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サクラサク [散歩と旅と]

先週、岩手にいってきました。
早春の盛岡、花巻は空気がとてもさわやかでした。
・・・その報告はまた後日。

神戸に帰ってきたら桜満開。
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その名も「さくら通り」という道も
雲みたいにもくもくとソメイヨシノが咲き誇っていました。
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夕方、お月さまも桜見に。
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2018年3月26日の毎日新聞オピニオン欄
「そこが聞きたい 桜の季節と日本人」京都で3代にわたる「桜守」の佐野藤右衛門さんのおはなしが載っていました。
寿命がきた木への「おわかれ会」の提案、
桜の花の咲き方について、ビニールシートでのお花見は桜が息ができない・・・など
どれも90歳になる佐野さんの桜へのまなざしに、これが「桜守」なのかと。
読めてよかった、と思った記事でした(記事を見つけたらぜひ読んで!)。

また、その記事の中で、
桜と月には密接な関係があり、桜は月の引力に魅かれて、3月の新月(17日)から満月(31日)に向けて一斉に咲きだすという事も教えてもらいました。
今日は31日今月2度目の満月、ブルームーンです。


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仙台空港 とぶっちゃ [散歩と旅と]

2月の岩手の帰り道
仙台空港で時間があったのでここにいってみました。
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空港3階のレストラン街にあります。入場無料。
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ちょっと奥まったところにあるので、あ、見つけた!という感じ。

全体的になんとなく、昭和の展示物、的な要素が強いミュージアム。

でも本物の機材にさわることができて楽しめました。
なにしろこんなコクピットがあったりします
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  誰でもすわれるのですが、この日はお子様たちが席巻していて
  「私も座る~」というわけにはいきませんでした・・・ふふ。
  でも写真は誰もいない一瞬に♪

エアバス機のコクピットでした。デジタルっぽいものがなくて、
昭和の戦隊ロボットの操作室みたいにも見えませんか!? マジンガーZとかあのあたりの。55.jpg

ファーストクラス席(少し昔の)に座れたり
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食事のカーゴが置いてあったり
  ・・・こうやって撮ると、まるで機内ですね
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「アテンションプリ~ズ♪」と遊びたくなる場所でした。

このあとおなかがすいたので
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お隣のレストランでカツカレーたべてから手荷物検査場へむかいました。




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仙台に日本フィギュアスケート発祥の地が [散歩と旅と]

平昌オリンピックがはじまりましたね。
平昌を「ピョンチャン」って読めるようになりました。
そして
フィギュアスケートの会場は江陵「カンヌン」ですね。
もう20年以上前ですが、1度だけ韓国に行ったことがあり、
その時でかけたのがソウルと江陵でした。
旧暦の5月に催される「江陵端午祭」というお祭りを観に行ったのです。
  たしか~カンヌンタノジェって言ったはず。
大きな広場で一日中あらゆるグループが演じる「農楽」を延々みておりました。
  デジカメでなかった時代の写真~どこにいったかな?
だからあの場所でスケートをやってるのかと思うと唯一知っている韓国っていうのもあり、うれしいです。

フィギュアスケート~で思い出したのは、11月に寄り道した仙台です。
実は伊達政宗公の騎馬像というのを一目見たくて、仙台城跡へ行くため、
「仙台」から地下鉄に乗って、最寄りの「国際センター駅」で降りたんです。
そして改札を出るとこんな看板が!
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羽生さん仙台出身でしたね。
駅の建物の2階で写真展をやっていました。無料です。太っ腹。
もちろん観ました。会場はたくさんの人でおおにぎわいでした。

そして駅を出ると、こんなオブジェが!
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仙台出身の
羽生さんと荒川さんのイラストと手形(左端)です。
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わ、素敵! とついつい近寄ってしまった。

写真展を見終わったと思われる人が(私も)入れ替わり写真をとっていました。

偶然にもスケートの聖地に足を踏み入れてしまったのでした。
なんてラッキーだ。
そしてふらふらと仙台城跡に向かって歩いていたら
五色沼、工事中
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よく見れば、ここが「日本フィギュアスケートの発祥地」でした。
解説板によれば・・・
  写真は大正13年 第2高等学校の生徒がスケートをする姿
  (宮沢賢治が『春と修羅』『注文の多い料理店』を出版する翌年だ!)
  明治中期にこの場所で外国人がスケートをはじめ
  明治42年ごろ第2高等学校の生徒がドイツ語教師から
  フィギュアスケートの指導を受けて、
  のちに彼らや後輩たちが全国にスケートの普及に努めたのだとか

ブログの写真ではわかりにくいかもしれませんが、
写っている写真は男子5人が手を組んで楽しそうに踊っている姿なのです。

・・・ということは、男子フィギュア!?
仙台とスケートは、とても深い縁でつながれているんですね。

平昌オリンピックのフィギュアスケート楽しみです。
そしてオリンピックの選手のみなさんをテレビでみていると

どの国の人も、ここにくるまでどれほどの努力をしてきたのだろうと思います。
体力とか技とかはもちろん世界トップクラス、素晴らしいのですが、
感心するのはなんといっても精神力。
続ける力、がんばる力、そしてここ一番で発揮する力を持っている人たちの美しさ。
「すごい」っていう言葉はこんな時に使うんだ、と思います。


そして「私もがんばろう」「この4年間、私はなにをやっていたんだだろう」
といつも思ってしまう。
テレビをほけーとみている私なんてどうしようもないのだけれどね・・・。

だけどそんなことを考えて、ちょっとでも実行して前に進む機会をもらっています。4年ごとに。
やっぱりすごいぞオリンピック。

そうそう・・11月の仙台では、そのあと
坂道登ってのぼって念願の伊達政宗公にもお会いできましたぞ。

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花巻駅前の虹装置@岩手 [散歩と旅と]

11月の花巻駅
宮沢賢治記念館とイーハトーブ館へいくのに釜石線にのりました。
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花巻駅は、東北本線と釜石線が乗り入れている駅です。
釜石線には賢治が名づけたーイーハトーブ」にちなみ各駅にエスペラントで名前がついています。
花巻駅はチエールアルコといいます。その意味は「虹」
たしかに花巻の町をあるいているとときどき田んぼの真ん中などで虹を見ることがあります。
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出発~
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ごとごとゆられて新花巻駅に到着、ここはステラーロといいます。その意味は「星座」
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そういうわけで、新花巻のプラットフォームには
賢治が作った歌「星めぐりのうた」にあわせた星座がいっぱい。
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自動販売機にも星ぼしがキラキラ。
星も売っていたらいいのにね。(タルホさんの「星を売る店」みたいに)
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では再び「花巻駅」に戻ります。
新花巻駅の星座のようには、花巻駅に虹はありません。

しかし、あるんです。
朝10時半頃、晴れていたら花巻駅の入口に「虹」がでていますよ。

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この「虹装置」わざわざつくったわけではなくて
たまたまアーケードの透明な部分がプリズムの役割を果たしているようです。
季節によって若干時間は変わるかもしれないけれど、見つけたらラッキーかも。


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初雪の花巻 [散歩と旅と]

ええっ、もう12月という感じです。が、12月です。
早かった2017年 やり残したものは、ブログの更新。
この記事が954番目になります。1000番めざしてがんばるぞ。

11月3週目に岩手に出かけた報告にしばらくおつきあいください。
11月の花巻の空、見上げればブルースカイブルー♪ でした。
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秋の終わりの寒い日、とはいえ天気予報では明日から「雪」というのは信じられない。

冬支度 こういう日常の風景が好きです。
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北上の「森のみみずく」さんの近くでみかけました。

森のみみずくさんでお昼ごはん。
 お店のHP→http://mimizuku-cafe.com/
牛すじカレーと、サラダと特製ピクルス、
バナナもたっぷりはいっているニンジンケーキとコーヒーをいただいて、体ぽかぽか。
幸子さんとマスターとひさびさのおしゃべりとても楽しかったです。
いつもありがとうございます(ふわふわエッグシェーカーも♪)。
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宿泊先の大沢温泉湯治屋さん、お部屋にはストーブとこたつ。
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本当はやかんシュンシュン沸かすタイプのストーブが使いたいのですが、
ストーブに慣れていない私は、どうしてもマッチでつけられず(北海道のまゆみさんには笑われる)、
いつもファンヒーターを借りています。
しかしファンヒーター氏は、点けて3時間たつと「もう消しまっせ」の合図にピコピコ電子音を鳴らし
そのままにしていると自動で消えるんです。
消し時がわからない~~~。
この日の気温は8度。寒い日はお部屋がぬくぬくしていると「ほかにもうな~んにもいらない」っていう気持ちになりますね。
ストーブを消すときの匂いとか、障子の向こうの窓ガラスが曇っていたり、もうすっかり冬。
あとは、みかんだ。

夕食には、この周辺で採れたお蕎麦「大沢・純そば」の新そばをいただきました。
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関西では薬味にわさびがつくところ、岩手(東北)ではもみじおろし。
そして大根のしぼり汁がつきます。
あっさりしておいしいお蕎麦でした。

夜、外から気配が感じられないほどの静けさ・・・雪がふってました。
初雪 天気予報大当たり!
朝起きたら ほぼ銀世界
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この日は1日雪が降ったりやんだしていました。

次の朝には、大沢温泉は屋根につらら
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枯れ木には雪の華

すっかり銀世界
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初雪の日に花巻にいられたこと そしてこの景色の中にいることがもう不思議。
そしてわきあがる高揚感。
でも花巻の友人知人はみな冷静で、そして雪の日の車の運転にも慣れているのですごい。
それからこの2日間「まだ根雪にならないから・・・」という言葉もよく聞きました。
「雪がふった~」って浮かれている私とは大違い。
雪をよく知るみなさんの一言ひとことに、力強さや頼もしさも感じました。

ああだけど、初雪、はつゆき・・・やっぱり特別だ。
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大好きな童話作家のおひとり 
安房直子さんの「初雪のふる日」というお話を思いだしていました。
とんとんとんと、兎につれていかれはしなかったけれどね。


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秋のはじめの八幡平 [散歩と旅と]

9月の最終日曜日 「秋の遠足」と称して、岩手県にある八幡平(はちまんたい)にでかけました。
まゆみさん コンノさん ありがとうございました!

 八幡平観光協会のHP→http://www.hachimantai.or.jp/
出かけた日は山頂の散策路は紅葉がはじまったころでした。
そしてこの記事を書いている10月2週目は上記のHPをみてみれば
すでに紅葉が終わっているのですね・・お山の秋は短い。

さて、出かけた日はこんな色合いでした。関西の9月よりはるかに涼しい山の上。
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中腹より上の方は、もうすっかり秋がきていました。
お菓子みたい・・・いろんな黄色でうめつくされていました。
六甲山がこんな色になるのはこのごろではもう12月に入った頃!?
ここまで色づくまえに冬が来てしまうなあ・・・と関西仕様の頭で思うのでした。

足元にはたんぽぽ
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うめばちそう
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遠くに岩手山
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八幡平の山頂についたら散策路を歩いて、
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八幡沼
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ここの展望台でお昼ごはん
おにぎりと、まゆみさんおみやげの北海道チーズケーキ

メガネ沼
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鏡沼
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岩手山の麓、焼走り溶岩流も見に行きました。
どこかの惑星に不時着したような、無機質な所です。おひさまの光がふりそそいでまぶしい。
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歩いていると、突然ブーン、ブーンと耳元から蜂の羽ばたきの音が聞こえてきました。
なんと私の洋服の中に蜂が1匹迷い込んでしまったのです。
こんなごろごろ石ばかりのところなのにどうしているんだ蜂。
まゆみさんに手伝ってもらって、でていってもらったけれど・・・はあ~びっくりした!
蜂雀だったらよかったんだけど。


ここには宮沢賢治の詩碑があります。「溶岩流」
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丁度、おひさまが岩手山のてっぺんにあってなんとも崇高な感じに撮れた1枚
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秋の八幡平はいろんな色であふれていました。
計算しても決して作れない色の組み合わせ。
9月の八幡平 秋の山は立派です。

【おまけ】
八幡平山頂登山のあと、松川温泉「松楓荘」で日帰り入浴
http://www.hachimantaishi.com/~shofuso/
硫黄の香りたっぷりの濁り湯で、浴槽も風情があっていい温泉でした。
日本秘湯の会の提灯がぶら下がっていました。
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看板猫さんが2匹いました。モモちゃんとクロちゃん
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今、お客さんになれるための修行中だそうです。
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2匹ともなかなかベッピンさんでした。
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これは共に生きているんだから、のご注意 [散歩と旅と]

ちょっとだけ前の記事の続き・・・になるかな!?

9月の岩手では丸1日、特別用事のない日がありまして
その日は「秋の遠足」になりました。まゆみさん、コンノさんありがとう!
行き先は八幡平(はちまんたい)。
今回はその道中で見つけた看板のおはなしです。

「ここからは岩手山がよく見えるんですよ」
と寄り道した道の駅
の、裏側。もくもく雲の間から岩手山が出てきました。
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ふりむけば
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こんなところにも!?

八幡平では中腹あたりから紅葉がはじまっていました。
山を見上げて
ふりむけば ここにも
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これは迫力ありますなあ
共に生きているのですから、
守るべき人間と野生の距離を忘れずに、っていうことなんですよね。

八幡平の登山口にあるレストハウスにはこんな看板
前の2枚とは内容が少し違いますが・・・これもご注意。
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八幡平の登山道は舗装されていて、散歩道という感じでした。
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幸い、くまさんには出会うことはなく、多くの登山姿の方たちと「こんにちは」とあいさつしながらすれ違いました。
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秋の遠足報告は次回につづく・・・



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今年も大沢ポラーノの広場 [散歩と旅と]

今年9月も勝手に名付けた「賢治ウイーク」の間、
大沢温泉自炊部チームの賢治仲間が「ポラーノの広場」と称して集まりました。
昨年の様子(記事の最後の方)
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2016-09-21

某日 わーい、名前がでていた
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その翌日
わーい、ポラーノメンバーの名前がでていた
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今年は1泊組が多かったので、日ごとメンバーが代わりました。
卓上風景。
第1夜 ~明日は賢治祭の夜
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もちよったお酒とおつまみ どれもおいしかった。

第2夜 ~賢治祭が終わった夜
第3夜 ~賢治賞・イーハトーブ賞授賞式&学会総会が終わった夜
・・・・両日はワイワイしすぎて写真なし!

第4夜 ~ちょっと落ち着いたのでまた写真を撮る
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今年は、あっさり系のおつまみ多し。

宴の翌朝 朝ごはん 岩手自給率80%くらい!? しあわせだ~~
       福田パン、田野畑飲むヨーグルト、湯田飲むヨーグルト、
       岩手のブドウ(紅伊豆)、りんご、ブルーベリー、白瓜のお漬物などなど
       北海道のコーヒー豆でドリップ~いい香りでした。
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第5夜 テーブルの上がだんだん質素になってきました!?
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昨年参加の、フェリシモしあわせの学校~みのおてならい生活体験塾の
  http://minohjuku.jimdo.com/
東さんと福住さんから「今年はでかけられないから」と
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ど~んと送ってくださいました。大関・超特選「大坂屋 長兵衛 大吟醸」
お二人から「ポラーノの広場のみなさまへ愛をこめて」のメッセージつき。
ありがとうございました。
飲み口きりりで美味でした。
それでなんだか今年も一緒に乾杯していた気分でした。
東さん~、福住さん~ 来年は一緒に酌み交わしましょうね! 楽しみにしています。

順不同で今年の参加者は、
 いわき賢治の会から おのさん かとうのさん
  http://blogs.yahoo.co.jp/koyama2870041/11770084.html

 3年ぶりの、あっちゃん先生 と じゅんぞう先生(姿勢のおはなしありがとうございました)
 はまさん、あやかさん、あいこさん、なおこさん、まゆみさん、そして私。
 北海道、岩手、福島、千葉、京都、兵庫と全国津々浦々より集まりました。

これはある日の朝の風景~ではまた来年。
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来年は、賢治祭は金曜日。週末が学会という、今年と比べれば結構いい感じの曜日巡りです。
どんなメンバーが集合するでしょうか~元気に集まりましょうね♪
    
         

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盛岡 ぶらぶら歩いて賢治の時代に想いを馳せる [散歩と旅と]

前の記事の続き・・・
MARU3でランチのあと、久しぶりに町をぶらぶら歩いてみました。

MARU3のあった十三日(とみか)の建物もそうですが、
盛岡の町なかには昔からの町屋や、古い建物がまだたくさん残っています。
それで、ふっと昔に想いを馳せることができます。

中津川沿いにある
もりおか啄木・賢治青春館 からスタート
明治43(1910)年竣工の旧第九十銀行の建物です
http://www.odette.or.jp/seishunkan/navi.html
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岩手銀行 赤レンガ館
明治44(1911)年落成の建物 つい5年前まで岩手銀行中の橋支店でした。
http://www.iwagin-akarengakan.jp/
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紺屋町をあるいて 
紺屋町番屋 大正2年に建てられました
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今では町は高い建物ばかりで本来のお仕事できないとかで
何年かに一度、取り壊されるかも? という噂も出るけれど、ずっと残っていて下さいね。
http://www.iwatetabi.jp/spot/detail/03201/1119.html


ロシアビスケットやパンを買いに時々伺っていた
盛岡正食協会
http://www.geocities.jp/gallerysaiensu/seishokukai.htm
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しばらくお休み中とのこと…残念です。
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明治末期に建てられた土蔵作りの建物
この後ろにあるギャラリー菜園子、一茶寮は天明2(1782)年に建てられた土蔵
どちらもこれからも盛岡の風景の一部、おいしい香りの漂う場所として残ってほしいです。

先日ご紹介した
丸竹茶屋
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-08-29
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たぶんこの建物を観るのも最後・・・写真いっぱい撮りました。
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そのほかにもこの界隈、ござ九さんや、酒蔵、南部鉄器のお店などいいところたくさんあります。

上の橋の擬宝珠(ぎぼし)
http://www.iwatetabi.jp/spot/detail/03201/668.html
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こうして川べりで、町の日常の中に当たり前にあるけれど、400年以上の歴史があるんです。
擬宝珠の右向こうに見える大きな木は銀杏です。
秋になって黄色に色づくと、それはとても見事なんですよ。29.jpg
川べりでは、釣りをしたり、ぶらぶら散歩したり 
お仕事の移動中の人など色んな人がそれぞれのペースで歩いたりたたずんだりしています。

川の向こうにある喫茶店ふかくさのお店の前、右側の木はギンドロ。
葉っぱがキラキラ。その右むこうは先ほどの岩手銀行のうしろすがた。
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中の橋をわたって
もりおか歴史文化館
https://www.morireki.jp/
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ここは旧岩手県立図書館
宮沢賢治の資料や、岩手の郷土料理の資料などかつて探しに来たところ。
当時は検索するのもPCではない時代。
木のちいさなひきだしをあけながら検索カードをめくって探していていました。
前後のカードに書かれている本のタイトルなんかが気になったりして、アナログ検索も楽しかったなあ。

館内は無料ゾーンと、有料ゾーンがあって、
無料ゾーンだけでもチャグチャグ馬こや、さんさの展示など
盛岡の歴史がながめられて楽しいのですが
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今回は有料ゾーンにもいきました。
とはいっても300円でじ~っくり色んな展示を見て回れるのでおすすめです。

10月9日まで開催中の「ANIMALs×MORIOKA」 ~資料の中の動物たち
10月16日まで開催中の「まぼろし動物園」 ~資料の中のモノノケたち をみました。
モノノケたちは、いろんな河童さんたちをはじめユーモラスな方たちがいて、ゆかいゆかい♪


そのほか常設展示のコーナーでは、盛岡の歴史を色々知ることができるのですが
賢治ファンとして感激したのは「LIFE OF MORIOKA」という
大正12年の盛岡の町の映像記録が見られたこと!

産業、教育、くらしの3本立てでそれぞれ約5分程度のビデオ上映です。
大正12年といえば宮沢賢治が花巻で高校の先生をしていて、『春と修羅』『注文の多い料理店』の2冊の本を出版した年。その数年前まで、盛岡高等農林学校(現在の岩手大学)で学んでいたころ。
そんな賢治の時代の盛岡の風景が、動く映像で知ることができるんです。
これを観るだけに有料ゾーン行っても良いくらい、と思った私・・・賢治ファンの方は必見!!
ここに来るまで観てきた古い建物もリンクして、
当時の盛岡の町が目の前に。
小さな女の子がワンピースを着ていたり、洋風なものが結構多い「ハイカラ」な町だったんだなあと思いました。

そろそろ花巻に移動する時間だ~と建物を出たら大雨と雷・・・。
この雨、花巻でも同様で、夜中までずっと雨、ときどき雷でした。

・・・つづく・・・


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盛岡で 「暮らしの手帳展」 [散歩と旅と]

毎年9月20日頃から始まる賢治ウイーク(と勝手に呼んでいます)で岩手に行ってきました。
21日の賢治祭、22,23日の宮沢賢治賞・イーハトーブ賞授賞式、宮澤賢治学会の総会と研究大会+αで寄り道などなど
盛りだくさん。
例年以上に、今年はよく食べてよくしゃべったなあ。

まずはこれに乗って仙台~盛岡によりみち
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岩手県立美術館で10月15日まで開催中の
「花森安治の仕事」展を見に行きました。
http://www.ima.or.jp/exhibition/temporary/20170902_1015_ex02.html

昨年のNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」のモチーフにもなった
雑誌「暮らしの手帳」と編集長の花森安治さんの仕事を紹介した企画展です。
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神戸生まれの花森安治さん 
兵庫県民で岩手ファンの私は、盛岡でこの展示が観られることに、そんなところでも喜んでしまうのです。

戦時中の大政翼賛会での仕事、そして戦後、「暮らしの手帖」を中心に発信されたその仕事ぶりは
相反するようで、でも「庶民」に「伝える」というキーワードからながめると
それぞれの仕事に込められているものに、同じ匂いがありました。
「やさしさ」という言葉とはちょっと違っていて、
誰もまねできない花森さんから出ているみんなが「いいな」と感じるセンスみたいなもの。

それにしても花森さんが描く『暮らしの手帖』の表紙を飾る絵の細かさや時代ごとに変わっていくタッチなど
ひとつひとつながめると、「仕事」というのが多岐にわたっていて
やっぱり凄い人だなあと驚きと憧れの想いで、展示されているあれこれを観て廻りました。
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花森さんの講演の「声」が聞こえてくるコーナーもありました。
そのトーンや、叫んでいる感じが、がんごおじさん。
以前、花森さんの本を読んだことがあるのですが、そこでも結構、吠えておられた!
あの活字をそのまま声で聞いた感じでした。


展示されている暮らしの手帳の表紙を飾った優しいタッチ絵とは正反対でありながら
いやいや、こういう厳しく熱い人だからこそ、繊細なんですよね。
そして最後の方の展示には
お孫さん(芦屋在住だったのですね)への花森おじいちゃんからの絵手紙。
その文面のたのしさ!・・・・個人的にはこのお手紙が一番好きでした。

どれもみんな花森さん。
「寄り添う」とか「優しい」とかありきたりなことばを越えたところにある
あらゆることに「挑んで」いた人、だったんだなあと、そんなことを思った展示でした。
おもしろかった。
『暮らしの手帖』や暮らしの手帖社からでている本、また読んでみよう。

さてお腹がすきました。
県立美術館のレストランでは花森安治展にちなんだランチがありました。
暮らしの手帳社から1970年代に出版された『おそうざいふう西洋料理』から
アレンジされたメニューです。
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ものすごく後ろ髪をひかれたのですが、
いやいや、今回の盛岡行きには「森のみみずく」さんにおしえてもらった
肴町のお店に行く目的がもうひとつ。

それで美術館からバスに乗りました。
行き先は「盛岡バスセンター前」下車、肴町(さかなちょう)。

・・・つづく・・・


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北上みちのく芸能まつり [散歩と旅と]

8月の岩手では
北上の「森のみみずく」さんに立ち寄った後
(幸子さん、マスター色々ありがとうございました!)
http://mimizuku-cafe.com/

北上駅前大通りで開催された
北上・みちのく芸能まつりの「民俗芸能公演」を観ました。
公式HP→ http://geinoumatsuri.com/

すずしい東北の夜~
「鬼剣舞」「鹿踊り」「神楽」「田植踊」など
100余団体が一堂に会して、
大通りを10の会場に区切ったそれぞれの場所で演じられるというものでした。
お気に入りの演武をめざして見る人あり、
ご家族や地域で応援する方たちあり、
その規模の大きさにびっくり!


あたりから聞こえてくるお囃子や、それぞれの舞の姿に感激して
写真が撮れず・・・でもどっちにしてもこの岩手の伝統芸能のかっこよさは写真では伝わらないなあ!
ぜひ観てほしい!!
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                   立花念仏剣舞

伝統芸能のすばらしさ、深さ、そしてそれぞれの舞に込められている祈り。
鬼剣舞をはじめここで演じられるほとんどのは念仏踊りが起源のものも多いのです。
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そして芸能祭りの最終日には、北上川河畔で370年の歴史ある
トロッコ(灯ろう)流しが行われます。


ラストの「鬼剣舞(おにけんばい)大演舞」は
10会場全部が鬼剣舞いっしょになって踊ります。
ウォーという掛け声が夜空にとどろいていました。
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      飯豊鬼剣舞

翌日は、北上芸能まつり最終日、花火大会がありました。
日が暮れて、涼しい風の吹く中
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ちょっとつまみながら、
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岩手のビールも片手に
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今年の花火大会のテーマは
LOVE&PEACE
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平成21年、25年の秋田・大曲花火競技大会で
最優秀賞(内閣総理大臣賞)を受賞した
秋田県仙北市の(株)北日本花火興業さん
(株)小松煙火工業さんの共演花火。

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大スターマインや大玉15連発などなど絢爛豪華でした。
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実はこの芸能祭り全体が祈りの場なんですよね。
東日本大震災のこと、ご先祖様のこと、そして未来に。

お祭りに連れて行ってくれた
すみれさん、まゆみさん、そしてコンノさんありがとうございます!

そして楽しい宴のあとに…台風5号が~!

・・・つづく・・・

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2017年の夏休み [散歩と旅と]

残暑お見舞い申し上げます
お盆のころ、みなさまいかがおすごしですか。
関西では連日猛暑日。
NHKの天気予報で流れる「熱中症情報」では「厳重注意」とか「危険」の文字。
あれを見る度にひええ~~と思ってしまいますね。
お互い元気に乗り切りましょうね。

さてさて8月上旬に岩手に行ってきました。
伊丹空港から乗ったANAは「スターウォーズ」C3PO柄でした。
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機内では出発までスターウォーズのBGMがかかっていました。
これから戦いにでるわけじゃないんだけれどね。
イベント機にあたったときは、なにやらうれしいですね。

背もたれや
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ドリンクサービスのコップにスターウォーズ。

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翼の向こうに富士山がちょこっと頭をのぞかせていました。
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仙台に到着。涼しい~。外に出てもクーラーの中にいるみたい。
用事があって乗った地下鉄の方言広告にくぎづけ。6.jpg
「たごまって」眺めてしまいました~~使い方合ってる??

仙台はちょうど「仙台七夕まつり」の頃でした。
くす玉のような飾りがきれいできょろきょろしながらも
関西に帰る日にゆっくり見て帰るんだっと、この日はスルー。
   ・・・しかし帰りは台風で仙台に立ち寄れなくなり、結局見られずじまいとなりました。
     その日のことはまたあとで。
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途中下車して「一関」
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「三賢人さん」も
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2016-10-8
今日はおまつりたのしそう!?
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8月上旬から9月にかけての東北は、おまつりの季節です。
丁度今回出かけたこの時期には
仙台(宮城)は、七夕祭り、青森では、ねぷた。秋田は竿灯まつり。
岩手では、盛岡のさんさ踊り、北上のみちのく芸能まつり、一関夏まつりなど
たくさんのお祭りと花火大会が開催中でした。
 ↓ ↓ ↓
くわしくはこちらを
「夏のきた東北 2017年夏祭り・イベント情報」
 →http://kihiroba.exblog.jp/237151226/

この時期に、関西から出かけていつも驚くのは
東北ではどんなに日中暑くても夕方からは涼しくなること。
  ・・・反対に岩手の友人知人が夏の関西に来ると
    「夜も暑い~」と驚かれてしまうのです。
おまつりや花火大会の観覧や、夜店の食べ歩きも汗をかくことなく快適なんです。
もちろんおまつりの雰囲気も素敵。おすすめですよ~(観光協会風解説)。


花巻駅のプラットフォームでは南部風鈴がお出迎え。
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わんこきょうだいが涼しい風に揺れながら、きれいな音を奏でていました。

宿泊先は、大沢温泉・湯治屋さん。http://www.oosawaonsen.com/
全国各地からお客様。
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いつもお世話になります。

夕ごはんはいつもの「やはぎ」です。
そしていつも初日はお蕎麦かチキンカツ定食かで悩むのですが
今回はチキンカツ定食の勝ち。ふのり入りおみそ汁もおいしかったです。
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エアコンも扇風機も必要のない涼しい夜。
久しぶりに朝までぐっすり眠ることができました。

朝~~涼しさが伝わるかしら。
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今日はイーハトーブ館で
宮沢賢治学会の夏季セミナーです

・・・つづく・・・



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宇都宮ぶらぶら [散歩と旅と]

6月にでかけた宮沢賢治セミナーin宇都宮
 記事はこちら
 → http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-06-19

初・宇都宮でしたので、まちあるきをしました。
ちょうどJRは栃木キャンペーン中。
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このかわいい広告が町の中を席巻していました。イチゴに温泉、ゆるキャラもいます。

町には川もゆったり流れていて、なんかいいところ。
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宇都宮といえば、餃子が有名ですね。
駅前の餃子像は人気で、人が絶えず写真をとっていました。
私もその一人だったわけです。
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賢治セミナー会場の教会と同じ大谷石でできています。
なんかフクザツな気持ちになるのは何故!?

というわけで、お昼は餃子をいただきました。
宇都宮にたくさんある餃子店で、どこに行こうか迷いましたが、
今回でかけたのは東武宇都宮百貨店内にあった
「来らっせ」
http://www.gyozakai.com/society/kirasse.html
宇都宮餃子各店舗の食べ比べができるお店です。
・・・この東部宇都宮店は6月末で閉店。
  でも本店は営業しているので詳しくは上記のHPをどうぞ
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餃子とミニラーメンのセットをいただきました。
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餃子は6種類。
どれもおいしかった~宇都宮餃子はあっさり系がおおくて(今回のセットがそうだったのかな)、
いくつでもたべられますね。こんどはもうすこしガッツリいただきたいです!

時系列ではありませんが、
実は今回の宇都宮訪問では
賢治セミナーのほかにもうひとつ、どうしてもいきたかったところがありました。
こちら!
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市民プラザ5階にある
うつのみや妖精ミュージアム
http://www2.ucatv.ne.jp/~ufairy-m/
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/citypromotion/rekishi/geijyutsu/1007370.html
以前の記事で「クーナの会」のところにかいたことがありましたが
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2014-11-04-1

日本の妖精学の第一人者の井村君江さんが館長をつとめているミュージアムです。
ずっとずっとでかけたかったところでした。
館内は撮影禁止だったのでその様子は上記のHPからご覧ください。
妖精好きには聖地のような場所ですよ。
妖精を知り楽しめる展示や、自由に閲覧できる妖精関連の書籍がたくさん。
そして妖精に関する貴重な資料や絵画が展示されてあります。
中でも私はコティングリー妖精事件の写真とカメラにくぎづけでした。
こんな貴重な(本物の)資料が目の前で見られるなんて!
宇都宮万歳~でした。ちなみに入館料は無料なんです。
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宇都宮は妖精の町なのだそうです。
どうして??それは妖精ミュージアムのパンフレットにくわしくかかれてありました。
ここでは詳しくは書きませんが、
たとえば宇都宮には町で天然痘がはやったときに、万人の病を治したという「黄鮒(きぶな)」の伝説があったり
妖精や妖怪、不思議な生き物のお話がたくさんあふれている町なのだそう。

黄鮒は…お菓子を見つけておみやげに。
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黄鮒柄のおしるこです。器に入れてお湯をそそいでいただきます。
1個で2人分。餃子じゃありませんよ!?

それから6月3日の土曜日の朝に
まちをぶらぶらあるいていると
大通りの向こうからたくさんの人がどかーと押し寄せてきてびっくりしました。

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なんだ??? 
あ、これですね。
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バスケットボールのプロチーム・リンク栃木ブレックスが優勝!
おめでとうございます。
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この日はその優勝パレ―ドの日だったようです。
町には「おめでとう」がたくさん。
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パレードには遭遇しませんでしたが、とにかくワイワイ、ニコニコ笑顔の宇都宮の人でいっぱいでした。
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チームカラーが黄色なのは黄鮒の色でしょうか?
関西人には阪神タイガースの応援カラー!ここで思い出しちゃいけないかしらね?

栃木県庁も
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Vサイン!
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なんだかいい日に来たなあ~~と思いました。

町で有名な大イチョウもみあげてきました。
 →http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kids/nazenani/1008386.html
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宇都宮といえば「餃子!」と思っていたけれど、
妖精もいて、大谷石の洒落た建物もたくさんで、探せばまだまだいろいろとありそうないいところでした。
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ビバ! 茨城空港 [散歩と旅と]

5月 草野心平記念文学館のあるいわきへどうやって行こうか、
→ http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-05-27
以前は、神戸からなら東京まで新幹線、そのあと常磐線の特急ひたちに乗っていきました。
でもほかに方法はないのかな?
で、ありました。 
茨城空港という選択が。
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★今回のルート
 神戸空港 8時出発
  →茨城空港 http://www.ibaraki-airport.net/
   →バスでJR水戸駅  
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    →水戸駅から特急ひたち
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     →いわき着 12時過ぎ着
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飛行機やバス、列車の乗り換えや待ち時間を考慮すると
新幹線で行くのとあまりかわらないのですが、
乗車時間だけでみれば1時間短いのです。

いろんな乗り物に乗れるし、
移動の間、ちょっとのんびりできるから私は快適でした。
そういうわけで「ビバ!」なんです。

神戸空港から茨城空港にはスカイマークが1日2便飛んでいます。
茨城空港へいく機会ってあるのかなあと思っていたのですが、
まさに今回大変お役だちの空港でした。

茨城空港ではあちらこちらでゆるきゃらがおでむかえ
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茨城空港はとてもコンパクトな空港で、全便乗り降りはタラップです。
ターミナルビルにはいってすぐ、
荷物受取のコンベアがもうまわっていました。
そうそう、今放映中のNHK朝ドラ「ひよっこ」の舞台が
茨城県なので、あちこちにポスターやのぼりがありました。
ねばーるくんもいましたよ。
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なんかね、昔行ったタイの地方空港を思い出しました。
ちいさな空港はうろうろしないでいいから便利です。
外に出ると、神戸と違う風景が(そりゃそうか)!!
関東平野、ひろびろ~向こうまで山が見えません。
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とはいえ茨城空港、その前身は百里飛行場
 くわしくはこちら→★(ウィキペディア)
防衛省と航空自衛隊の飛行場だったところに
民間の共用飛行場が運営されているので
遠くに自衛隊の建物が見えます。
そして外には
昭和40年代前まで使われていた戦闘機2機が展示されています。
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向こうに見える滑走路からは
爆音をとどろかせて戦闘機が何機も飛んでいきます。
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でも目の前の錆ついた昔の戦闘機たちは今はもうスズメたちのお宿。
チュンチュン、チュンチュンと大にぎわい。
こののどかさ・・・ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」の城を思い出す。
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そしてついつい、平和って何だ!?と空を見上げてしまった。

バスに揺られて水戸駅までいきました。約30分でついたので便利でした。
茨城空港からは「東京行き」というバスもでていました。

ここから東京へ行けるのか~~~。


~~~~~~いつかここから東京へ行って見たいなあと

ぼんやり思っていたところ、そして
飛行機利用者は500円で東京行きのバスに乗れると知って、
6月 利用してみました。
するとやっぱり「ビバ!」でした。

東京行きバスは要事前予約です。
http://www.ibaraki-airport.net/access.html
ネットで予約できるので便利でした。

首都高速に入ると、隅田川沿いを走るバスのすぐ横にスカイツリーが見えたり、浅草の町が見えたりして、
バスの旅楽しかったです。
到着は東京駅日本橋口です。私は初めての日本橋口だったので高架下沿いをうろうろ
下の写真のような見慣れている丸の内口までちょっと迷ってしまった・・・。
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乗車時間150分の予定が、
この日は道路が空いていたのか、90分で東京駅に到着。
12時半着の予定が11時半。おかげさまで、ゆっくりお昼が食べられました。
丸ビルの千疋屋さんでランチセット・アボカドと生ハムのサンドウイッチ。
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このあとは大手町のJAビルにいきました。
上階にある農業・農村ギャラリー ミノーレ
https://life.ja-group.jp/event/minole
外には空中庭園があって
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水田とお茶畑がありました。
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こういうのを都会のオアシスというのだろうか・・・
ミノーレは多目的スペースなのでこの日はがらんとしていましたが。
食堂があって、手作り弁当があるみたい。次回はお昼ごはんの時間にでかけてみたいところでした。

そのあとには「ラ・カンパーニュ大手町」で楽しい夕餉がまっていました。
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このご報告はまた改めて・・・できるかな?

ということで神戸から東へ行くときには茨城空港は侮れません。
ビバ、ビバでした。

希望を言えば、茨城空港から宇都宮までのバスがあると
北の方面へ出かけるのにもっと便利になるんだけどなあ・・・。
なぜならこの6月の旅はこの後、栃木へ~賢治セミナーin宇都宮にでかけたからです。
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・・・つづく・・・

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いわき いいところ [散歩と旅と]


この前の記事でご紹介した草野心平記念文学館にでかけたおり、
いわきの町をおさんぽする時間があったので見つけたあれこれを少しご紹介です。

JRいわき駅に降り立ったのは14年ぶり!
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駅前はずいぶんにぎやかになっていました。
今回のお弁当作りの買い出しには
いわき駅前のお店と、少し歩いたところにあるイトーヨーカドーと
鮮場やっちゃばにいってきました。
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やっちゃばは文字通り鮮魚がたくさんで
いわき最終日だったら絶対色々買いこんでいたなあ(また行きたい!)

ラ・パンさんは地元で有名なおいしいパン屋さん
https://ja-jp.facebook.com/Boulangerie-La-Pain-186756864863561/
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こちらのパンで心平さんのレシピの花のサンドウイッチを作りました。

ちなみに「いわき」ってどこ? と関西の友人・知人から時々質問されるのですが、

福島県いわき市は、映画「フラガール」の舞台だったところ。
というとたいてい「ああ、あの場所なのか!と関心を持ってくれます。
「炭坑から観光へ」のキャッチフレーズは映画でも出てきましたよね。

いわき駅の隣駅は「湯本」です。

ここは「いわき湯本温泉」という温泉場で千年の歴史があるそう。
そして道後温泉、有馬温泉とともに日本の「三古泉」となのだそうです。
くわしくはこちら「いわき湯本温泉のHP」
→ http://www.iwakiyumoto.or.jp/

私は今回この湯本温泉のスミレ館というところに泊まったのですが、
流石~お湯がとってもよかったです
ワンちゃんも泊まれる宿という事でしたが今回ワンちゃんには会えず。

でもパグと旅をしているという女性の方と少しお話できて楽しかったです。
スミレ館のHP http://www.sumirekan.jp/
  ・・・ほかにも気になる温泉がいくつかありました~また行くぞ~~
 
映画「フラガール」で一層有名になったハワイアンセンターにもはもちろん今も人気スポットで
JR湯本駅周辺は、楽しい看板がいくつか。
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ハワイアンセンター行きの送迎バスも駅前からでていて、
時間になると行列ができていました。次回は行きたいなあ~~
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朝、ちょっと早起きして湯本駅周辺をぶらぶら歩いてみました。
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駅前からまっすぐ先にある小高い所は御幸山公園といいます。
 ・・・高いところにすぐ登りたがるタイプ

小鳥が鳴いて、たんぽぽやクロバーが咲いて、静かで明るいこんな場所が

駅前にあるっていいなあ。居心地のいい場所でした。
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ふりかえるとモニタリングポストが静かに立って。
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階段をおりると、ことり菓子店。 
http://www.kotori.cc/
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オーガニック食材や地元の食材を使った心と体にやさしい
お菓子がならんでいました。
どれにしようか迷ってしまう、気になるお菓子がいろいろ。
地元の塩をつかったパウンドケーキは
帰りの飛行機でいただきました(嗚呼、写真なし)。


駅前周辺には古い低層ビルがならんでいるのですが
かっこいい建物です。
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1階は店舗で上階は団地になっているようです。
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ご近所付き合いのある昭和の匂いのする建物、なんかいいなあ。
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駅前からブロンズ通りと言われるところには9つのブロンズ像があるそうですが
今回出会ったのは

「ちいさな花」のおんなの子と
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「シャボン玉」の少年と犬。

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視線を感じると思ったら
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おや、猫さんたち、こんにちは

足湯も何箇所かあります。

気に行ったのは温泉通りのつきあたりにある
「鶴の足湯」
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足湯だけでなく「手湯」もできるようになっていて、
「ペット用の足湯」もあります。
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みんなで温泉を楽しめるってわけです。

ここは広場になっていて
夕方には、地元の伝統芸能「じゃんがら」と沖縄の「エイサー」の公演がありました。
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いわきの復興応援で沖縄から駆けつけた方たちと地元の青年会のコラボということでした。
「じゃんがら」は念仏踊りということですが、初めてみました。
うおおおおお~と足元から何かがわき出てくる感じ。
近所の?おばあさまたちが、青年たちから鐘をうけとって
リズムを取りながら踊り出したり・・・これが福島の、いわきのリズムなんですね。
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思いがけず、みられて本当にラッキーです。

鶴の足湯の近くにあるのは

野口雨情記念童謡館 http://www.douyoukan.com/
元々銀行だった建物だそうです。
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館内には書簡をはじめ、同様資料が並んでいました。
レコード。聞いてみたい♪
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野口雨情といえば・・・
「赤い靴」「あの町この町」「青い目のお人形」「七つの子」「しゃぼん玉」
などなど。聞いたことのある童謡のほとんど、雨情さん作だなあ

ちょっと脱線しますが
「赤い靴」「七つの子」などは大正10年に作られた歌です。
ということは今週から放送される「宮沢賢治の食卓」の舞台のころと同じです。
そうか~あのころ作られた歌が今も歌い継がれているだなあと
賢治ファンは思いを馳せてみてくださいね!?


童謡館の道路をはさんでお向かいにあるのは
温泉神社
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鳥居の手前に心平さんの碑がありました。
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むむ、何の作品だろう・・・勉強不足。心平記念館の小野さんに教えてもらわないと。

湯本駅でこんな駅弁を見つけたら買いますよね
ウニの貝焼きはいわき名物。
ふっくらしたうにが、ごはんにのっていておいしかった!
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草野心平記念文学館内にあるレストラン「スピカ」 
http://www.k-shimpei.jp/cafe.html
お昼ご飯にカレーセットをいただきました。野菜たっぷりでお花ものってます。
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なんといってもロケーションが素敵です。
外でいただくおひるごはん
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すずしい風が吹いていました・・・なぜか賢治全集16巻
(小野さんと賢治と心平の話などしていたのです)

こんなひろびろとした風景もごちそうです。

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向こうに見える山までずーっとひろびろ丘の上。
写真でひろびろがよく伝わらず残念だ~とってもきもちがよかったです。

いわき いいところでした。



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草野心平さんの口福弁当おしながき [散歩と旅と]

2017年5月21日に福島県の
いわき市立草野心平記念文学館 http://k-shimpei.jp/
で開催した「心平さんの胃袋探訪」 
講座についてはこちら
 →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2017-05-27


試食でお出しした「心平さんの口福弁当」おしながきのご報告です。
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写真左上から時計回りに「五月」「丸と角」「牛タン」「ラプチョン」「松前漬」「美人の胴」
右下「筍のフレンチドレッシング和え」「菊花ごはん」「対話する馬鈴薯と玉葱」
「大根の半日漬け」

お弁当の内容は、
(1)企画展「草野心平の詩 料理編」の展示内容を楽しめるもの
(2)そして「お花」が目玉のメニュー
(3)メニューの組み立てを3部構成にして楽しんでいただけるようにしました。
   1 居酒屋「火の車」の味
   2 『わが酒菜の味』を中心に、心平さん料理本の味
   3 心平さんの愛とことばの味
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今回のおはなしと試食のメニューを考えるのに参考にしたのは
主に次の本です。
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その中でも、展示されている『わが酒菜のうた』全文が掲載されている
『口福無限』 (昭和56年 講談社)を主なテキストにしました。
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・・・だから「口福弁当」なのです。そうして心平さんのレシピから
17種類を再現、あるいはアレンジさせていただきました。

レシピつきレジメをつくりました。
今回参加できなかったみなさまや、心平ファンの皆さま
ぜひお家でも作ってみて、心平さんの世界を楽しんでみて下さいね。

記念館でこんな素敵な表紙をつけてテキストにしてくださいました。
後ろにあるのは、企画展のパンフレットです。
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ありがとうございます♪

口福弁当 ~おしながき~
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  【注意とお願いなど】   
   心平さんのエッセーに材料は載っていても分量はほとんど掲載されていません。

   それであくまでも「試作」という形で作りました。
   掲載しているのは2人分、または、4人分で考えたオリジナルレシピです。
   材料もエッセーに載っているもの+アルファ(あるいはマイナス)で使用しています。
   ご了承ください!

①火の車の味
         昭和27年から約4年間、
         東京小石川で開店していた居酒屋「火の車」のメニューから3品。
                火の車では心平さんが名づけた数々の酒の肴が出されていました。 

         詳しくは『火の車板前帳』や心平さんのエッセーをご一読下さい

★「五月」  まぜ合わせたもの。胡瓜、ウド、玉葱、インド製カレー粉、砂糖、酢、その他
 ・・・というお料理です。カレーのスパイスが5月の爽やかさを
   あらわしているのかもしれません。
【材料】(約4人分)
    胡瓜 1本、ウド 1本、玉葱 1/4個、
    A-カレー粉 小さじ1/3、砂糖 小さじ1、酢 大さじ3、レモン汁 大さじ1、塩 適宜
【作り方】
(1)きゅうりと玉ねぎは薄切り。それぞれに塩少々でもんで、しばらくおき、ギュッと絞る。
  ウドは皮をむいて薄切りにし酢(分量外)を少々入れた水にさらして、水気を切る。
(2)Aをあわせたボールに(1)を入れて和える。冷蔵庫で30分から1時間程度味をなじませてからいただく。

 

★「丸と角」 チーズとカルパス
 ・・20代に中国で勉学に励んでいた心平さんの「食」は、
  中国料理の影響も大きいような気がします。
  カルパスと中国の食材「ラプチョン」という中国ソーセージは
  ちょっと似ているなあと思うのです。
【材料】
   チーズ、カルパス 各適量
【作り方】
(1)チーズは角切り、カルパスは輪切りにする。
  口福弁当では楊枝に刺してお出ししました。


★「美人の胴」 上等なかまぼこにわさび
 『火の車板前帳』によると「いたわさ、ちゃちなものはつかっていない」という1品。
ちょっとなまめかしい印象もありますね。
今回はいわきの台所「やっちゃば」で見つけたちょっと高級な鯛のかまぼこを使いました。
【材料】
  かまぼこ、わさび 各適量
【作り方】
(1)かまぼこは好きな大きさに切り、切れ目を入れて、わさびをはさむ。




②「わが酒菜の歌」を中心に、心平さん料理本の味11品

★「対話する馬鈴薯と玉葱」
「アンチョビ」「馬鈴薯と玉葱の対話」
それぞれのエッセーから食材をもらいました。 
心平さんのように馬鈴薯を生で食べるのは大変なのでポテトサラダ風にアレンジです。
今回じゃがいもは皮をむいてゆでましたが、
心平さんなら皮つきのままのじゃがいもを使うかな!?
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【材料】
 じゃがいも 2~3個、玉葱 1/4個、アンチョビ 1~2枚、マヨネーズ 大さじ2、塩 少々、
 A- オリーブオイル+アンチョビの残り油 大さじ3、にんにくみじんぎり 1/2片、
【作り方】
(1)じゃがいもは皮をむいて一口大に切る。
  玉ねぎは薄切りにして、塩少々でも見、しばらく置いてぎゅっとしぼる。
  アンチョビは包丁でたたいてペースト状にする(油も置いておく)。
(2) 鍋にじゃがいもと、水を入れ火にかける。
   じゃがいもが柔らかくなったら水を捨てて弱火で粉ふきにし、粗くつぶす。
(3 )フライパンにAを入れ、弱火でにんにくの香りが出たら、アンチョビを加え炒める。
(4)(2)と玉ねぎをマヨネーズで和えて器に盛り、(3)をたっぷりかける。


★「ラプチョン」
ラプチョンという中国のソーセージみたいなものがあるが、これを蒸すなり、また油をひかずにフライパンで温っためるなりしてそれを薄く輪切りにして日本葱か玉葱を薄く切ったのと一緒にやると、これも日本酒に合う。
(「わが酒菜のうた」より)

神戸・南京町で購入しました。フライパンで焼いて提供しました。
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南京町こんなところです。
http://www.nankinmachi.or.jp/
横浜にあるのは中華街、神戸にあるのは南京町なんです。


★「腐乳(ふういゆ)」
これは豆腐が材料だけれども、いわば中国産のカマンベールみたなもので、洋酒にも会う。
(「わが酒菜のうた」より)

神戸・南京町で購入しました。しょっぱいチーズ風なお豆腐といったらいいでしょうか。
発酵食品です。唐辛子の辛みをつけたものもありますが、今回はプレーン味。
心平粥と一緒に味わっていただきました。 



★「するめ・松前漬」
するめをふきんできれいに拭き、長さ二センチくらいの短冊切りにする。
生人参を、やはり二センチ位の長さに細く切る。醤油と酒と味醂をまぜたものを丼に
入れ、その中にするめと生人参を入れる。一日くらいたてばもう食べ始められるけれ
ど、二、三日してからのほうが余計うまい。
(「わが酒菜のうた」より)

するめ+昆布の松前漬けの素 岩手で購入しました。
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【材料】
 するめ 昆布 人参 しょう油 煮切りみりん 各適量
【作り方】
(1)するめ、昆布はさっと水洗い。人参は千切りにしてさっとゆがく。
(2)するめが浸る程度の水、しょう油、煮切りみりんを加え1日程度漬け置きにする。


★「海老の尻っぽ」
以前から私はてんぷらの海老では尻っぽが一番旨いと思っていたから。
あの尻っぽのパリパリした香ばしい味わいはなんともいえないものだ。
(「わが酒菜のうた」より)
 
心平さんのエッセーには「えびは尻尾が一番うまい」という内容のものが
ときどきでてきます。
今回は神戸・南京町でみつけたえびスナックをお出ししました。
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180-190℃の油で揚げるとむくむくふくらむ おおきな海老せんべいです。
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パリパリといただきました。



★「たけのこのフレンチドレッシング和え」
根まがりだけの細い筍を高野豆腐と甘辛く煮るのもいいが、塩ゆでしてフレンチドレッシングなんかをかけたのもいただける。
(「わが酒菜のうた」より)
・・・と記載があるのですが、今回は孟宗竹を使いました。

【材料】
ゆでたけのこ 150g、塩 少々
A-(作りやすい量)
  酢 大さじ2、オリーブオイル 100ml、
  塩、マスタード(今回は粒マスタードを使いました) 各小さじ1、
  こしょう 少々、
【作り方】
(1)ゆでたけのこは、塩ゆでして一口大に切る。
  Aをあわせてフレンチドレッシングを作る。
(2)Aの適量と(1)を和える。
  冷蔵庫で1時間以上置くと味がなじんでおいしくなります。
  


★「とり皮」
ひなどりの皮を蒸してそれを縦切りにして、椎茸と晒し葱と一緒にオリーブオイルで
さっと炒める。味は塩味にする。
(「わが酒菜のうた」より)

・・・以上をアレンジして、皮つきの鶏のもも肉、椎茸、ねぎをオリーブオイルで炒めました。
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★「牛タン」
近頃はすっかり怠けものになってしまったけれど、以前はよく所沢まで買い出しに行ったものだ。
(中略)
いわゆる肉は買ったことはまずなかったが、舌(タン)だけはいつも買うのを忘れたことはなかった。
(「味の風土記」より)

牛タンの加工品を仙台で購入しました。

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★「花のサンドイッチ」
「わが酒菜のうた」をはじめ、心平さんの食のエッセイの中には花を食べたことがよく書かれています。
ざっと取りあげても、すずらん、あやめ、れんげ、つつじ、野バラ、ぼたん、クチナシ、ジャスミンなど・・・。
中には現在では毒性があると言われるものもあるので、全てのまねはできませんが、
それでも花を食すことで愛でる心平さんは詩人だなあと、そんなところが私は大好きです。
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心平さんは花を主にサンドウイッチにはさんだり、オープンサンドにして乗せたり、
さっとゆがいて二杯酢で食べています。
今回は1973年9月号の「きょうの料理」テキストで心平さんが自慢料理として書いているレシピから
ヒントをもらい、食用花を使ったサンドウイッチをつくりました。
「きょうのりょうり」ではトーストパンを使用したオープンサンドを紹介していますが、
今回はいわきの「ラ・パン」さんの食パンを焼かないでサンドウイッチにしました(耳までおいしかった)
ジャムはママレードとバラのジャムを用意しました。
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【材料】
  パン、バター、マーマレード、バラジャム、食用花 各適量
【作り方】
  パンを四角く四つに切って、バター、ママレードなどを塗り、花びらをはさむ。
 

★「大根の半日づけ」
 こちらも上記の「きょうの料理」に書かれていたレシピです。分量がなかったので試作しました。
 ちょっと甘辛い即席お漬物です
【材料】
大根1本、 しょう油、酒、みりん 各1/2カップ
【作り方】
(1)大根は5cm厚さの輪切りにし、皮をむき、縦に薄切りにする。
  葉も細かく刻む。
(2)酒、みりんは煮切る。
  ボールにしょう油、煮切った酒、みりんをあわせ(1)の大根を1時間半以上漬ける。


★「菊花ごはん」 心平さんレシピにはありませんが、「花」つながりで。
 岩手の干し菊を使ったごはんです。
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使用した米は青森のブランド米「青天の霹靂」でした。
個人的に食べてみたかったお米だったのでまさに口福(ラッキー)でした!?

【材料】
  米 2合、昆布 5センチ角1枚、酒 大さじ1、塩 小さじ1、干し菊
【作り方】
 (1)米はといでざるに上げる。昆布と酒、分量の水を入れて炊飯器で炊く。
 (2)干し菊は沸騰した湯にちぎって入れてさっとゆがく。  
 (3)炊けたごはんに(2)を盛りつける。



③心平さんの愛とことばの味:
心平さんの作品に「料理について」というものがあります


    料理について
              ゼイタクで。
              且つ。
              ケチたるべし。
              そして。
              伝統。
              さうして。
              元来が。
              愛による。
              発明。


★「心平がゆ」
壇一雄さんが名づけた心平さん考案のお粥です。
上記の「きょうの料理」ほかエッセーにもいくつか登場しています。
21.jpg
心平さんのレシピでは米とごま油が同量とか、水が5、油が2という表記があるの
ですが、現代では少々こってりなので、今回はごま油控えめで作りました。
ただし心平さんが言う通り、煮ているうちにギトギトした感じはなくなり、香ばしいお粥になります。
ゴマ油を使ったお粥は、心平さんが中国料理の影響を受けているのかもしれないなあと思うのです。
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【材料】(2人分)
 米 1/2合、水 400ml、ごま油 大さじ1、梅干し、バラの花びら 各適宜
【作り方】
(1)米をとぎ、分量の水、ごま油を加えて炊飯器「お粥モード」で炊く。
  または鍋に入れて煮立ったら弱火にして1時間半程度煮る(水分注意)。
(2)器に盛り、梅干し、バラの花びらを散らす。


★「コーヒー葛湯」
『草野心平全集9巻』(初出は『わが青春の記』)の「母の舌」に登場する
心平さんが病気のお母さんに作り大感動させた妙ちきりんな飲みもの。
「おいしいわ」といってたべた心平さんのお母さんは心平さんの妹たちにも自慢げに報告していたといいます。
しかし、その後、お母さんがコーヒー葛湯を作ってと言ったかどうかは・・・・

ややお砂糖多めにしたほうが個人的には美味しいような気がします。
とろんとして不思議な口当たりのコーヒーです。
片栗粉ではなく、葛粉でぜひ作ってみて下さい!

【材料】コーヒー 200ml 、葛粉 大さじ1、砂糖 適量、
【作り方】(1人分)
     材料をよく溶かし、煮立つまで混ぜつづける。
     とろみがついたらできあがり。
     


★「ジャスミン茶」
いま私の庭には他の秋草の花々の中にまじってサイプレスヴァインとジャスミンの白い花が咲いている。そこで私の考えたのはジャスミンスープである。器は白の皿であること(金の線でふちどられていてもいい)スープはコンソメであること。
テーブルに出すとき、ジャスミンの花を浮かす。
(「私の空想料理」より)

ジャスミンスープに想いを馳せてジャスミン茶を用意しました。
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これも神戸・南京町で購入。プーアール茶も。


以上が今回の口福弁当メニューです。
準備は朝からおおいそがし!
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お手伝いいただいた関係者の皆さま
そして召し上がって下さったみなさまありがとうございました!


当日の様子は
いわきの「日々の新聞 第342号」でもとりあげてくださいました。
http://www.hibinoshinbun.com/files/342/342_tobira.html
ありがとうございました!

心平さんのレシピ これらはまだまだほんの一部です。
ぜひ心平さんの本から色んなおいしいものを見つけてみて下さい。

私もこれからも心平さんレシピいろいろ調べていきたいなあと思っています。

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5/19 みのおてならいコンサート@大阪・箕面 [散歩と旅と]

フェリシモしあわせの学校スタッフの方たちが有志で集い、生まれた
「みのおてならい」
 昨年4月には、私は賢治の講座をさせていただいたきましたが、
  →http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2016-04-18
暮らしが楽しくなるヒントをくれる様々な講座を、箕面で毎月開催されています。
その「みのおてならい」さんからコンサートのおしらせがとどきました。

みのおてならい事務局のHさんを中心とするスタッフのみなさんが
ジストニアという病のため右手だけで活躍するピアニストに出会い、
その演奏に感動して私たち皆で応援したいとの思いから
チラシから広報、当日の運営すべて手作り・ボランティアで開催するということです。

【要申し込み】の催しです。
詳細・お申し込みは「みのおてならい」のHPをご覧ください
 → 
https://minohjuku.jimdo.com/

★みのおてならいコンサート  
 右手のピアニスト 樋上眞生 演奏会
image.jpg

脳の病ジストニアによって突然失われた左指の自由。失意の底から立ち上がり、昨年から「右手のピアニスト」として活動を再スタート。いつ治るともわからない病にあっても、失われることのない音楽への思い。樋上さんは、右手用の楽譜をご自身で編曲され、その奏法の開発に人知れず努力と工夫を重ねて、再び舞台に立たれました。その音色は、悲しみ、喜び、怒り、迷い……あらゆる想いにふるえるようで、たましいをゆさぶられます。樋上さんの挑戦ははじまったばかり。あらたなる音のクリエイションは、私たちの暮らしと人生に多くの感動と希望を伝えてくれます。

日 時:2017年5月19日(金)10:30~12:00(10:00受付開始)
会 場:箕面市立メイプルホール・小ホール/箕面市箕面5-11-23
参加費:無料
定 員:100名(先着順 )ただし、ご来場には招待状が必ず必要です。

主 催:みのおてらならい
     詳細・お申し込みはこちらから→ https://minohjuku.jimdo.com/

※招待状は最下部にある「演奏会のお申し込み」欄からお申し込みください。
※同伴者がある場合は、必ず「メッセージ」欄に、同伴者のおなまえ、
  ご連絡先(住所もしくはE-mail)を明記ください。
※4月中に招待状が届かない場合は、先着順もれとなります。あしからずご了承ください。

【プロフィール】樋上眞生
京都市立芸術大学卒。2005年ザルツブルグ夏期国際アカデミーP.ギリロフ氏のクラス受講。同年9月ロシア国立モスクワ音楽院大ホールにて開催された「日本の心」フェスティバルオープニングコンサート出演。2007年ウィーン留学、 S.アーノルド氏に師事。。2008年ウィーンマスターコースS.メラー氏のクラスを受講。優秀者に贈られるロザリオ・マルチアーノ賞受賞。S.メラー氏の推薦を受け2009年5月自身初のソロリサイタルをウィーンで開催し好評を博す。第20回宝塚ベガ音楽コンクール第2位、同会場審査員特別賞を受賞。第8回堺国際ピアノコンクール第1位。第13回日本ピアノコンクール銀賞。2013年度日本芸術センター年間最優秀ピアニスト。同年春、ジストニアを発症し、左手の自由を失う。

★ポットラックパーティー開催
演奏会のあと、感動を分かち合う懇親会を開催します。
 日 時:2017 年 5 月 19 日(金)12:30 ~ 13:30
 会 場 :箕面市中央生涯学習センター(メイプルホール)3F「講座室」
 定 員 :50 名(先着順)

※ 着席ではありません。
※参加は無料です。懇親会に参加希望の方は、ご自分用のコップ、飲み物、
   市販のおつまみやおにぎりなどをご用意して会場へお越しください。
 お車でお越しの方、20 歳未満の方は、飲酒は厳禁です。

★ボランティアスタッフを募集
このコンサートは、カルチャー倶楽部「みのおてならい」に集う 7人の仲間たちで企画運営しています。オペラや歌舞伎、能楽などに興じてきた仲間たちと積み上げてきた数々の「感動」を、今度は贈る側となって大いに「遊び」たいと思います。今回の演奏会当日の、受付や会場誘導のお手伝いボランティアスタッフを募集します。私たちといっしょに「遊び」ませんか。

 ポットラックパーティ、ボランティアスタッフの
 詳細・申し込みもこちらからどうぞ→ https://minohjuku.jimdo.com/


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ありがとう東野さん [散歩と旅と]

神戸とインドを拠点に、画家でポトゥア・インド式絵巻物師として活躍されていた
表現者の東野健一さんが1月6日にお亡くなりになった事を知りました。
 神戸新聞
 https://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201701/0009828707.shtml
 朝日新聞 
 http://www.asahi.com/articles/ASK1705QSK16PIHB03C.html

どっこいまだ生きている、とCAP神戸で会を開催されたのが昨年1月。
当日は参加できなかった私は、友人より「逆に励まされてきた」とか
「エネルギッシュだった」とその楽しくにぎやかな様子を伺い、想いを馳せておりました。

東野さんのインド式紙芝居をはじめてみたのは2011年のたしか春です。
阪神淡路大震災から数カ月後の神戸学生青年センターで、
紙芝居を披露して下さる機会があり、
あの独特の大きな声でガハハと語られる物語を、
こどもも大人も一緒になって楽しませてもらったこと。

その後月日は流れ
童話・絵本・たべものをキーワードにうろうろしはじめたころ
思いがけなく「アート」という畑につながり、
そこで出会ったひろみちゃん、きぬがささん、
そのさきにまた現れた東野さん。あ、あのガハハの人だ。
なんだかヘンで楽しい仲間に入れて下さいました。

2010年の「こどもの絵の展覧会」
おかげさまで私は「ワタシ」と対面できたのです。
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2010-09-04
赤い小人さん.jpg

2012年の「つきあそび」は、いろんな人が融合したヘンな会で
とにかくゆかいな時間だった。
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2012-10-07
35.jpg
ヘンなおっちゃん東野さん
そのヘンは誰にも真似できないヘンでしたね、だから表現者なんですよね。
表現者ですからこの先も、形をかえてでもなにか飛び出てくる、のでしょう。
ヘンは不滅です。たぶん。
それほどには親しくなかったので、こんなこといったら怒られるかな~。

とにかくこれだけいいたくて記事にしたのです。

   ありがとうございました。


御冥福をお祈りいたします。


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一関ぶらぶら [散歩と旅と]

前の記事のつづきです
夏に歩いた一関さんぽのご報告

駅前の大槻三賢人像
29.jpg
三賢人
先ずお一人目は「大槻玄沢」
江戸時代後期の蘭学者・大槻玄沢(おおつきげんたく)のことは
中学・高校の社会の科目で出てくるかと思います。
テストに出てくるとこの方のお名前、読み書きが大変なのよね。
それで読めるようになる。

その大槻玄沢さんは一関藩出身ということは、私は一関にくるまで知りませんでした。
『解体新書』の翻訳で有名な杉田玄白・前野良沢の弟子。
「玄沢」とは、師である2人から一文字ずつもらってつけた通り名である・・・のだそうです。
★くわしくはこちら→ウィキペディア

お二人目は、大槻玄沢の息子
大槻磐渓(おおつきばんけい)さんは漢学者・儒学者
★くわしくはこちら→ウィキペディア

そして三人目は、大槻磐渓の三男、
大槻文彦さんは国語学者。日本で最初の辞書「言海」を作った人です。
★くわしくはこちら→ウィキペディア
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親子3代で日本の近代化に貢献した大槻三賢人。
この3人の人生を追っていくと、時代の動乱と、
西洋の医学や文化が日本に入ってきて、日本が変わってゆく様子なども重なり、
おもしろい大河ドラマになるでしょうね(「仁」も思い出します)。

一関はほかにも賢人・文人ゆかりの町。
大通りには、松尾芭蕉さん
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市内の数か所に芭蕉ゆかりの地があり、
芭蕉ファンには一関だけでも奥の細道紀行ができそうです。
おとなり町、平泉では「夏草や…」のあの有名な一句を詠んでいるのですから
このあたりも歩いていたというわけですね。

そして私が今回注目するのはこの方、
武部清庵(たけべせいあん)さん。
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でも、こんなに立派なレリーフがあるのに
一関観光パンフレットに載ってないのです・・・涙。
芭蕉さんや大槻親子とは違って、メジャーではないということなのでしょうか?
だからこそ、ぜひぜひ、一関ではもっとこの方のことを自慢して下さい。
★くわしくはこちら→ウィキペディア
 むむ・・・ウィペディア間違ってる
      (誤)「たてべ」ではなく(正)「たけべ」です。
       私も以前、間違って覚えていたので反省なのですが。

武部清庵さんは、杉田玄白と交流のあった江戸中期の一関藩のお医者さん。
そして飢饉で苦しむ東北の人々のために、飢饉に備えて、食べられる樹木や草木を調べ、その食べ方や備蓄法等を『民間備荒録』、『備荒草木図』という2冊の本にまとめた人です。

飢饉については、小中高の社会で学んだことが誰でもおありかと思いますが、図書館等で、さらに深くその関連の本を開いてみれば、それはそれは本当にすさまじいのです。
飽食の時代、食べ物の廃棄なんて言葉の乱れとぶ現代社会に生きているのがはずかしくなるほどです。
飢饉や飢餓で苦しむ中、人がなんとしても生きていくために必要なのは、けれどやっぱり食べること。
でも食べ物がない。
その究極の中で人間が生み育んだ智慧・知恵というものは生き抜くための究極のものです。
そしてそれは未来に生きる私たちにも、これから生きるための指針になるかけがえのない財産だと思うのです。
その指南書を作ったのが建部清庵さん。
私はその業績を知って建部ファンになったんです。ね、知ればファンになるでしょう!?

そんな想いも背負った一関さんぽです。
そうして一関図書館へ。
http://www.library.city.ichinoseki.iwate.jp/guide/ichinoseki/
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駅から徒歩約10分。
入口にはSL。1階にはカフェもあり、建物全体がとても解放感があり明るい。
閲覧室の天井は高く、かといって本棚は目線の高さより少し高い程度におさえられていて、
本が威張っているような圧迫感がありません。本たちもみんな機嫌よく並んでいるようなそんな空間です。
こんな図書館なら毎日でも来たいなあ。
と、みなさん思われるのか、今年の貸出数は岩手県立図書館を上回って堂々の県内一位だそうです。
受付カウンターで伊藤さんにもお会いすることができました。
そして学会でお世話になっているSさんにもばったりと(次のご著書たのしみにしています)。

まゆみさんと、武部清庵とベイシーのことをちょっと予習して、そのあとしばらくぶらぶら歩き。
図書館ちかくのこの喫茶店と、
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「なんか効きそう(何に?)」な、昭和レトロなお風呂屋さん。
気になります。
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浦しま公園
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大黒さんとえべっさんにごあいさつ ほんに、ほんに。
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このあと世嬉の一酒造にいったのですが、報告は次の記事で

ぶらぶらさんぽの最後に立ち寄ったのは釣山公園
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ここに建部清庵の野草園があります。
地図を見れば、公園と言っても広い。そしてここは山だった。
坂道登って、ハイキングでした。
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夏のハイキングは暑い、そして目的地はどこにあるのだろう??? 
道のりに、行き先看板がありません。まるで大阪の地下街じゃありませんか。

まゆみさんと、さまよいました(私一人だったら絶対もっと迷っていた)。
ちょっとみてくると、先を急いでがんばった私は、大汗かきかき、気付けば頂上付近。
まゆみさんは蚊にかまれ、かゆいかゆい。

あった~。少し戻って、山の中腹にありました。
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「まごころはすなわち天を救う奇策なり」 清庵野草園

昭和60年に清庵野草園をつくる市民の会が
その著書に出てくる135種の野草から一部を植栽してつくった園とのこと。
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つまり「なにかあったとき」ここにくれば、植物に教わり、助けてもられる場所です。

夏草どもや夢の跡??? 
いえいえ。よくみれば
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ちゃんと看板通りの植物が生えております。36.jpg 

ワラビは生長してシダになっております。
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しかし、わざわざ来る人はいないのか、実にひっそり。
日当たりのいいベンチには若いカップルがいて、
私たち二人がキャーキャ―写真を撮るのを不思議そうに(邪魔だなあって感じで?)
遠巻きに見ておられました。わはは。
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書いてしまうとなんだかおおげさになるけれど、
本当にここは、生き延びるための智慧の詰まった場所。
一関にとっても、この時代を生きる人みんなに大切な場所です。

・・・だからもっとみんなが、たずねやすいように、できれば
 公園の入口からこの野草園の場所まで、行き先看板を作って下さい。
 ぜひとも、よろしくおねがいします。


次は、もち御前 つづく


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東北本線~一関 七月(ジャズ) [散歩と旅と]

この夏、花巻から東北本線に乗って一関にでかけました。
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一番のきっかけは、おいものせなかhttp://oimonosenaka.com/
3月においものせなかであった講演会で
元さわや書店の店長さんで今は一関図書館で選書と言うお仕事をされている
伊藤清彦さんのお話を聞いたことからでした。
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★講演会の様子はこちらおいものブログから
http://oimono-senaka.blog.so-net.ne.jp/2016-03-28
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伊藤さんのお話を聞いて一度、一関図書館に行って見たいなぁと思っていたんです。

そして一関にをたずねる機会をねらっている間に
おでかけテーマが4つできました。
「図書館」「ジャズ」「もち御膳」「先人の智慧」です。
なんのことやらわけがわからないでしょ!?
でもこのテーマで以下のように周ったんです。

花巻駅(SL銀河と遭遇)→一関駅(ポケモンと遭遇)→駅前の「大槻三賢人」→駅前の観光案内所でパンフレットなど物色、お店のことなど教えてもらう→小腹が空いていたら駅前の「芽吹き屋さん」で餅おやつ→道すがら「武部清庵」と「芭蕉」のレリーフチェック→「一関図書館」→「浦しま公園」→「世嬉の一酒造」でお昼ごはん「餅料理」→ジャズ喫茶「ベイシー」→「松栄堂総本店」でおみやげ探し→「釣山公園」で武部清庵に想いを馳せる→「亀の子せんべい」(お土産に気になる)→一関駅

これで半日から1日を一関で過ごせますよ。
元々の参考にしたルートは一関観光協会のHP
http://www.ichitabi.jp/
こちらのページにでている「04城下町散歩」です。とても参考になりました。
一関界隈は、私のように車を運転しない者にとっての
ぶらぶらお散歩におすすめの町でした。

ではちょと詳しくご紹介
 ・・・7月は、まゆみさんも一緒でした。どうもありがとう!

7月某日の土曜日午前10時半ごろの花巻駅
向かいのプラットフォームに
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ジパング号。盛岡から平泉に向かう途中です。ちらっとみえただけでもうれしい。

そのあとしばらくすると、1番線にSL銀河がはいってきます。
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花巻を始発にこれから釜石に向かって出発です。

プラットフォームには鹿踊り(ししおどり)。
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SL銀河の運行する月の土曜日10時半は要チェック。花巻駅にぎやかです。
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ポポーと汽笛を鳴らして出発するSL銀河を見送って、
一関方面のプラットフォームにむかいます。

大谷君のポスターも目立っているのはさすが花巻!
日ハムおめでとう~!!
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一関方面の電車に揺られて約45分。
今度は「一関駅」に降りたとたんから、楽しいです。
なぜなら                          ↓ ここの右端
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あ、ポケモン!

こんなところにも
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ここにも! 改札口までに、いくつもあります。
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大船渡線では定期的にポケモン列車が走っていて、
この一関が始発なので、ポケモンたちがおもてなしをしているようです。
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一度乗ってみたい・・・。
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改札そばにはこんな記念撮影スポットもあるんです。
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丁度この日は、「日本でも本日からポケモンGO解禁」という日でした。
しかし、一関のポケモンたちは静かに過ごしていました。
聖地ではなかったみたい。だけどこれから人気が出そうですね。

そんなわけで、やっとこさ改札口に行き着くと、
駅の目の前には「大槻三賢人」が出迎えてくれます。
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この方たちについてはまた次回以降に。

そして7月の一関ででかけたのは
ジャズのお店「ベイシー」。
 http://www.liveatbasie.jp/about/
 https://tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/
実は以前テレビで「夜タモリ」と言う番組があり、タモリさんが一関にあるジャズバーのマスターになって時々出演していたのです。「タモリさんが岩手をとりあげれくれているではないですかっ」と私はうれしくて毎週見ていたのですが、実はモデルがいて、本当に一関にお店があることを知り、それを知ったのはたまたま知人から「一関にジャズで有名なお店があるんだよ」と教えてもらったことからで、つながったのでした!

ジャズ好きにはかなり有名なお店ということですが、
町中にひっそりとあり、威張った風ではなく、ドアを開ける前から感じがよかった。
店内には遠くにマスターがいらっしゃいました。あ、タモリさんだ、と言う感じ。
コーヒーカップがマスター画でした。
席はみんなスピーカーの方を向いていて、どこに座っても音を浴びる。
雰囲気だけではなくて、本当に音を楽しめる場所でした。
東京にも神戸にもちょっとない、私にとっては居心地のいいお店でした。
次の予定の都合で1時間半くらいしかいられなかったけれど、
あっという間でした。またいくぞー。

写真を撮っていなくてこの1枚だけ。それだけ居心地がよかったということで。
23.jpg
コーヒーかアルコール、1杯1000円から。チャージ込み。とても良心的です。
コーヒー1杯でも何時間でもいられます。
あ、コーヒーには、チョコレートやクッキーの小皿もついてきます。
おやつ好きにはうれしいサービス♪

そして7月のベイシーで思い出したのは
賢治の作品・『春と修羅第2集』にある
「岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)」(三六九) 
一九二五、七、一九、の日付が入っています。
詳細は『宮沢賢治全集 1』(ちくま文庫)をご覧くださいね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)

 ぎざぎざの斑糲岩の岨づたひ   
 膠質のつめたい波をながす
 北上第七支流の岸を    
 せはしく顫へたびたびひどくはねあがり
 まっしぐらに西の野原に奔けおりる
 岩手軽便鉄道の
 今日の終りの列車である
 ことさらにまぶしさうな眼つきをして
 夏らしいラヴスィンをつくらうが
 うつうつとしてイリドスミンの鉱床などを考へようが
 木影もすべり
 種山あたり雷の微塵をかがやかし
 列車はごうごう走ってゆく
 おほまつよひぐさの群落や
 イリスの青い火のなかを
 狂気のやうに踊りながら
 第三紀末の紅い巨礫層の截り割りでも
 ディアラヂットの崖みちでも
 一つや二つ岩が線路にこぼれてようと
 積雲が灼けようと崩れようと
 こちらは全線の終列車
 シグナルもタブレットもあったもんでなく
 とび乗りのできないやつは乗せないし
 とび降りぐらゐやれないものは
 もうどこまででも連れて行って
 北極あたりの大避暑市でおろしたり
 銀河の発電所や西のちぢれた鉛の雲の鉱山あたり
 ふしぎな仕事に案内したり
 谷間の風も白い火花もごっちゃごちゃ
 接吻(キス)をしようと詐欺をやらうと
 ごとごとぶるぶるゆれて顫へる窓の玻璃(ガラス)
 二町五町の山ばたも
 壊れかかった香魚(あゆ)やなも
 どんどんうしろへ飛ばしてしまって
 ただ一さんに野原をさしてかけおりる
       本社の西行各列車は
       運行敢て軌によらざれば
       振動けだし常ならず
       されどまたよく鬱血をもみさげ
         ……Prrrrr Pirr!……
       心肝をもみほごすが故に
       のぼせ性こり性の人に効あり
 さうだやっぱりイリドスミンや白金鉱区(やま)の目論見は
 鉱染よりは砂鉱の方でたてるのだった
 それとももいちど阿原峠や江刺堺を洗ってみるか
 いいやあっちは到底おれの根気の外だと考へようが
 恋はやさし野べの花よ
 一生わたくしかはりませんと
 騎士の誓約強いベースで鳴りひびかうが
 そいつもこいつもみんな地塊の夏の泡
 いるかのやうに踊りながらはねあがりながら
 もう積雲の焦げたトンネルも通り抜け
 緑青を吐く松の林も
 続々うしろへたたんでしまって
 なほいっしんに野原をさしてかけおりる
 わが親愛なる布佐機関手が運転する
 岩手軽便鉄道の
 最後の下り列車である

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

作品全体に軽快なリズムが流れているような印象で、
私はうきうきしてきます。

「シグナルもタブレットもあったもんでなく
 とび乗りのできないやつは乗せないし
 とび降りぐらゐやれないものは
 ~~
 ふしぎな仕事に案内したり
 谷間の風も白い火花もごっちゃごちゃ 」

この辺りが私は好きです。
飛び乗っておりられるくらいだから、ゆっくりしたスピードなのか、
列車がジャズのリズムを刻んでいるのか、そんな印象がして。

みなさまはいかがでしょうか。

それから賢治とジャズでもうひとつ。
賢治とジャズTシャツをつくったという
ジャズのお店が仙台にあるそうです。
今年は賢治生誕120年で、
こんなところにも賢治さんは出現しているのですね。
気になっています・・・
http://jmb.at.webry.info/201606/article_2.html



 


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