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奈良で岩手の「食財」いただきました [岩手のおいしいもの]

2014年12月9日 奈良で岩手県流通課主催の
「いわての食財商談会 in リストランテ イ・ルンガ」に参加しました。
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商談会と言う事で、私は場違いではないかしら、と少々緊張しつつでかけましたが
岩手の生産者の方、県の関係者の方、関西で食に携わっておられるみなさん
   ・・・例えばこちらのHPに紹介されている方の何人かの方とお会いできました。
   → http://iwate-shoku.com/news/

直接に作り手から食材のお話を聞き、料理を創るシェフのお話を聞き、
お互いの創る喜びや苦労を伺い、そして料理を味わうという、貴重な経験のできた1日でした。
お声掛けいただきありがとうございました。
作り手と、造り手と、創り手が交流・・・こんな贅沢を一人占めにしてもいけませんから以下、ご報告です。
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  イ・ルンガには2年前の「岩手の食材を味わう会」に参加して以来の訪問です。
  再びの訪問がまた岩手の食で、ということもうれしい!
  ★2年前の様子→http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2012-05-15-1

まず最初は、岩手の産地と食材についての紹介です。
お話された岩手の生産者の方々は・・・すみませんお話聴いていたら写真撮りそこないました!

 (有)石黒農場 石黒幸一郎さんから ほろほろ鳥のおはなし
   http://www.ishikuro-farm.com/
    花巻の台温泉のさらに奥に農場があるとのこと。温泉の熱という自然の力を借りながら
    飼育されているそうです。花巻、というだけでテンションの上がる私
    ・・・前回のイ・ルンガでも味わったほろほろ鳥、今回はこうしてお話も聞けおいしさ倍増でした。

     
 (有)秀吉・いわてS-FARM 渡邉昌也さんから 
   
岩手の矢巾町の原木椎茸、広田のわかめのおはなし
   http://www.s-farm.jpn.com/
        
    椎茸栽培を行っている2代目の生産者のこと、広田のわかめのおいしい食べ方や牡蠣のこと、
    あらためて岩手は海にも畑にも山にもおいしいものがいっぱいあるなあと思えてきます。
     ・・・そんなお話をされたのは、2年前の会の主催者りささんの弟さん。
            再びここで岩手の畑の幸、海の幸のお話が聴けることうれしいです。再会に感謝!
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 (有)清水川養鱒場 髙橋愛さんから 八幡平サーモンのおはなし 
   http://jafmate.jp/jmp/okuni_boast/201410/010.html
    ここのニジマスは日本百名水にも選ばれている八幡平(はちまんたい)の水で育ってるそうです。
    ただし一般なら2年で出荷できるところ寒い地域なので3年かかるとのこと。
    JALのファーストクラスにも選ばれたという八幡平サーモンは、紅い色が目に鮮やか。
    

 紅果園 高野寛子さんから 江刺産りんごのおはなし
   http://agri-tresen.jp/2014/05/30/205
    藤原ロマン、奥州ロマン、紅ロマン・・・ロマンシリーズとして作っておられるリンゴのお話、
    品種改良には2代、3代先まで行ってこそ出来あがることや、リンゴを通して地域の子供たちに
    農と食、環境のことを伝える活動のことなど伺いました。
    高野さんのリンゴの師匠は藤根研一さん・・・わ、びっくり。
      藤根さんは、花巻の宮沢賢治学会http://www.kenji.gr.jp/ で
      お話を伺ったり、懇親会で、リンゴいただいたことがあります!
    
    高野さんのリンゴ作りへの強い思い、そして江刺のリンゴ農家に嫁いだお話。
    同じテーブルだったのでそんな江刺や岩手のお話たくさん伺えました。
    ありがとうございました。いつかリンゴ園見学させてくださいね。

 そしてイ・ルンガ シェフの堀江純一郎さん http://i-lunga.jp/ からは、
 いわて短角牛をはじめ、岩手の食材全般のおはなし
 
 実際、岩手の食材の現場も視察されたこともある堀江さんは
 目の前にある食材から、そのむこうに見えてくる大地、畑や海の事までおはなししてくださいました。
 いろんな畑があり、作物を作ること、循環することが大地を守ること、健全な場所なのではないか。
 「大地の混成が必要」ということばが印象にのこりました。
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第2部は
「いわての食財」を使ったミニコース料理
 お料理ごとに、シェフの堀江さんから使用した食材の特徴や調理方法などの解説がありました。
 聞いて、見てから味わうと、いろんな味が一層じわっとひろがりました。

アミューズ
 広田湾のかきのポシェとあわびたけのサラダ仕立て
 短角牛のコンソメのジュレを添えて
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  大きな牡蠣がジューシーでした。下に隠れていたアワビ茸はきのこなのに、
  文字通りアワビみたいな歯ごたえでした。
    アワビ茸・・・初めてたべましたが、調べてみればこれは「三陸あわび茸」といって、
    実際のアワビの貝殻の粉末を菌床に加えているそうです。
    形もアワビに似ていてユニークですね。
     → http://plaza.rakuten.co.jp/machi03iwate/diary/201306240000/

前菜
 八幡平サーモン、広田湾の帆立貝、暮坪かぶ、三陸わかめのミルフィーユ
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  両脇にあるのは八幡平サーモンのコンフィ。紅色が鮮やか。
  ピリッとした暮坪蕪とサーモンのぽってりした風味を際立たせていました。
  ミルフィーユには畑や海の幸が折り重なっていて食べるのがもったいないくらいでした
  (と思いながら、あっという間にたべてしまった)。いろんな味が楽しめました。

 山形村短角牛もも肉の岩塩包み焼き バーニャアグレッタのソース
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  わ、トリュフも乗っていると、わくわく
  そしてちりばめられているのは、秀吉さんの扱う「マイクロリーフ」
  やっぱり短角牛はいい味していますね。

プリモピアット
 椎茸風味のタリオリーニ 石黒農場のほろほろ鳥と原木椎茸のラグー
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  パスタを噛むと椎茸の風味が出てきて、椎茸好きにはたまらないパスタでした!
  ほろほろ鳥はしっとりしていて、風味は繊細に見えて椎茸に負けず、主役になっていました。

セコンドピアット
 山形村短角牛ネックのペポーゾ 石うすで挽いた八列とうもろこしのポレンタを添えて
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  ネックという部位でしたが、やわらかくしっかりとしたお肉の味がしました。
  ポレンタはトウモロコシ風味が香ばしく、お肉の個性と仲良い感じがしました。


お口直し
 藤原ロマンのソルベット ときめきのジュレ
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  藤原ロマンをすりおろし冷凍したものは、じゅわっとジューシーでした。
  奈良の地酒・春鹿の微発泡酒「ときめき」でつくったジュレもしゅわっとしていました。

デザート
 ゴルゴンゾーラチーズのミルクレープと ふじのソテー カルヴァドス風味
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  ゴルゴンゾーラとリンゴは相性がいいのですね。
  りんごのソテーは半生の食感がよかったです。

エスプレッソ/ハーブティ/紅茶
小菓子
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   ほおずきのチョコレート掛けや、山ブドウのマシュマロ

おいしい食材というのは、そのままで味わうのがやっぱり一番、ということを言われるし、
たしかにそうなのですけど、
こうして食のプロといわれる料理人と出会った食材って、もっと幸せだなあと思いました。

食材と料理人が闘っているのではなくて、面と向かって真剣に相談し合っている感じといいましょうか。
仲良くベタベタしたおつきあいではなくて、お互いが信頼しているからこそ、けんかできる感じ。
   ・・・・これって人間関係でもいえることかもしれません。
厨房で堀江さんとスタッフの方たちが、岩手の食材たちと「どうする?」って、
時には、なごやかに、時には「サシで」相談していたような、そんなイメージが浮かんできましたけど!?

ぐだぐた書きましたが、要するに、
そんな食材と、そのお料理が味わえる事は、大変素晴らしいということです。

もっと大きな目でながめれば、「どうやって<もっと>おいしくたべようか」と思う気持ちは、
プロの職人だけではなく、家庭で毎日料理をしている私たちにも大切なことですよね。
おいしいものを味わう背景には、作る人、造る人、創る人いろんな人が織りなしているからこそ
「心がこもった」食べ物になるんだと思います。
そこに気付くと、目の前にあるたべものってみんな素晴らしいんだなあってことに気づかされます。

あ、だから食材って食「財」なんですね。

一生懸命愛情を持って作り、造り、造られたおいしいものたちから
食の世界のことを色々もらった会でした。
改めまして参加させていただきありがとうございました。
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機会があればみなさんも、いわての「食財」と出会って、その背景も「味」わってみてくださいね。
今回主催の岩手県にはこんないわてのたべもの満載なHPもありますー。
  → http://iwate-shoku.com/
 
 


コメント(2) 
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コメント 2

まるたろう

岩手にも、いろいろな「食財」があるものですね。
全国規模のイベントがあった時にでも、注目しておこうと思います。
by まるたろう (2014-12-13 18:48) 

ゆきねこ

まるたろうさま いつもありがとうございます
今回は、岩手って色んな食材があるのだなあということを
あらためて実感した機会でした。
ぜひ今後とも岩手の「食財」の応援よろしくおねがいします!
by ゆきねこ (2014-12-14 09:13) 

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