

兵庫と岩手と賢治をテーマに、岩手でお料理できたこととっても楽しかったです♪
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あらためて当日をむかえるにあたってたくさんの方にお世話になったなあと振り返っています。
お料理したい、食べてもらいたいと思っても一人ではなにもできません。
力を貸してくださった方、応援してくださった方・・・
そしてそして、ご来店いただいたみなさま
兵庫と岩手のコラボは、作る人食べる人がいてこそ実現できたコラボでした。
どうもありがとうございました。


コメント(4) 

コメント 4

まるたろう

山羊さんたち、かわいいですね。
ランチも手が込んでいて、おいしそうです。
by まるたろう (2013-05-14 23:34) 

なおたろう

yukinekoさまならではのすてきなコンセプト、おしゃれなメニューに感服です!
by なおたろう (2013-05-15 00:05) 

ゆきねこ

まるたろうさま ありがとうございます
ランチ・・・開店時間までに出来上がるか、途中どきどきだったのですが
おかげさまで写真の通り、おいしくできあがることができました!
by ゆきねこ (2013-05-15 08:36) 

ゆきねこ

なおたろうさま ありがとうございます
食材は、岩手でたべてられているものと、
兵庫だからわざわざ・・・(丹波の黒豆とか、ちょっとめずらしい調味料とか)
というものとを組み合わせてみました。
おかげさまでおいしいコラボとなりました。
by ゆきねこ (2013-05-15 08:38) 

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