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収穫感謝祭の一日 [野菜たち]

 先日ご紹介した収穫感謝祭が11月3日行われました。朝からお日さまもまぶしく秋晴れです。 会場は、会のメンバーやその家族、近所の方、チラシを見て立ち寄ってくださった方・・・など、たちまち人でいっぱいになりました。


 生産者の方も大勢来てくださいました。みなさん大忙しです。大きな大根や冬瓜、新米をもって即売コーナーに立っているのは市島有機農業研究会のみなさん、豚肉生産者の和歌山の大浦さん、古代米発芽玄米餅の松田さん。みつばちの巣箱の一部を見せてくださるのは、はちみつとみかん生産者の和歌山の西井農園さん。低温殺菌牛乳の氷上丹但酪農さんの「牛乳をつかったたんぱく質の実験」がはじまると、幼稚園くらいの子どもたちや赤ちゃんをつれた若いお母さんたちが集っていました。「朝6時に家をでたのよ」と会場へかけつけてくださったのは、なたね油をつくっている出雲の影山さん。生産者のみなさんは、みんな笑顔で来場者を迎えます。それぞれがつくるたべものをおしつけがましくなく、真摯に紹介されていました。


 中庭で、もちつきがはじまります。ぺたんぺたんおもちをつく掛け声に気づいて人が集ってきました。
 喫茶コーナーからは、オーガニックコーヒーと紅茶の香りがただよっています。手作りケーキも並んでいました。


 お昼になると、食堂では、豚汁とおでん、おにぎりを味わう人でいっぱいです。この豚汁とおでんは前日の仕込みから調理担当のみなさんは大忙しでした。エプロン姿のお母さんたちが約70食分の大量の大根やこんにゃくを切って、ゆがく、たまごの殻をむく、ねぎを刻む・・・コンロにかけられた大きなお鍋から白い湯気があがり出汁のいい香りが広がっていました。包丁のとんとん刻む音や、洗い物の水の音や、たのしいおしゃべり声も交じり合い、会場にある台所は、にぎやか! お鍋の中では、次第におでんがぐつぐつ。豚汁もことこと。もちろん、当日この二品はどちらも味がしみこみ、おいしくなっていましたよ。

 私にとって生産者の方と出会ったり、お話しする機会はうれしいこと、ありがたいことです。この人がこのたべものをつくっているのか、と知ることができるからです。それからそのたべものをたべるたび、その人の生産者の顔が浮かび、そのたべものが一層身近になります。あの人が作ったものだから大事にたべよう、とかそんな気持ちも生まれます。
 たべたいものがたべられる便利な世の中ですが、自分の口にはいるまでに、そのたべものは必ず誰か知らないたくさんの人の手がかかっているものです。けれども今はその様子を見ることはないし、気づく機会もほとんどありません。たべものを作っている場所と、たべている私たちが切り離されているなあと、感じています。だけど、本当はほとんどのたべものが、私の手のひらに乗るまでに、育てる人、作る人、運ぶ人、加工したり調理する人など、数え切れない手を通ってやってきています。「手間」ということばがあるけれど、人間がたべるものは、そこにいつも人の手が間でつながっているもののはず。その一番はじめの「手」が、生産者のみなさん。だから、その出会いは本当に大切なものだなあと思うのです。


 さて、お腹もふくれた昼下がり、収穫感謝祭もいよいよクライマックスです。落語の時間です。
 林家染左さんが高座にあがると、定員100人の会場はみるみる満員御礼。染左さんが、現在NHKで放映されている朝の連続テレビ「ちりとてちん」の監修を林家一門でしていることをまくらに話し始めると、観客は染左さんのことばの世界にひきこまれていきました。会場はくすくす笑いが、しだいに一同大笑い。 
 笑顔がいっぱいの収穫感謝祭でした。


今週届いたのは、ハヤトウリ [野菜たち]

  写真に写っているこれは何でしょう? 今週、兵庫県市島から届きました。手のひらからすこしはみだすくらいの大きさです。カカオ豆の実ような、小さなかぼちゃのような・・・
 答えは「ハヤトウリ」という瓜です。起源はメキシコ。日本には1917年アメリカから鹿児島に持ち込まれ、薩摩隼人にちなみ、<隼人瓜>と名付けられたとのこと(参考文献:「にっぽんたねとりハンドブック」現代書館)。ハヤトウリと一緒に食べ方の手書きの説明文がついていました。
  <ハヤトウリのたべ方>
     ・皮をとり種を出してキュウリと同じ方法で食べてください
     ・又はベーコンで炒めてもおいしいです
     ・酢の物でもおいしくいただけます
 縦半分に割ると、ひらべったい白いたねがひとつはいっていました。皮をむいてうすぎりして、塩もみにしてからいただきました。キュウリのような味がします。ポン酢をすこしかけていただいてしまいましたが、あっさりとさわやかな食味なので、酢味噌和えにしたり、イカと炒め物にしてもおいしそうです。


収穫感謝祭 [野菜たち]

 先日お知らせした、食品公害を追放し安全な食べ物を求める会では、11月3日(土)「収穫感謝祭」という催しをやります。私も今年は参加予定です。会場でお会いしたら声かけてくださいね。
 おいしい野菜やこだわりのお惣菜、豚汁、おでんなどもあります。落語もあります。
 くわしくはこちらもご覧下さい。

■ 第31回 収穫感謝祭
 日時:2007年11月3日(土)10:30~15:00 雨天決行 入場無料です。
 会場: (財)神戸学生青年センター (阪急六甲駅から徒歩3分)※駐車場はありません。 

 安全・安全にこだわった生産者と共に、楽しむイベントです。
 マイバッグ(保冷バッグ)、マイ箸もってきてくださいね

○催し: ・生産者のみなさんと「餅つき」(時間未定)
      ・11:00ごろからと、12:00ごろから 「お茶席」
      ・13:30から 「落語」 林家 染左
      ・14:00すぎ 「お楽しみ抽選会」
      ・芥川清さんの「陶器市」

○展示: ・知ってる? 牛乳のちから <氷上丹但酪農の「牛乳のたんぱく質の実験」もあります>
      ・ペットボトルから見えてくるもの
      ・大豆トラストのあゆみ 

○即売: ・市島町の旬の新鮮有機野菜(有機JAS認定)
      ・氷上丹但酪農の低温殺菌牛乳・ヨーグルト・ジェラート 
      ・果物(りんご ほか) 
      ・こだわり食材のおいしいものたち
          (調味料・干物・豆腐・あげ・パン・ハム ・・・ そのほか)
      ・こだわり食材で作った手作りケーキ、クッキー、お惣菜いろいろ
      ・手芸雑貨などもあります

○食事・喫茶: 会場でたべられますよ
            豚汁・おでん・おにぎり・手作りケーキとコーヒー、紅茶

■主催・問い合わせ:食品公害を追放し安全な食べ物を求める会 電話(078)822-0810

 


丹波の黒枝豆 [野菜たち]

 お正月のおせち料理には、なくてはならない黒豆ですが、私はお正月に関係なく、ときどき食べています。圧力釜を使うと簡単です。塩味にして「お豆サラダ」にしたり、甘く炊いてパウンドケーキにいれたり、もちろんそのままたべてもおいしいですね。
 さて、そんな黒豆は、兵庫県丹波地域のものが全国的に高級品として有名ですが、その枝豆が10月の一時期だけ味わうことができます。丹波篠山観光協会のHPを見てみると、丹波黒枝豆販売解禁日があり、今年は(例年変わるのでしょうか?)10月5日だったのですね。10月中旬に丹波篠山へ出かけると、店先に黒豆枝豆が並んでいます。一般の枝豆より豆が大きくてうす皮は、黒豆だけあってすこし黒い。味は甘味があってほくほく! 一度たべると、来年の黒豆の季節がまちどおしくなる味です。
 私のところには、先週、食品公害を追放し安全な食べ物を求める会から丹南有機農業実践会の丹波の黒枝豆がとどきました。この「~求める会」は、名称通り、私たちの周りにある食べ物のことを知り、学びながら、共同購入・提携という形で生産者と共に食べ物と付き合っていく(味わっていく)会です。ことばにするととても堅苦しいのですが、元気なお母さんたちが集っていて、私は、有機野菜や、たべもの、たべものを作っている人たちと、いろいろ出会わせてもらっています。

 

ハロー、ハロウィーン [野菜たち]

 ここ数年で、10月になると、大きなかぼちゃや、オレンジと黒のディスプレイが、町のあちこちをにぎやかすようになりましたね。「ハロウィーン」という言葉とはじめて出会ったとき、私は「ハローウィン(Hello,Win)」なんだそりゃ?? と聞き間違ったのでした。
  ハロウィーンで思い出すのは、映画「E.T.」です。E.T.がシーツをかぶってお化けになって、エリオットくんと町へでかけるシーンは「大丈夫かな、がんばって」と、画面に声をかけたくなります。
 日本では、かわいい・ゆかい・たのしい部分が目立っているけれど、もともとこのお祭りは、収穫を感謝するケルト人のお祭りが起源で、そして10月31日という日は、死者の霊が年に一度家族をたずねる日であったと聞いたことがあります(ウィキペディアで調べてみたらやはり同じような解説が載っていました)。そのあたり、ただかわいいだけのお祭りじゃないんだよ、のところもっと世間に伝わるといいなあと思います。
 それって、日本のお盆と同じだな、と思うからです。盆踊りやお盆の頃の日本のお祭りにある、「あちらに」行ってしまった人たちを思い、共にいるという感覚、そして感謝のようなもの・・・宗教的なことはわかりませんが、誰かを何かを想い、思いやる気持ちってみんながもっているものなんだ、と思うからです。
 盆踊りの輪の中には、「あの人」や「誰か」も混じって一緒に踊っているんですよ、きっと。うまく言えませんが、私は、お盆の時には、なにかにぎやかさを感じます。出会ったことのないご先祖とか、先にあちらへいってしまった親しい人が、自分の近くに今いるのかな、と思えるその時期が、なんだかうれしいのです。魔女やお化けに変装して町を練り歩くハロウィーンの仮装行列にもそんな気配が・・・・・・誰かとすれ違うことができるかもしれませんね。
 写真は9月に岩手県・小岩井農場で出会ったかぼちゃくんたち。青空の下で、ぼんやりと岩手山を眺めていました。

 


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